5.舞頸
作詞:瞬火
作曲:瞬火
軍配(ぐんばい) 無い袖は振れぬ
仇敵(てき)は無く 身方(みかた)も絕え
顛沛(てんぱい) 泥土(でいど)に消ゆ
寄らば斬る世迷(よまよ)い
素(そ)っ首 洗って待っておけ
半刻(はんこく)で 我が手中
月牌(がっぱい) 內亂罪(ないらんざい)
喝(か)す 打(ぶ)ちのめす
諍(いさか)う其(そ)の益荒(ますら)は
轟(とどめ)き懺悔(ざんげ)に戰慄(わなな)く
討ち果(はた)すは互いの
唯一(ゆいつ)の蠟燭(らっそく)なる頭(かしら)
怨(うら)みは消えぬ 裁きを
脫(だっ)す 脫す 脫す 然(そ)して 斬る
流れる 此(こ)の淚
遲蒔(おそま)きの慘劇(さんげき)は永(なが)く
魂消(たまぎ)る程 輪迴(りんね)な
此(こ)の念(おも)いは
雲散霧消(うんさんむしょう)
散(あか)る 鬨(とき)の唄は
黑き海に吞まれ
重(おも)る 病(や)みを 統(す)べる
諍(あらが)う 巴(ともえ)の
人騷(とぞめ)きは 滅ばぬ
罪(つみ)も科(とが)も
斬らば御破算(ごはさん)
月も尖(とが)る
舊(もと)の木阿彌(もくあみ)
散(あか)る 鬨(とき)の唄は
黑き海に吞まれ
重(おも)る 病(や)みを 統(す)べる
爭(あらが)う 強敵(とも)への
情(なさけ)の呵(か)を
赤(あか)る 時(とき)の唄は
黑き淵(ふち)に揉(も)まれ
重(おも)る 闇(やみ)を 迺(すべ)る
諍(あらが)う 巴(ともえ)の
奔(ひしめき)は 轉ばぬ
|