1.おんな舟
作詞:木下龍太郎
作曲:朝月廣臣
掴めなかった やすらぎなんて
ひとりでいくら 捜しても
流れ流され 浮世の岸で
やっと見つけた 夢あかり
あなたと一緒に しあわせの
海に着きたい おんな舟
不幸つづきの その明け暮れに
宿命(さだめ)の星を 逆(さか)うらみ
長い苦労も 出逢いのための
避けて通れぬ まわり道
心を預けて これからは
あなた任せの おんな舟
春に先がけ 咲く花よりも
命の長い 遅れ咲き
日向(ひなた)みたいな やさしい胸で
今度泣く日は うれし泣き
あなたと一緒に しあわせの
海に着きたい おんな舟
2.一夜花
作詞:池田充男
作曲:野崎真一
あんたみたいな 男に惚れちゃ
ばかを見るねと 枕酒
一夜花でも おんなは女
出てゆく男の 胸よりも
もどる男が ほしいのよ
(セリフ)あんた 淋しいねえ 霧笛が泣いてるねえ
誰が恋しいのさ 今夜はなにもかも 忘れておしまいよ
春というのに 霧笛の声が
むせび泣いてる 海の宿
一夜花でも なさけは情
あんたの旅路の 話でも
寝物語に 聞かせてよ
(セリフ)そりゃあ女だもの 惚れた男と一緒なら 駈け落ちもしてみたい
でもさ この町が好きで捨てられないのさ
酒場に咲いた一夜花 あたしの名前ならあんたごのみでつけといてよ
住めば都で この最果ての
町がわたしの 肌に合う
一夜花でも みれんは未練
も一度ながれて 来たときは
浜の酒場を たずねてよ
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