6.音木箱
作詞:一青窈
作曲:武部聡志
ひとつ ふたつ
三つ編み、を数え唄でほどいた。
編みこまれたの
は
愛し母を たぐる音色
ひとり ふたり
山査子(さんざし) を、かぎ編み棒にさした
幼すぎたのか十四
立ち尽くした酸っぱさ。
これまで ため込んできた
「ごめんね」
ごと、
いま開けて
音木箱 は 君と夜を溶かし つらら つらら
ひとつ ふたつ 薬指
あれ は、 おとぎの話し
火傷したのは
十七
今は金色の糸。
これまで ため込んできた
「ごめんね」
ごと、
いま開けて
音木箱 は 君と僕を溶かし つらら つらら
これまで ため込んできた
「ごめんね」
ごと、
いま開けて
音木箱 は 君と夜を溶かし つらら つらら
これまで 許し続けた
「ごめんね」
さえ、
いま開けて
音木箱 は君と僕を溶かす
つらら
つらら
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