13.おやすみいのしし
作詞:知久寿焼
作曲:たま
ミシンの上にいのしし眠る夜
ビールの泡はどこまでも どこまでも流れる
せっかくの柿の種 湿気ちゃったね
種ヶ島の鉄砲は こわれちゃったね
おやすみいのしし
おっきな都会のまん中の 高層ビルの下
自殺者の身体は 朝露にぬれるよ
山のふもとの 鳥居の下では
自殺者の身体中 でんでんむし這うよ
おやすみいのしし
テレビの箱に 物干し竿ささる
まっくろ焦げになった 洗濯物さげて
百科事典では マンモスあばれても
ぼくらの足跡は 石にもなれないね
おやすみいのしし
ビールの泡の流れがよどんだら
月の砂漠では身体中 痒くてたまらない
ミシンかたかた いのしし目覚めたら
おてんと様はもう 海には沈めない
おやすみいのしし
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