1.まっすぐの唄
作詞:武田鉄矢
作曲:中牟田俊男
今日から僕はまっすぐに 君の涙になってやる
僕が頬からつぎつぎに 涙で地面を濡らすから
どうかそれを目印に 一歩一歩と踏みしめて
愚かでもいい まっすぐが優しいことがしたいのだ
今日から僕はまっすぐに 矢印みたいにまっすぐに
貴方の少し前をゆき 涙を地面にさしてゆこう
君のためなら デクノボウ そう呼ばれたってかまわない
少し汚れた棒でさえ まっすぐならば杖になる
ささやかだけど役にたつ そんな自分にしたいのだ
今日から僕はまっすぐに 貴方とここからまっすぐに
生きてゆこうと決めたので ありがとうなどいりません
ねじれて曲がった唄よりも ただまっすぐの唄がいい
君が遠くに離れても その声めざして探すから
下手でいいんだ まっすぐの唄が一番響くのだ
まっすぐだけが届くのだ まっすぐだけが終わらない
誰かの心につきさされ まっすぐの唄つきさされ
まっすぐの唄つきさされ
2.ライスカレー
作詞:武田鉄矢
作曲:千葉和臣
お風呂あがりに 夜空見上げて 濡れた髪をふく
ひとり帰って 来た故郷に 秋風吹いて
台所から ひびく水音 懐かしい カレーのにおい
“すませてきた”と 言ってもきかず 母の背中がジャガイモ刻む
生まれた家は 座る場所さえ 12の時のそのまんま
生まれた家は 星空の下 明り灯して ライスカレー
たたみに座れば 母が差し出すコップの水と銀のさじ
ジャガイモだらけの ライスカレー 子供の頃に
帰りが遅いと 父にしかられ 部屋の隅 泣いても食べた
私がすぐに泣き止むように 母はあの日と同じ笑顔
生まれた家は 座る場所さえ 12の時のそのまんま
生まれた家は 星空の下 明り灯して ライスカレー
もうすぐ50になる私なのに カレー食べる横顔を
78の母が見つめる 微笑みながら
今夜は二人で枕並べて 眠ろう同じ闇を見て
歳をとるのも悪くはないね 照れずに言えます“長生きしろよ”
生まれた家は 時が止まって 12の時のそのまんま
生まれた家は 星空の下 明り消してもカレーのにおい
天の川から 星が流れる 音が聞こえる秋の夜
3.あるがままに
4.友、遠方より来る
5.エレジー(哀歌)(album version)
6.まい・ぱぁとなー
作詞:武田鉄矢
作曲:千葉和臣
桜の花満開の下
ランドセル二つ学校へ走る
運動場ではフォークダンスの
一年生が輪になって廻る
我が家の庭にはいただき物の
桜吹雪が舞い込んでくる
私も妻も花びらあびて
まるで映画のラストシーンだね
ああ 花や木に心華やぎ
フォークダンスの仲間に入ろう
君 スカートの裾ひるがえし
いざ手をとりて マイ・パートナー
夏の陽盛り欅の影に
日傘を閉じて入ってきた人
もうすぐ母になるその人は
お腹で眠る我が子に微笑む
緑の梢を風渡る音
サイダーの泡が弾ける音だ
木もれ陽うけて微笑むその人
ステンドグラスのマリアの笑顔
ああ 花や木に心華やぎ
昔のあなたによく似た人だ
さあ あちらの方も二人づれ
ベンチをゆずろう マイ・パートナー
コスモスの花が揺れる小道で
出会った二人は車椅子の人
お先にどうぞと道ゆずられて
妻の手を取りそっと追い越す
静かな笑顔でお辞儀をなさるが
お礼を言うのは私の方です
照れずに妻と手をつなげました
恋人同士のあの日のように
ああ 花や木に心華やぎ
コスモス畑に二人で座ろう
君 コスモスの花の真似をして
空を見上げる マイ・パートナー
銀杏並木も裸にされて
商店街の灯かり暖か
買い物帰りの足急がせて
通りかかったいつもの花屋
お年召されたご夫婦そっと
買って行かれる山茶花の花
人生の時が暮れ行く人に
何と似合うか紅の花
ああ 花や木に心華やぎ
そのご夫婦の後ろを歩く
さあ 落ち葉踏んでのんびりと
家路をたどろう マイ・パートナー
7.ダメージの詩
作詞:武田鉄矢
作曲:千葉和臣
見上げた夜空に月がふたつ ちぎれて輝く
私の瞳も年をとり 見るものすべてがにじんでゆがむ
乱視がすすみ 妻がふたりにダブって見える
妹みたいな妻だったけど 確かに今は父親に見える
陽暮れの街角響く歌声 名もなきその唄
若き人たち夢をみる スポットライトを憧れ目指して
そんな時代は 僕にもあったが君とは違う
恋することを誰かの真似して LOVEと飾って唄いはしなかった
浮気がバレた酔いすぎて 間違えたのだ勘違い
その人抱きしめ今夜は帰ると 囁きかけたがそれは妻だった
酔って我が家へ 帰って来たことすっかり忘れてた
妻も立派だ タクシー呼んで 手を振りながら見送ってくれた
ひとり酒場でふと唇が 歌い出すあの唄
あの素晴らしい愛をもう一度 僕らの唄は何処へいったのだろう
悲しい癖だな 星占いで恋愛運が
吉と出てれば妻に隠れて 梅の小枝に強く強く結ぶ
茶髪の娘が踊りながら テレビで歌っている
あまりの動きの素早さに 見ていて疲れるじっとして歌え
子供がテレビを離れたスキに チャンネル変えてそっと見詰める
天気予報のお天気お姉さん スキです普通の人だから
ダメージの詩唄えば切なく 青春は遠く過ぎ去り
我ら中年よ夜明け前の 闇に歌おうダメージの詩
8.おつかれ様
作詞:鳥井実
作曲:岡千秋
男のしがらみ 昭和の義理に
おつかれ様と おつかれ様と
云える女房になれました
この先筋書き 見えないけれど
まさかまさかの 坂道を もひとつ越えて
夫婦(めおと)劇場 開幕ですね
新婚時代は 恥ずかしかった
あなたと呼べず あなたと呼べず
それも今ではなつかしい
愛しているよと あなたのセリフ
一度ならずも 二度三度 たしかめながら
夫婦花道 あるいて欲しい
あなたとのみたい ぬくもり酒を
おつかれ様と おつかれ様と
飾る言葉はないけれど
あせらずゆっくり 素顔のままで
まだよまだまだ これからも 肩寄せながら
夫婦劇場 楽しみたいわ
9.BOYS AND GIRLS DON'T CRY
10.まっすぐの唄(acoustic version)
作詞:武田鉄矢
作曲:中牟田俊男
今日から僕はまっすぐに 君の涙になってやる
僕が頬からつぎつぎに 涙で地面を濡らすから
どうかそれを目印に 一歩一歩と踏みしめて
愚かでもいい まっすぐが優しいことがしたいのだ
今日から僕はまっすぐに 矢印みたいにまっすぐに
貴方の少し前をゆき 涙を地面にさしてゆこう
君のためなら デクノボウ そう呼ばれたってかまわない
少し汚れた棒でさえ まっすぐならば杖になる
ささやかだけど役にたつ そんな自分にしたいのだ
今日から僕はまっすぐに 貴方とここからまっすぐに
生きてゆこうと決めたので ありがとうなどいりません
ねじれて曲がった唄よりも ただまっすぐの唄がいい
君が遠くに離れても その声めざして探すから
下手でいいんだ まっすぐの唄が一番響くのだ
まっすぐだけが届くのだ まっすぐだけが終わらない
誰かの心につきさされ まっすぐの唄つきさされ
まっすぐの唄つきさされ
11.新しい人へ(album version)
作詞:武田鉄矢
作曲:千葉和臣
君はハンドル くねらせながら
長い坂道のぼる
汗と一緒に 涙ふく君を
僕が押してあげるね
何の花だろう こんな坂の途中
冬を選んで 咲く花もある
止まれば倒れる この自転車が
君が選んだ 生き方なんだね
ペダルをこいで ペダルをこいで
君ならできる 倒れず行ける
君はペダルをこいで
坂の上まで のぼりついたら
まっすぐに空を見た
飛んでみたくなる 夕暮の空
僕らはここで 僕と君になる
心が強くなろうとする時
言葉は何にも 役に立たない
悲しみばかり 染みこんだ町
君は静かに 見下ろしている
ペダルをこいで ペダルをこいで
ふり返らずに 走り続けて
君はペダルをこいで
地面をかすめて 飛ぶ鳥のように
まっすぐ坂道 君は降りて行く
幸福ってやつは きっと傍にある
自転車こいで行ける所に
ペダルをこいで ペダルをこいで
君なら行ける 一人で行ける
ペダルをこいで ペダルをこいで
遠くなるほど 君らしくなる
だからペダルをこいで
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