12.雲雀
作詞:杏子・谷穂ちろる
作曲:小山晃平
遠く東の野に ありありと「ことの終わり」知らされ
きみ 行く道の果て 移ろう春の目 翼繕えば ひとり
さめやらぬは ささやき ゆびさき ゆめのあと
君子のきみ 何処 勇無きなり いつでも情(こころ)は泣き濡れた
残花(ざんか)を貫いて 脱兎のように去り行く
足音 遠ざかる
昨夜(ゆうべ) 想いを遂げた 終わりが来ること 感じつつ ふたりはただ
くるおしくて あやなる あやまち ひとしれず
人知超えるごとき 後侮とは呼べない 目映(まばゆ)い悦びも
慙愧(ざんき)に耐えがたく 蒸気のように移ろう
くちびる噛みしめた
忘れないよ 啼きかたを 甘く喉を震わせる
忘れないよ 想い出に変われば また楽しからず
陽炎(かぎろい)の水絵の具は 滑るように辿り着いて
変わるものなど無いと霞をかけるけど
君子のきみ 何処 勇無きなり いつでも情(こころ)は泣き濡れた
残花(ざんか)を貫いて 脱兎のように去り行く
足音 遠ざかる
人知超えるごとき 後侮とは呼べない 目映(まばゆ)い悦びも
慙愧(ざんき)に耐えがたく 蒸気のように移ろう
くちびる噛みしめた
忘れないで 短くも 甘く胸を震わせた
忘れないで 露と消えるならば また寂しからず
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