17.水仙花
作詞:久保田広子
作曲:榊原政敏
冬のわずかな日射し集めて
凛と咲いた水仙の花
庭先に出た妹が
花鋏の音 ひびかせている
花嫁になるまでの残された日々を
そぞろな気持で今いるのだろう
妹よ
胸によぎった恋も悲しみも
たち切るような鋏の音を
障子ごしに私は聞いてる
目覚めたばかりの故郷の家
ほらこんなにきれいよと笑う
あごのあたり水仙が揺れる
頑固者の父さんが
この頃おとなしくなってしまった
花嫁になるまでの残された日々を
たくさん孝行してあげなくちゃね
妹よ
たったふたりの姉と妹で
生花するのも久しぶりの事
奥の部屋で母さんが呼んでる
緋色の打ち掛け 畳にひろげて
緋色の打ち掛け 畳にひろげて
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