6.ニッポンのヒール
作詞:桑田佳祐
作曲:桑田佳祐
少年は大志を抱(いだ)き方程式を解く
人並みに満たない者の存在は無い
成功に呑まれ
人は絶望を舐める
栄光のバッジを胸に老人は説く
“有能な君の通夜には花を届けよう”
兵隊になって上官となって
ニッポンのヒールは戦闘機で Love And Peace!
全国区のイメージが故(ゆえ)に当確の名士
本業の夢に破れた日にゃ繰り出そうぜ!
キャンペーンの勝利を馬鹿なミーハーに賭けて
霊能のジュースで飲む高値なドラッグ
サイの目のようにソフトを神は売りさばく
戦略となって産業に化けて
ニッポンのヒールも芸風は Baby Face
人間の声によく似た風の音には
悲しみのBlues
物語の中によく見りゃその物陰に
秘められたTruth
追いすがる妻子を狭い部屋で飼い
豪邸に住む夫婦の危機を問い詰めてのスクープ
カメラがあれば覗(のぞ)きも仕事と呼べる
アイアンとウッドで森林(もり)を切り裂こう!
金と名誉で海の水を吸い出そう!
最強であって最悪であって
ニッポンのヒールと電気椅子で Fuckしよう!
冗談の後によく見りゃその片隅に
悲しみのBlues
金縛りのように悪魔が君の心に
ささやいたTruth
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