3.天然色の化石
作詞:さだまさし
作曲:さだまさし
今 都会ではビルに敷き詰めた石の間から
化石を見つけ出す遊びがあると聞いた
そういえばデパートの恐竜展で
この間不思議に思ったことがあった
何故恐竜たちはみんな同じ様に
淋しそうに緑や黒に塗られているのだろう
ピンクや赤や黄色やトカゲのように
虹色に光ったっていいと思わないか
あなたが永遠にしあわせでありますように
あなたが永遠にしあわせでありますように
ふと思うのは今から5億年ほどが過ぎて
地球に次の人類が生まれていたなら
ライオンの雄だけにたてがみがあることや
馬には縞や白があると気付くだろうか
たとえば小鳥が人間の言葉を真似て
犬が愛らしく尻尾を振ってなついたことや
空も海も森もみんな僕たちが
壊してしまったことに気付くだろうか
あなたが永遠にしあわせでありますように
あなたが永遠にしあわせでありますように
もしも僕が化石になって見つかったときに
僕の肌が黄色だったことに気付くだろうか
彼の肌が黒いというそれだけで
傷つけられた時代があったと気付くだろうか
あなたと僕が並んで化石になったとしたら
二人がこんなに深く愛し合っていたことに
誰か気付いてくれるだろうか
切ない生命のいとなみについて
あなたが永遠にしあわせでありますように
あなたが永遠にしあわせでありますように
あなたが永遠にしあわせでありますように
あなたが永遠にしあわせでありますように
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