20.月飼い
作詞:新藤晴一
作曲:Tama
月を飼うのと真夜中に
水槽を持ち出して窓辺に置いた
いとも簡単に捕獲された
小ぶりな月が水面に浮かぶ
飽きもせずに触れもせずに君は眺めていた
東から漕ぎだした舟は
やさしい夜風を受けて
西へ行く遥かな時間を
たゆたう想いを乗せて
大事にしてねと月を残し
別れも告げずに君はどこへ
月と僕とがふたりきり
朝陽がさしたら ひとりきりで
君とならば行けると思っていた暗雲の先
朝が嫌い 君が言ってた
全てを白々と見せる
はじらう夜 ウソも痛みも
綺麗に隠してくれる
窓の外に水を捨てた 月を空にかえした
東から漕ぎだした舟は
やさしい夜風を受けて
西へ行く遥かな時間を
たゆたう想いを乗せて
恋人よ 最後の恋人
その舟にちゃんと乗れたかい
恋人よ 僕も向かおう
歩くスピードで近づこう
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