1.アカシアの女(ひと)
作詞:池田充男
作曲:徳久広司
アカシアは アカシアは
おまえの花と 名づけたよ
面影匂う 可愛いやつよ
男ごゝろを 熱くして
大事に育てた 恋だった
アカシアの アカシアの
せつない夜に 身を焦がし
わたしを抱いて ほしいと云って
酔った目をして 泣いたやつ
恨んでいるだろ この俺を
アカシアに アカシアに
晩夏の雨が 降りしきる
おまえの愛に いやされてきた
俺のむかしの 古傷が
冷たい日暮れに また疼く
2.ふたりの走り雨
作詞:池田充男
作曲:徳久広司
傘もささずに 待ってる女に
やさしい言葉も かけられず
俺は冷淡い 背をむける
けれどおまえが 愛おしすぎて
わかれられない 路地裏の
ああふたりの走り雨
俺のいのちを 二つに割って
半分おまえに おいてゆく
ひいてくれるな うしろ髪
もしも時間を 巻き戻せたら
夢をみようぜ しあわせの
ああなみだの走り雨
惚れたおまえに はじめて買った
ガラスのリングが ポケットで
声をころして 泣いている
できるものなら 相合傘で
恋に濡れたい まぼろしの
ああふたりの走り雨
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