全曲集

瀬川瑛子 全曲集歌詞
1.知床離愁


2.叱らないで


3.命花

作詞:福田恒
作曲:原譲二

こんど咲かせる 花びらは
冷たい色か 熱い色か
教えて下さい わかるように
花の命は 短いけれど
咲いてみせます 命花

命を染めた 花びらは
暗い悲しい むらさき色か
与えて下さい 情けの色に
花の命は 短いけれど
つくしてみせます 命花

夢をかなえる 花に咲け
色のさめない 姿のままに
愛のよろこび いつまでも
花の命は 短いけれど
もえて生きます 命花


4.連理(れんり)の枝


5.東京はぐれ鳥

作詞:小関理樹
作曲:上野旬也

ほんの束の間 あんたを忘れ
空を遊べる 時間(とき)をください
ヒュールヒュールと 手負いの羽で
羽撃(はばた)くばかり

”虹”という名の 橋を渡って
あんた恋しと 彷徨うけれど
街の灯(あか)りが 輝いた日々
呼び戻すだけ

ラ・ラ・ラ ララバイ 何処へ行けば
熱いその手に 眠れるかしら
東京はぐれ鳥 過去(きのう)しか見えない
東京はぐれ鳥 お台場辺り

月があたしの 鳴く声聞いて
ビルの谷間の 霧雨にする
ビショビショ濡れの 翼乾かす
屋根さえ無いわ

もしもタワーの 上を目指せば
天に召されて 行けるのかしら
あんた止めてよ 馬鹿と止めてよ
心が寒い

ラ・ラ・ラ ララバイ 気紛れでも
誰か添い寝で 眠りつかせて
東京はぐれ鳥 哀しみと番(つがい)の
東京はぐれ鳥 汐留辺り

ラ・ラ・ラ ララバイ 力尽きて
海に抱かれて 眠りましょうか
東京はぐれ鳥 あんたしかいらない
東京はぐれ鳥 有明辺り


6.おしどり春秋

作詞:たきのえいじ
作曲:八木架壽人

煤の付きようで 年季が判る
路地の酒場も 人の世も
俄づくりじゃ 身につかないわ
しあわせ 寄り道 まわり道
苦労積荷を 肩先に
ふたり寄り添う おしどり春秋

涙もろさは あなたも同じ
我慢強さも また同じ
せめて注がせて この私にも
お酒をはさんで 水入らず
持ちつ持たれつ いつまでも
ついて行きます おしどり春秋

命ふたつを ひとつに束ね
三十路四十路を 越えてきた
耐えて始めて 花実を結ぶ
明日が見えます この先に
一期一会の この縁
ふたり夢追う おしどり春秋


7.命くれない

作詞:吉岡治
作曲:北原じゅん

生まれる前から 結ばれていた
そんな気がする 紅の糸
だから死ぬまで ふたりは一緒
「あなた」「おまえ」 夫婦みち
命くれない 命くれない
ふたりづれ

人目をしのんで 隠れて泣いた
そんな日もある 傷もある
苦労積荷の 木の葉の舟で
「あなた」「おまえ」 あぶな川
命くれない 命くれない
ふたりづれ

なんにもいらない あなたがいれば
笑顔ひとつで 生きられる
泣く日笑う日 花咲く日まで
「あなた」「おまえ」 手をかさね
命くれない 命くれない
ふたりづれ


8.長崎の夜はむらさき

作詞:古木花江
作曲:新井利昌

雨にしめった 賛美歌の
うたが流れる 浦上川よ
忘れたいのに 忘れたいのに
おもいださせる ことばかり
ああ 長崎 長崎の 夜はむらさき

誰かあなたを 見たとゆう
噂話が 泣かせる波止場
おもいこがれて おもいこがれて
待てばやせます ひがみます
ああ 長崎 長崎の 夜はなみだ

霧にうるんだ 眼鏡橋
そっとのぞけば あなたが見える
そんな気がして そんな気がして
ひとり渡れば 胸いたむ
ああ 長崎 長崎の 夜はむらさき


9.東京かくれんぼ


10.夫婦つづり

作詞:池田充男
作曲:船村徹

うらぎり浮気の ばかをやり
すまなかったと いうあなた
一人じゃ咲けない しあわせ桜
苦労修羅場を 乗りこえて
夫婦らんまん 夢ざかり 夢ざかり

駅うら銀座の 居酒屋に
いくつ涙を すてたやら
いまではわずかな ゆとりが出来て
五泊六日の 北海道まわり
夫婦みちづれ 遅い春 遅い春

胸突 八丁の 浮世坂
のぼりつめたと いうけれど
人生まだまだ 半分あるわ
つくしますから がんばって
夫婦つづりは 惚れた仲 惚れた仲


11.矢切りの渡し


12.笑いじわ

作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童

悲しい時にも 笑う癖
ついてる女は紺が似合う
セーラー服着た あの頃から
明るい子だねで 通ってた

また 目尻に増えてると
また 鏡に呟くの
そう 辛いことがあっても
泣いていては 何も始まらない

どっちみち おんなじ
どっちみち 人生
どっちみち この世は泣き笑い

どうせなら 悔いない
どうせなら 一生
どうせなら 陽気に笑いじわ

幾つになっても片想い
している自分が 愛しくて
心がときめく 夕暮れは
濃いめにルージュを 引いてみる

また カラスの足跡ね
また ちょっとがっかりしても
そう 若さは年じゃない
花のように 瑞々しい心

どっちみち おんなじ
どっちみち 人間
どっちみち 誰でも泣き笑い

どうせなら 女の
どうせなら 勲章
どうせなら 綺麗な笑いじわ

どうせなら 悔いない
どうせなら 一生
どうせなら ほろりと笑いじわ


13.花と嵐

作詞:水木れいじ
作曲:叶弦大

花と嵐の うき世の河を
越えてあなたと 十余年
過ぎてしまえば 泣いたあの日も 想い出話
そうよ今夜は うす紅さして
つきあいましょうね あなたの酒に

酔えばしんみり 私の膝で
ひとつ覚えの 子守唄
いまも心で 詫びているのね かさねた親不孝
次の彼岸は 故郷帰り
つきあいましょうね あなたの旅に

ついて来いとは 言えない人の
うしろ姿が いじらしい
まわり道でも 生命よせあう この倖せを
そっと噛みしめ いついつまでも
つきあいましょうね あなたの夢に


14.酔いどれピアノ


15.春の海

作詞:星野哲郎
作曲:新井利昌

鍋と茶碗を 揃えただけで
それを所帯と 呼ぶ頃は
何のつらかろ 逆巻く波も
たのしい苦労と 受けとめて
しぶきを浴びる 夫婦岩

(音戸の舟唄より)
エーヤーレーまことに頼りにエー
命を漕げば
夜の明けない ヤーレー 海はない

波をかき分け 出てゆく舟を
隠れ筏が じゃまをする
目には見えない 命の瀬戸を
心の目をあけ 漕ぎ抜ける
男の夢は 春の海

海に浮いても 波には染まず
空に浮いても 鳥のまま
うたう鴎の のどかさ白さ
この世の理想を うつし絵の
調べにのせる 春の琴


16.とんぼり

作詞:たきのえいじ
作曲:叶弦大

ここは浪花の道頓堀です
蝶よ花よの酒場です
惚れた張ったの土壇場で
泣くのは女でございます

酔わせてね お客さん
今夜はしみじみと
飲む程に 酔う程に
飲まずにいられない
身の上なんて聞きっこなしよ お客さん
ふるさとのなまりさえ 忘れた女です

骨が折れます 色恋沙汰は
深夜映画じゃあるまいし
あじの開きでおひらきに
そろそろさせとうございます
しあわせが欲しいのよ
私も女です
あきらめている訳じゃ
ないけど淋しいわ
通天閣の灯りがともる御堂筋
酔いしれて歩きたい おもいで捨てながら

酔わせてね お客さん
今夜はしみじみと
飲む程に 酔う程に
飲まずにいられない
身の上なんて聞きっこなしよ お客さん
ふるさとのなまりさえ 忘れた女です