1.大雪よ
作詞:阿部佳織
作曲:阿部佳織
ちっぽけな自分に ため息こぼれたら
君に会いに行こう
限られた夏を一心に燃える
北の国の友に
万年雪が夕陽に 照らされて
茜色に染まる
疲れた体を投げ出し 眠れよと
静かに君がささやく
ああ大雪よ ああ大雪よ
その大きな腕を広げ 強く抱きしめてくれ
追いかけた夢が こわれてしまったら
君に会いに行こう
こおりつく冬を じっと耐えている
北の国の友に
冷たい氷の下で ふきのとう
春のおとずれ 祈る
時の流れるままに まかせよと
静かに君がほほえむ
ああ大雪よ ああ大雪よ
そのやさしいまなざしで いつも見守ってくれ
ああ大雪よ ああ大雪よ
どんなに遠く 離れても
君は心の友 君は心の友
2.北を恋うる歌
作詞:たかたかし
作曲:幸耕平
みなと盛り場西へ流れて
きょうは瀬戸内潮泊り
酒つぐ女の北国なまりに
男のこころが風になる
ゆきずりの港町
飲むほどに酔うほどに無口になるね
「あんた夢をすてないで」
おまえの声がする
うまれ故郷は雪どけ頃か
谷に瀬音が響く頃
人は誰でもふるさとひきずる
悲しいこころの旅人さ
ゆきずりの港町
逢いたくてせつなくてこの胸痛む
そうさ悪いのは俺さ
あまえていたんだね
春に背をむけひとりさすらう
窓に大橋灯がにじむ
ゆけどもさびしいはるかな旅路よ
男のやすらぎどこにある
ゆきずりの港町
酒を飲む酔いしれる霧笛を聞いて
今もゆれるほほえみよ
おまえが恋しいね
3.渋谷ものがたり
作詞:麻生香太郎
作曲:浜圭介
酒でふさいだ心の傷に
若いヤツらの 歌がしむ
モノがあふれて 心が痩せて
スブヤの街は演歌が 居づらくなるばかり
夜更けのハチ公 目に涙
俺たち時代に はぐれたね あゝ…
群れをなしてる 若者だって
部屋に帰れば 寒枕
仮面剥ぎとりゃ 似たもの同士
シブヤの街は昔の自分を見てるよう
一緒に飲もうよ 夜明けまで
俺たち昭和の忘れもの あゝ…
何もいわせず 男が抱けば
世間ふりすて 泣く女
そんなロマンが 少しは残る
道玄坂の人目を忍んだ 仮の宿
誰でもさみしい 人恋しい
俺たちやっぱり昭和だね あゝ…
4.硝子の街
5.酒とふたりづれ
作詞:里村龍児
作曲:聖川湧
おまえが泣いて
泣いているような
露地の灯りに 雨がふる
少し濃い目の 水割りを
涙でうすめて 飲んでいた
おまえの面影 あぁ……
俺は今夜も 酒とふたりづれ
お前も聞いて
聞いているような
未練まじりの 流行歌(はやりうた)
指のすき間を 遠去かる
煙草の煙りに 浮かぶ面影(かお)
想い出 肴に あぁ……
俺は今夜も 酒とふたりづれ
おまえが呼んで
呼んでいるような
窓の残り灯 風の音
うしろ髪ひく 恋だけど
昔に戻れる 夢もない
倖せ祈って あぁ……
俺は今夜も 酒とふたりづれ
6.津軽恋女
作詞:久仁京介
作曲:大倉百人
津軽の海よ 竜飛岬は吹雪に 凍えるよ
日毎夜毎 海鳴りばかり
愚図る女の泣く声か
津軽の女よ 別れうたひとつ くちずさむ
にごり酒に想い出浮かべ
かじかむこころの 空を見る
降りつもる雪 雪 雪 また雪よ
津軽には七つの 雪が降るとか
こな雪 つぶ雪 わた雪 ざらめ雪
みず雪 かた雪 春待つ氷雪
津軽の女よ 枕乱して 引き込む 恋女
愛に生きて夢に生きて
白いかげろう 空に舞う
津軽の女よ ねぶた祭りの
ゆきずり たわむれか
過ぎた夜の匂いを抱いて
帰れと叫ぶ 岩木川
降りつもる雪 雪 雪 また雪よ
津軽には七つの 雪が降るとか
こな雪 つぶ雪 わた雪 ざらめ雪
みず雪 かた雪 春待つ氷雪
津軽の海よ 三味がゆさぶる
じょんがら聞こえるよ
嘆き唄か 人恋う唄か
胸のすきまに しみてくる
降りつもる雪 雪 雪 また雪よ
津軽には七つの 雪が降るとか
こな雪 つぶ雪 わた雪 ざらめ雪
みず雪 かた雪 春待つ氷雪
降りつもる雪 雪 雪 また雪よ
津軽には七つの 雪が降るとか
こな雪 つぶ雪 わた雪 ざらめ雪
みず雪 かた雪 春待つ氷雪
7.舞い上がれ僕の腕の中で
8.情け川
作詞:吉岡治
作曲:市川昭介
くわえ煙草の 赤い火が
指ではじけて 螢になった
なにか言ってよ 嘘でもいいの
嘘で明日が 生きられる
あなた……
どこへ流れる 情け川
倫(みち)にはずれた 恋だって
燃えた心は だませはしない
抱けば苦しい 捨てれば幸い
泣いてこたえが 出ぬものを
あなた……
呼んでせつない 情け川
まわり道でも その気なら
いつか叶うわ ふたりの夢が
風が変わろと みぞれになろと
惚れた男の 背にすがり
あなた……
ふたり流れる 情け川
9.さすらい派
10.惜別情歌
11.口笛の港
12.ヘッドライト
作詞:阿久悠
作曲:徳久広司
北へ走ろう お前と二人
北は雪どけごろだろう
春もあるだろう
そんなに泣くなよ
今夜からは二人だけだよ
ふり向けば つらいことばかりの
東京は捨てたよ
夜霧にゆれてる
悲しみのヘッドライト
夜が明けたら ドライブインで
からだあたためてくれる
お茶をのもうよ
もたれて眠れよ
俺に遠慮なんかするなよ
もう二度と 戻らない町には
未練など持つなよ
二人でたずねる
しあわせのヘッドライト
もたれて眠れよ
俺に遠慮なんかするなよ
もう二度と 戻らない町には
未練など持つなよ
二人でたずねる
しあわせのヘッドライト
13.嫁に来ないか
作詞:阿久悠
作曲:川口真
嫁に来ないか ぼくのところへ
さくら色した 君がほしいよ
日の暮れの公園で ギターを弾いて
なぜかしら忘れ物している 気になった
しあわせという奴を 探してあげるから
嫁に 嫁にこないか
からだ からだひとつで
嫁に来ないか ぼくのところへ
財布はたいて 指輪買ったよ
たんぽぽを指にはめ よろこんでいた
あの頃と同じよに 笑ってくれるかい
傾いたこの部屋も 綺麗に片づける
嫁に 嫁に来ないか
からだ からだひとつで
真夜中のスナックで 水割りなめて
君のことあれこれと 考えているのさ
幸福という言葉 ぼくにはキザだけど
嫁に 嫁に来ないか
からだ からだひとつで
14.おもいで岬
作詞:阿久悠
作曲:川口真
春はたき火の燃えのこり
消えた流氷 とぶ鴎
酒を片手の 親父らが
顔をゆるめる 口ずさむ
北の岬は 今もなお
忘れられない
忘れられない おもいで岬
夏は真赤な ハマナスが
夜に人待つ 虫も鳴く
人目しのんで 若い衆が
肌を寄せ合う 月の下
北の岬は 今もなお
忘れられない
忘れられない おもいで岬
秋ははやばや 色づいて
風の音する すすり泣く
酒が恋しい 人恋し
手紙ばかりを 書く夜ふけ
北の岬は 今もなお
忘れられない
忘れられない おもいで岬
冬はたずねる 人もなく
白い灯台 ただ一つ
耐えてしのんで 船のりが
行方たずねる 目をはらす
北の岬は 今もなお
忘れられない
忘れられない おもいで岬
|