風をあつめて

Aqua Timez( アクア ) 風をあつめて專輯

12.いつもいっしょ

作詞:太志
作曲:太志

僕は目をそらされるのが嫌で
自分から目をそらす男の子です
ありったけの勇氣で
君の小さな手を握りしめた

君は手を離されるのがこわくて
自分から手をほどく女の子です
ありったけの勇氣で
僕の手を握り返してくれた

上手に伝えられないまま
言葉と言葉がすれ違う
はぐれた手と手はお互いに
「さよなら」という言葉を
選んでしまった

「いつもいっしょ」と二人で唱えた
風吹く丘は 僕らにとって
儚く途切れる夢のように
記憶の中で薄れてゆく景色になった

あのサヨナラから時は經ち
僕もなんとなくだけど大人になった
愛なんてまだわからないけど
自由と責任を知った

忙しい每日の中で
自分を忘れてしまう時は
あの丘から空を見上げる
少しだけ切ない氣持ちを
胸に抱きしめて

僕は思い出す あの日あの時に
手を離したのは 僕の方だった
後悔をしても仕方ないと
掃ろうとした その時 君が現れた

幻じゃない 君が目の前にいる
あの頃と變わらない笑顏で...
ずっとずっと、逢ういたかった
何も言わずに 君は微笑んで
その小さな手で 僕の手を握り
すれ違い別れた二人にだけわかる淚を
一粒だけこぼした
甘い言葉も 深いくちづけも
今はなくていい
ただ目を閉じて「いつもいっしょ」と
唱えるだけで
しあわせ色の風が二人を包むのです