22.折れた口紅
作詞:阿久悠
作曲:三木たかし
学生のコーラスが 流れる道を
秋風に誘われて 枯葉が踊る
真白なコート着て 秋はひとり
想い出を踏みしめて 歩いているの
娘の顔から女の顔に
変って来たよと いわれるけれど
しあわせに出逢うより 悲しみの方に
先に出逢ってしまったのです
去年まで学生で 通った道を
少しだけうつむいて さまよっている
話したい人もない この町なのに
何故かしら知らぬ間に たずねて来たの
誰かに会ったら はずかしいから
ベンチに腰かけ 化粧をなおす
口紅が折れたのは どんな意味でしょう
つらい想いがつづくのでしょうか
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