日向灘

鳥羽一郎 日向灘歌詞
1.日向灘

作詞:山田孝雄
作曲:中村典正

ひむかの朝日が 熱く燃えて登るぜ
真っ赤に染まる ともべりに
親父が仕留めた 大物の
いのちの傷跡 男の血が騒ぐ
潮吹き破れ 何度も縫った
大漁旗は お袋さんのぬくもりだ

あの娘(こ)に貰った 赤い薔薇の花束
祝いに添えて 花言葉
あなたに想いを 託します
舳先(へさき)に飾って 今日から二代目さ
黒潮抱いた 母なる空に
万里(ばんり)を越えて ふたりの花が咲くだろう

さばさばするぜと 寒い洒落など言うなよ
かつおが来るぞ ごつごつと
まぐろは悠悠 群れてくる
おごじょを待たせて 山椒(さんしゅ)に鈴かけて
夢追い船は 海原暮し
ひむかの沖に 稗搗節(ひえつきぶし)が届くのさ


2.おふくろの浜唄

作詞:山田孝雄
作曲:中村典正

あかぎれ指先 痛かろな
いつもの笑顔で 網を刺す
昆布で結んだ おにぎり食べて
ほっとひと息 磯に網を干す
おふくろの 浜唄は わかれ港のわらべ歌
見つけたよ うす紅の さくら貝

雪水汲むのは 冷たかろ
夜明けを待たずに 米をとぐ
かまどに点した しあわせあかり
ゆげのぬくもり 早く起きなさい
おふくろの 浜唄は 愛に溢れるわらべ歌
朝もやを 掻き分けて ドラがなる

夕日に隠れた くろい雲
あいつが暴れて 時化(しけ)になる
おんぼろ小舟は 急いで帰れ
銭はいらない 命おとすなよ
おふくろの 浜唄は わかれ港のわらべ歌
舟漕げば お魚が 踊りだす