34.虹~ヒーロー~
作詞:さだまさし
作曲:さだまさし
こんなにも長い間 何故歌って来たのだろう
ちいさなしあわせや 伝説の向こう側に
逃げ込むチャンスは いくらもあったのに
まだ 歌っている
控室の窓辺の かすみ草の向こうを
君の横顔に よく似た思い出が
とおり過ぎてゆく 開演のベルが鳴るまで
あと 15分
全てを手に入れたり 全て失くしたり
君までも ひきかえにして
歌い手は虹のように 悲しみの雨の向こうで
咲くものだろうか
I'm a singer 虹になりたい
ひとときのヒーロー 演じてそして
I'm a singer 振り返ったら
幻のように 消え去るもの
誰かのしあわせと 入れ違いに
時々ふとラジオから 先に逝った友達の
なつかしい唄が 流れることがある
そうだね永遠に 唄い続ける
しあわせ ふしあわせ
誰に負けても構わない 自分には負けられない
いつか時が過ぎて 思い出に変わったとき
目をそむけないで いたいだろう
僕はまだ 旅の途中
誰かの心の 扉を叩き続けて
何もかも ひきかえにして
可笑しくって哀しくって 美しき人生
さあ 幕が降りる迄
I'm a singer 虹になりたい
ひとときのヒーロー 演じてそして
I'm a singer 君の空を
ひとときでも 僕の色で
染められたら それでいい
Yes, I'm a singer 虹になりたい
ひとときのヒーロー 演じてそして
I'm a singer 振り返ったら
幻のように 消え去るもの
誰かのしあわせと 入れ違いに
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