1.すずめの涙

作詞:荒木とよひさ
作曲:浜圭介

世の中であんたが 一番好きだったけれど
追いかけてすがりつき
泣いてもみじめになるだけ
幸福(しあわせ)を窓に閉じこめて
飼いならしてみても
悲しみが胸のすき間から 忍び込んでくる
たかが人生 なりゆきまかせ
男なんかは 星の数ほど
泥んこになるまえに 綺麗にあばよ
好きでいるうちに 許してあばよ

もし…今度 生れてくるなら 孔雀よりすずめ
口紅も香水もつけないで
誰かと暮すわ
色づいた夢を見るよりも
ささやかでもいいの
あたしだけ飛べる青空を 持ってる人ならば
たかが人生 綺麗なときは
花よりもっと 短いはずね
酔いどれになるまえに 背中にあばよ
好きでいるうちに 許してあばよ

たかが人生 なりゆきまかせ
男なんかは 星の数ほど
泥んこになるまえに 綺麗にあばよ
好きでいるうちに 許してあばよ
許してあばよ


2.北空港(デュエット:浜圭介)

作詞:やしろよう
作曲:浜圭介

夜の札幌 あなたに逢えて
凍てつく心に 灯りがともる
これからは二人だよ
もう泣かないで
ついておいでよ
涙を捨てて 過去さえ捨てて
愛が飛び立つ 北空港

夜の札幌 おまえに惚れて
さすらう旅路に 明日が見える
信じてもいいですね
もうあなただけ
命尽くすわ
涙を捨てて 過去さえ捨てて
愛が飛び立つ 北空港

夜の札幌 舞い散る雪も
二人の夜空で
咲く花になる
どこまでも一緒だよ
もう離れずに
夢を探そう
涙を捨てて 過去さえ捨てて
愛が飛び立つ 北空港


3.大阪暮色

作詞:浜圭介
作曲:浜圭介

西陽でやけた たゝみの上
あの人がくれた花瓶
別離(わかれ)た日から花も飾らずに
淋しくおいてある
あの人が好きやねん
くるうほど好きやねん
北の新地に雨が降ります
悲しい歌が聞こえる
あほやねん あほやねん
騙された私が あほやねん

大阪の夜は 悲しくて
ネオンに季節かんじる
明日があると信じ逢える日を
指おりかぞえてる
あの人が好きやねん
誰よりも好きやねん
涙色した淀川の水
思い出すのは まぼろし
忘れへん 忘れへん
私はあなたを 忘れへん

あの人が好きやねん
くるうほど好きやねん
北の新地に雨が降ります
悲しい歌が聞こえる
あほやねん あほやねん
騙された私が あほやねん


4.ベサメムーチョ

作詞:FUMIKO
作曲:杉本眞人

姿見(すがたみ)に背中映し
もどかしくジッパー引く
紅筆(べにふで)も折(お)れそうなときめき
今夜逢えば苦しみへと墜ちて行くのに…
ベサメ ベサメ ベサメムーチョ
愛が走る 愛が止まらない
ベサメ ベサメ ベサメムーチョ
迷っているのに夢見てしまう
私から誘うかもしれない
きれいな夕日に涙がにじむ

散り急ぐ花を見れば
情熱もはかないけれど
約束の場所へもうあなたは
向かってると思うだけで心乱れて…
ベサメ ベサメ ベサメムーチョ
誰が愛の鎖ほどいたの
ベサメ ベサメ ベサメムーチョ
迷っているのにひきかえせない
ためいきがやるせなくかがやく
今月今夜がまぼろしならば…

ベサメ ベサメ ベサメムーチョ
愛が走る 愛が止まらない
ベサメ ベサメ ベサメムーチョ
迷っているのに夢見てしまう
私から誘うかもしれない
きれいな夕日に涙がにじむ


5.夢おんな

作詞:岡田冨美子
作曲:浜圭介

螺旋階段 昇る靴音で
愛されてると 感じた
扉をノックする あなたの手を
私のものと 思ってた
抱かれることに 女は弱い
それを愛だと 信じてしまう
お馬鹿さんよネ お馬鹿さんよネ
だまされたわけじゃない
あなたを恨むと 不幸せ
男と女は 夢芝居

春がまた来る あの桜吹雪
死ぬまで そばにいたいと
咲きながら散る ピンクの花びら
あなたの口に 押しあてた
あんないい人 二人といない
そんな気がして 傷つけられる
お馬鹿さんよネ お馬鹿さんよネ
死にたいなんて言うと
あなたを いじめることになる
男と女は 夢芝居

お馬鹿さんよネ お馬鹿さんよネ
だまされたわけじゃない
あなたを恨むと 不幸せ
男と女は 夢芝居
男と女は 夢芝居


6.酔いどれて

作詞:吉岡治
作曲:浜圭介

ひとり口紅 拭きとりながら
鏡のわたしに 声かける
上手に生きたね 昨日も今日も
褒(ほ)めてみたって むしょうに淋しい
泣かせてよ 泣かせてよ
氷雨が窓うつ こんな夜は
酔わせて 死なせて 火の酒で
ららばい ららばい ららばい
酔いどれて 夢のつづきを見ないよう

どうぞあなたも わたしと同じ
不幸なまんまで 居て欲しい
想い出相手に 酒場の隅で
暗い瞳(め)をして うつろに酔ってね
泣かせてよ 泣かせてよ
涙でこの身が 沈むほど
溺(おぼ)れて 忘れて 火の酒で
ららばい ららばい ららばい
酔いどれて やがて夜明けの鳥になれ

泣かせてよ 泣かせてよ
氷雨が窓うつ こんな夜は
酔わせて 死なせて 火の酒で
ららばい ららばい ららばい
酔いどれて 夢のつづきを見ないよう


7.グッバイ ラブ

作詞:岡田冨美子
作曲:浜圭介

大丈夫 見送らないでと
強がった夕べの電話
耳の奥 あなたがまだいる
ふり切れるほどなら泣かない
夕日を浴びる空港ロビー
旅立つ人が華やかに踊る
愛をなくした私ひとりが
冷たい柱にもたれてる
グッバイ ラブ 最終便です
グッバイ ラブ 星空で
もいちどあなたを抱かせてください

こんな日がくると知らないで
思いでをつくってきたの
別れても二人は生きてる
忘れても記憶は死なない
砂漠のような空港ロビー
砂の月日をみんな踏んでゆく
知らず知らずにあなたさがして
よく似た背中のあとを追う
グッバイ ラブ 最終便です
グッバイ ラブ 星空で
もいちど私に抱かれてください

グッバイ ラブ 最終便です
グッバイ ラブ 星空で
もいちどあなたを抱かせてください


8.花のように鳥のように