3.白と黒の祭儀
作詞:みとせのりこ
作曲:Manack
夜に浮かんだ 上弦の月欠けて
ゆらり零れる 紅玉石の色の雫
足音ひとつたてずに通り過ぎる
しなやかな闇 纏う 猫たちの影
細い祭儀の詞
混沌の淵 解き放つ名前
それは刻まれし契約の
消えないあかし 聖言
白と黒の織りなす糸 操られ 踊るの
さあ 神も覚らぬ誓約の
破滅遊戯を始めましょう
永久に終わらぬ この禁断の宴を
闇に浮かんだ 十六夜の月満ちて
八つ乙女らの 唇は柘榴を蝕む
舞い散る紅は 馨しき花のよう
穢れを知らぬ 孤独 白いつまさき
煌輝く狩りの街
月光の檻 眸刺す魔弾
夢に洩れ出ずる 静寂の
眠りの毒を 侵して
嘆きの聲 惑いの柳 跳くその手で
虚無に這い出ずる 脆弱の
魂はせき 美酒の如く
我に捧げよ その祭壇の羊を
高く 果つる期 満てる式
繰り返される 秘蹟の
罪と罰と死と快楽と欲動の間で
深く絡みあい 墜落てゆく
運命の針を 廻しましょう
厭かず喰らえよ その惑乱の果実を
胸に刻まれし契約の
消えないあかし 聖言
白と黒の織りなす糸 操られ 踊るの
さあ 神も覚らぬ 誓約の
破滅遊戯を 続けましょう
永久に終わらぬ この禁断の祭儀を
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