16.野良犬
作詞:泉谷しげる
作曲:泉谷しげる
野良犬がうろつく日は
町の色がしめっぽくなり
ため息が横丁をこだまして
うわさが川にすてられる
弱いヤクザがチンピラにからまれ
はやらないドスをふりかざしても
かけつける警官はなれた顔で
弱いヤクザをけいべつする。
季節のかわりめにまきおこる
ほこりっぽい風にのってくる。
野良犬の顔
野良犬がうろつく日は
町に雨戸が多くなり
雲行きを見るのも話のうち
ひとつのうわさも話のうち
八百屋のおかみが駆け落ちしたって
とてもじゃないが色っぽくない
それよりとなりの若奥さんの
行方を知る方が色っぽいのだ。
季節のかわりめにまきおこる
ほこりっぽい風にのってくる。
野良犬の顔
|