1.雨降り花
作詞:関口義明
作曲:花笠薫
泣いた涙の ひと粒を
拾い集めて 咲くと云う
別れても 憎みきれない
今もあなたが 恋しくて
雨 雨 忘れられないの
夢が濡れます 雨降り花よ
指にからんだ 想い出の
色はうす紅 恋の花
もう一度 信じたいのに
心ひとつが 結べない
雨 雨 めぐり逢いたいの
願い叶えて 雨降り花よ
肌でおぼえた 幸せは
わたしひとりの ものですね
出来るなら ついて行きたい
そうよ いのちが 尽きるまで
雨 雨 離れられないの
なさけ一輪 雨降り花よ
2.忘れ蛍
作詞:多野亮
作曲:弦哲也
背中につけた 爪のあと
想い残して 夏が逝く
夜の向うに 滲んで揺れる
忘れ蛍よ おしえておくれ
辛い泪の 捨て場所は
私一人じゃ 見えないの
貴方の好きな 長い髪
変えてみました 短めに
決めたつもりの 別れだけれど
忘れ蛍よ 逢いたくなるの
今も噂を 聞くたびに
燃えるからだは 騙せない
幸せ編んで 着せかえて
指のすき間を すりぬける
愛したりない あの人だから
忘れ蛍よ 届けておくれ
未練たちきる すべもない
弱い女の 夢ひとつ
3.春遠からじ
作詞:阿木燿子
作曲:花岡優平
衿に輝く そのバッジ
肩を叩かれ 外すのね
あなたはひどく 落ち込んで
グラス呷る瞳が淋しそう
慰めて抱き締めて 優しさあげたいけど
心を鬼にして言わせてね
こんなことでメゲていちゃ駄目よ
人生はまだまだこれからだもの
花は散っても また咲くわ
季節が来れば 鮮やかに
今の悔しさ バネにして
いつの日か見返してやればいい
新しい一歩こそ 次の飛躍のチャンス
そのやり切れなさも分かるけど
これですべて終わるわけじゃない
人生をこのまま諦めないで
思い切り泣きなさい それで気が済むのなら
昔の諺にあるじゃない
冬来たりなば 春遠からじ
人生は何度もやり直せるわ
春はすぐそこに…
4.うぬぼれ鏡
作詞:麻こよみ
作曲:美樹克彦
振られて三日も 泣いたらさ
お腹も空くし 涙も枯れる
あいつばかりが 男じゃないと
お酒でなだめる 胸の傷……
※恋に何度も はぐれて泣いて
胸の痛みを 笑顔で耐えて
綺麗になるのよ 女って
別れるたびに うぬぼれ鏡
のぞいて女は 過去を捨てる※
失恋規則で 切った髪
襟足よりも 心が寒い
あいつ女を みる目がないね
誰かに遊ばれ 泣かされろ……
電話の声で キスの長さで
悲しいけれど 別れの時が
近いとわかるの 女って
夜更けにそっと うぬぼれ鏡
のぞいて男を あきらめ捨てる
(※くり返し)
5.流氷海岸
作詞:仁井谷俊也
作曲:山木ゆたか
春を運ぶ 流氷が
北の浜辺に 流れつく
あなたと別れるくらいなら
わたしは海に身を投げる
※根室半島 納沙布岬
背中に泣いて すがりつく
何年待っても かまわない
千島桜の 咲く春を
あなたとふたりで待ちたいの※
凍えそうな 冬空を
照らす日暮れの 灯台よ
あなたに抱かれるそれだけで
わたしは今日を生きられる
旅の終わりは 知床岬
やさしさ胸に 沁みてゆく
死んでもあなたを 離さない
羅臼の峰の 雪のよに
変わらぬこころで 愛したい
(※くり返し)
6.おんな船
作詞:星野哲郎
作曲:船村徹
氷下魚を焙って 出船を祝い
夫婦の盃 受けた夜から
時化と闘う あんたに代り
留守を守って 私も漕ぐの
憂世の嵐にゃ負けぬ あおんなの船を
泣くんじゃないよと 叱られながら
あんたを送った 雪の波止場へ
春が来るまで 待ち切れなくて
夢で逢います 銀河の涯ての
恋しい夜船の窓に 舫綱かけて
別れた頃より 可愛くなって
あんたの帰りを 迎えたいのよ
これが私の 大漁旗と
白いエプロン 外して振れば
鴎も焼きもち嫉くわ おんなの船に
7.裏町ファド
作詞:ちあき哲也
作曲:徳久広司
泣きたい夜には お酒を飲む
それでも駄目なら 海まで行く…
我慢してた 泣き声さえ
やさしい潮騒に かき消されて
あ・あ ばかだね
あ・あ ばかだよ
吠えたいの
だからひとり 海へ行く
知らずに誰かを 求めている
心は弱虫 あなたが好き…
こんな気持 言い出せずに
ともだち芝居 また続けて
あ・あ どじだね
あ・あ どじだよ
もう遅い
とても綺麗 あの人は
抱いてももらえぬ あの胸なら
私が私を 抱きしめるわ…
どうせ仲間に 打ち明けても
嘲笑いの種に すぐされるさ
あ・あ つらいね
あ・あ つらいよ
生きるのは
海も雪が 降るかしら
海も雪が 降るかしら…
8.あなたになりたい
作詞:石坂まさを
作曲:船村徹
白い乳房を うしろから
抱いて欲しいの もう一度
雨のしずく 小窓を
叩く たそがれは
心 やつれ
あなたに 逢いたい
夢の花びら くちびるで
そっとなぞった 悪い人
愛に酔うと 私は
愛を 見失う
涙 枯れて
あなたが 見えない
夜に焦がれる この身体
もらす吐息も ふるえてる
恋はいつも 女を
夜叉に 変えるけど
命 かさね
あなたに なりたい
9.あれから
作詞:門谷憲二
作曲:杉本眞人
あれから あれから
あなたを 忘れない
初めてじゃ ないのに
思い出せば 嵐がくる
一夜だけの 思いすごし
それにしては やさしい瞳
※消えるぬくもりを 灯すように
胸のいたみさえ 惜しむように
今日も指先が 探してる
あなたの ひとつ ひとつを※
あれから また あなたは今
他の誰かと 生きてる
これから これから
どうして 生きてくの
届かない あなたに
胸を焦がし 息を殺し
街は今日も 急ぎ足で
私だけを 置いていくけど
ゆれるこの想い 届けたくて
もっとこの恋を 育てたくて
涙ふきながら 走り出す
あなたの すべて 欲しくて
あれから そう 私はもう
ほとんど 息をしていない
(※くり返し)
あれから また あなたは今
他の誰かと 生きてる
10.恋のしのび雨
作詞:石坂まさを
作曲:船村徹
宿の浴衣に 着替えた後で
裾の乱れが 恥ずかしい
抱いて そっと そうよもっと
窓に降る雨も 恋のしのび雨
眠れない夜は あなたがほしい
肩を寄せても 振り向かぬ
息をひそめ 息をかけて
ひとり闇の中 指を噛みしめる
川の水面に 牡丹の花が
落ちて悲しい 夢一夜
抱いて そっと そうよもっと
愛の移り香が 胸に染みるまで
11.他人行儀
作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童
あなた 見掛けたわ 深夜の舗道で
二人連れで腕を組んで 歩いてた
私 隠れたの 人混みにまぎれ
親しそうな後ろ姿 見送っていた
この次逢っても きっと黙ってる
私ったら 勇気がなくて 喧嘩も出来ない
まだ他人行儀なままなの
もう他人じゃ ないはずなのに
何でこうなの 何が悪いの
独り言を呟いては 途方に暮れてる
あなた 嘘つきね 君しか居ないと
昨夜だって ベットの中で言ったわ
私 波立つの 心が激しく
例えそれが睦言でも 信じたいのに
この次逢っても きっと笑ってる
私ったら 胸を叩いて 泣いたり出来ない
まだ他人行儀な二人ね
いま他人みたいに遠い
どうなってるの どうすればいい
自分に問い掛けてみても 答えが見えない
何でこうなの 何が悪いの
独り言を呟いては 途方に暮れてる
自分に問い掛けてみても 答えが見えない
12.戻り傘
作詞:多野亮
作曲:花笠薫
これが最後の 逢う瀬なら
いっそ死なせて くれますか
唇が この肌が
あゝ 恋しがる…
握る指先 つたって落ちる
涙哀しい 戻り傘
二人寄り添い 向う岸
渡るすべない 恋一夜
抱きしめて 命ごと
あゝ 離さずに…
途切れ途切れに そぼ降る雨が
心泣かせる 戻り傘
明日が見えない 契りでも
夢をぬくめて くれますか
もう一度 甘えたい
あゝ あなただけ…
細い運命を 恨んで泣いて
肩に崩れる 戻り傘
13.夏の蝶
作詞:永井龍雲
作曲:永井龍雲
逢いたい人に 逢えなくて
性格がいつも 邪魔をする
裸の心 曝け出したら
今すぐ 飛んで行きたい
※秋が 時雨ても 冬が 吹雪いても
貴方を想えば 春の風が吹く
今が 辛くても 明日が 辛くても
貴方を想えば 夢に包まれる※
恋する人に 愛されて
細やかな暮らし 生きて行く
この人生を また始めから
もう一度 やり直せたら
人に 踏まれても 時が 見捨てても
貴方が望めば 私 付いて行く
胸が 破れても 命 失くしても
貴方が望めば 夏の蝶に 舞う
(※くり返し)
14.わかれ唱
作詞:吉田旺
作曲:弦哲也
言えないわ言えないわ
さよならなんて
だめよだめ だめよだめ
さよならなんて
口にだしたら これっきり
二度と逢えなく なりそうよ
だからだから
涙にウインク添えて
ちょっとだけ ちょっとだけ
あなたにバイバイね
聞こえない聞こえない
さよならなんて
きらいきらい きらいきらい
さよならなんて
嘘にしないで この恋を
あなたしかない 私でしょ
きっときっと
迎えに戻ってきてね
ちょっとだけ ちょっとだけ
あなたにバイバイね
飛んで行け飛んで行け
さよならなんて
いやよいや いやよいや
さよならなんて
あなたごめんね わかってる
行ってらっしゃい おたっしゃで
だからだから
笑顔に真心こめて
ちょっとだけ ちょっとだけ
あなたにバイバイね
15.越後恋がたり
作詞:香良沢涼
作曲:花笠薫
越後桜は 春には咲くが
娘十八 今まだつぼみ
思うお方の 夢をみて
恋の吐息に くもる春
越後うさぎは 栗毛に染まる
染めて下さい あなたの愛で
口に出せずに 目で追って
恋の炎を ゆらす夏
越後もみじは 黄金に映えて
はぐれカモメも ねぐらに帰る
帰る胸さえ ない私
恋の無情に 沈む秋
越後椿は 雪にも強い
雪に埋もれて 未練を殺す
娘十八 春遠く
恋の泪も 凍る冬
16.YEBISU(えびす)善哉
作詞:ちあき哲也
作曲:徳久広司
右手で隣を探って 目が覚めた
あぁ あいつは いないんだっけ…
携帯のメモリー消去して
シーツを鋏で切り裂いて
あたしけじめを つけたんだっけ…
大の男が昼間から ホテル横丁でいちゃついて
みっともないったら なかった ちぇっ
死んじゃいな あんなやつ
それなのに それなのに 子犬は探すよ
癪だけど 癪だけど…帰っておいでよ
昔のカレシとあれこれ 比べたら
まぁ まだまし ハンサムだしね…
めそめそとタクシー飛ばしたり
酔ったらあいつがやりそうで
下の砂利道 聞き耳立てる…
やっと自由になれたのに 檻で暮らしているみたい
こんなにいい女 ないのに ちぇっ
やんなるな あたしって
ナンパ癖 ナンパ癖 許してないけど
こんどだけ こんどだけ…帰っておいでよ
いつか恵比寿に住みなれて 関西の訛りもとれたけど
あいつの愛しさが とれない ちぇっ
しゃあないな あかんたれ
ぐれてても ぐれてても 仕方がないから
悔しいね 悔しいね…帰っておいでよ
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