雨と夢のあとに

奥田美和子 雨と夢のあとに歌詞
1.雨と夢のあとに

作詞:柳美裡
作曲:平義隆
編曲:松浦晃久

大きな木に 顏を伏せて
かくれんぼをしていた
雨がふり出し 蟬の聲がやんで
わたしは空を見あげた
きっと あなたはいる
聲は聞こえなくても
きっと あなたはいる
姿は見えなくても きっと…
雨がやんだら あなたに逢えますか?
夢が終わったら あなたに逢えますか?
雨と夢のあとに 約束してくれますか?
また逢えると…
もしも 命を落としてしまったとしても
わたしはあなたを待ってます

大きな肩に 乘せてもらって
緣日の通りを步いていた
雨がふり出し 燈りが消えて
わたしは夜空を見あげた
きっと あなたはいなくなる
いまはおしゃべりしていても
きっと あなたはいなくなる
いまは抱きしめていても きっと…
雨がふったら あなたに逢えますか?
夢がはじまったら あなたに逢えますか?
雨と夢のあとに 約束してくれますか?
もういなくならないと…
もしも 星が流れてしまったとしても
わたしは空を見あげます

雨がやんだら あなたに逢えますか?
夢が終わったら あなたに逢えますか?
雨がふったら あなたに逢えますか?
夢がはじまったら あなたに逢えますか?
雨と夢のあとに 約束してくれますか?
また逢えると…
もしも 命を落としてしまったとしても
わたしはあなたを待ってます


2.あの日

作詞:柳美裡
作曲:安岡洋一郎
編曲:割田康彥/前嵨康明

あの日 新しい上履きの 踵を踏んで
コンパスの針を 腕に突き立てた
あの日 いなくなりたいと
願っていたのに
2センチも背が伸びた あの日

許せない 許せないと
自轉車を漕いで 息を切らせた
あの日…

あの日 ぼくはぼくから旅立った
ぼくのいない明日が今日になる
ぼくがいた昨日は昨日のまま
あの空の下でつづいている
ぼくは通り過ぎる 雨雲みたいに
きみの顏を翳らせて
きみの不幸せを祈る

あの日 學校の中庭で 朝顏が笑いた
悔やむように 白い花が笑いた
あの日 よく芯が折れる鉛筆で
手紙を書いた
さよならとだけ書いた あの日

貯金箱を割って 切符を買った
行ったことのない 驛で降りた
あの日…

あの日 ぼくはぼくから旅立った
ぼくのいない明日が今日になる
ぼくがいた昨日は昨日のまま
あの空の下でつづいている
ぼくは照り返す 夕陽みたいに
きみの顏を照らして
きみの幸せを祈る
きみの幸せを祈る