橋/竹/歩

北島三郎 橋/竹/歩歌詞
1.橋

作詞:仁井谷俊也
作曲:原譲二

この世には 眼には見えない橋がある
親子を繋ぐ 橋がある
這えば立て 立てば歩めと
大事に育て…
親から旅立つ 日が来ても
一生忘れぬ 橋がある

世間には 縁という字で結ばれて
夫婦で築く 橋がある
倖せの 春はいつでも
足踏みだけど…
ふたりでいたわり 庇いあい
死ぬまで寄り添う 橋がある

男には 夢を拳で握りしめ
ひとりで渡る 橋がある
向かい風 今日も行く手を
邪魔するけれど…
勇気・誠実(まごころ) この汗で
明日へ架けたい 橋がある


2.川

作詞:野村耕三
作曲:池山錠

川の流れと人の世は
澱みもあれば渓流もある
義理の重きを忘れたら
立つ瀬なくして沈むだ…黙って
おとこは川になる

風にこぼれた花びらを
浮かべて川に情がある
生きる辛さに耐えながら
人は優しさ恋しがる…忍んで
おとこは川になる

過去とうらみは流れても
流しちゃならぬ恩がある
他人の情けをかりながら
明日へ漕ぎだす舟もある…揺られて
おとこは川になる


3.道

作詞:山田孝雄
作曲:原譲二

この道の 遠い何処かに
俺たちの 過去が落ちている
力の限り 生きては来たが
間違いだって 沢山あったよ
振り返ってみれば 懐しいものだ

この道の 遠い何処かで
俺たちを 明日が呼んでいる
広がる空に 大きな文字で
愛する人の 名前を書きなよ
苦しむ程恋は 美しいものだ

この道を 一人ぼっちで
俺たちは 今日も歩いてる
疲れた時は 休んでいなよ
淋しい時は 話してごらんよ
人生とはみょうに 難しいものだ

ハァー 道は道は遠い


4.誠


5.宴(うたげ)


6.轍(わだち)

作詞:星野哲郎
作曲:原譲二

あの頃は その日その日を
生きることに 夢中で
ふり返る 暇もなかった
いつの間にか 通りすぎた 長い道のり
深くえぐれた 轍は
もがき苦しんだ 日々の足跡
あの日があって 今日がある
あの人がいて 俺がいる
忘れないよ 忘れないよ いつの日も
忘れないよ 命あるかぎり

訳もなく 心傷つけ
去って行った 人たち
ふるさとの 母を嘆かせ
風のように 通りすぎた 長い歳月
曲がりくねった 轍は
迷い流された 日々の思い出
あの日があって 今日がある
あの人がいて 俺がいる
忘れないよ 忘れないよ いつの日も
忘れないよ 命あるかぎり
命あるかぎり


7.城

作詞:志賀大介
作曲:原譲二

石垣(いしがき)の 石の声
松(しょう)・竹(ちく)・梅(ばい)の 風の声
耳を澄(す)ませば 歴史(れきし)の歌に
出会(であ)えるだろう 逢えるだろう
ああ 城ありて 涙も熱い

甍(いらか)には 天(あま)の川(がわ)
北斗(ほくと)の星も 冴(さ)えわたる
森羅万象(しんらばんしょう) この世のことは
運命(さだめ)が描く 絵巻物(えまきもの)
ああ 城ありて 生命(いのち)も熱い

風雪(ふうせつ)を 友として
山河(さんが)を望む 天守閣(てんしゅかく)
啼くな雷鳥(らいちょう) 此のみどりの野を
あしたへつなぐ 風になれ
ああ 城ありて 希望も熱い


8.谷

作詞:星野哲郎
作曲:原譲二

岩を噛む 川の流れを錦に染めて
山と山とを とり結ぶ
谷は男の 思いやり
立てた他人に 泣かされながら
沈む自分に 沈む自分に にが笑い

一粒の 雨が重なる小川の水も
やがて大河と なることを
谷は知ってる 語らない
遠い雲間の 星空仰ぎ
明日の幸せ 明日の幸せ 祈りたい

守りたい 決めた道なら苦労は覚悟
今日は負けても 慌てるな
獅子の子供は 千仭の
谷に己の 未来をかけて
風の峠を 風の峠を 越えてゆく


9.歩

作詞:関沢新一
作曲:安藤実親

肩で風きる 王将よりも
俺は持ちたい 歩のこころ
勝った負けたと 騒いじゃいるが
歩のない将棋は 負け将棋
世間歩がなきゃ なりたたぬ

あの娘いい娘だ 離れもせずに
俺を信じて ついてくる
みてろ待ってろ このまますまぬ
歩には歩なりの 意地がある
いつかと金で 大あばれ

前に出るより 能なし野郎
吹けば一番 飛ぶだろう
だけど勝負は 一対一よ
王将だろうと 何だろと
後にゃ引かない 俺のみち


10.魂 (こころ)

作詞:たかたかし
作曲:原譲二

春には花が咲き 夏には鳥が囀く
秋には目冴えて 冬には雪が降る
あーあーあー 美しき国よ
めぐる季節に
人は心をひらき
神々と酒をくむ
忘れていても 深き闇から
熱くよみがえるものがある
それは 日本の魂

男は仰ぎ見る 気高き富士の山
女はあこがれる 桜の花の色
あーあーあー すばらしき国よ
おれとおまえを
生みし母なる大地
神々の集う里
流れる川の 深き底には
光り輝くものがある
それは 日本の魂
それは 日本の魂


11.盃

作詞:星野哲郎
作曲:中村千里

(セリフ)なあおまえたとえ生まれはちがっていても
おれたちは 一心同体だ
おたがいにたすけあってゆこうぜ
ハハハ…

花も実もある 男の未来
すてて誓った この盃を
受けたその日が運命じゃないか
こころ残りはないはずなのに
うしろ髪ひく(しっかりしろ)
ああ 月明り

(セリフ)長い間お世話になりました
お流れをちょうだいいたします

骨になっても 魂だけは
星と 輝け みれんの巷
俺を男と 認めてくれた
意気に感じて散りたい夜は
玉の 盃(のんでくれ)
ああ 歯にしみる

(セリフ)俺ア ばかだなァだけどよう
ばかにはばかの生き方がある

浮くも沈むも時代の浪に
のせて流した 男の生命
それじゃゆくぜとにっこり笑顔
むすび直して立つ白帯の
影にくずれる(わらってくれ)
ああ 百合の花


12.友


13.狼

作詞:久仁京介
作曲:原譲二

牙のない奴ぁ 男じゃないと
燃やすこころは 狼だった
夢に喰いつき 投げ飛ばされて
今日は負け 明日は勝つと
からだで知った 命のおもさ
傷のいたみが 道標(みちしるべ)

ひとの情けに 救われながら
いらぬお世話と 云う奴がいる
馬鹿を笑って 利口が目立つ
こんな世を さ迷い歩く
狼だけに 降るなみだ雨
濡れりゃぬくもる 灯が欲しい

一つ命を 十にも刻み
はぐれ狼 人生荒野
吠えて削れた 夢抱きながら
歳月を ただ噛みしめる
曲がっちゃいても 真っすぐ生きた
おれの足跡 誰が知る


14.山

作詞:星野哲郎
作曲:原譲二

流れる雲の 移り気よりも
動かぬ山の 雪化粧
ガンコ印の 野良着をまとい
生きる師匠(おやじ)の横顔に
おれは男の山をみた
おれもなりたい 山をみた

けわしい山に 登ってみたい
自分の道を 極めたい
それは男の 見果てぬ夢か
山に登れば その山の
山の向こうに 待っている
山の深さを 知るばかり

目先のことに うろちょろするな
昨日と同じ 今日はない
それが師匠(おやじ)の 口癖だった
たった一度の 人生を
花にするのも がまんなら
山にするのも またがまん


15.竹

作詞:野村耕三
作曲:原譲二

雪の降る日も 雨の日も
竹は節目で 伸びてゆく
人もまた 己れが道の一里塚
確かめながら 行けばいい
そこに出逢いも 彩りも
ああ…粛々と 行けばいい

月の世界に 憧れて
竹に託した 夢もある
人はみな 見果てぬ夢の夢灯り
しっかと抱いて 生きりゃいい
熱い想いを 温もりを
ああ…粛々 と行けばいい

花の咲くのは ただ一度
竹は寿命(いのち)が 尽きるとき
人もまた 上辺の花を飾るより
誠実(まこと)の花を 持てばいい
こころ豊かに しなやかに
ああ…粛々 と行けばいい


16.緑

作詞:羽生深雪・星野哲郎
作曲:原譲二

緑は地球を 守ってくれる
心のゆりかご 母さんだ
植えよう 小さな 苗木でも
やがて緑の 森となり
泉や 川が 戻ってくるよ
あふれる緑を 未来に贈ろう

緑が地球に生まれたころは
人間なんかは 居なかった
緑は地球の お父さん
だけどとっても やさしくて
光りや 水を 守ってくれる
明るい緑を 次代に残そう

木の幹 木の枝 木の根っこにも
地球の命が 宿ってる
植えよう 幼い苗木でも
やがて根を張り 天を突き
とんぼや めだか 育ってくるよ
豊かな緑を 未来に贈ろう

豊かな緑を 未来に贈ろう