ヒット全曲集'99

三門忠司 ヒット全曲集'99歌詞
1.浪花のギター

作詞:三浦康照
作曲:石中仁人

夜にまぎれて 見えない明日
酔えばなほ更 いとしいあなた
ここは大阪 裏町ネオン
なみだ下地の お化粧に
倖せ薄い 口紅さして
あゝそっと聞いてる… 浪花のギター

昼にゃ咲けない 悲しい花が
俺に似合うと つぶやくあなた
ここは大阪 酔いどれ小路
過去を忘れる 香水に
苦労がにじむ 指輪が重い
あゝなぜか淋しい… 浪花のギター

朝になったら 他人のように
うしろ向かずに あなたは帰る
ここは大阪 なみだの酒場
女ごころの マニキュアと
不倖をかくす 頬紅つけて
あゝ今日も聞いてる… 浪花のギター


2.大阪無情

作詞:吉田旺
作曲:山口ひろし

さよなら さよなら
さよならなんて いやですと
すねたあの娘の泪が 背中にからむ
水の都の とまり木づたい
呑む酒は 呑む酒は
吐息まじりの 大阪無情

おんなの おんなの
おんなの過去(きず)も 抱けないで
二度と惚れたりするなと 夜風がなじる
ふたり通った 馴染みの酒場
たずねても たずねても
夢は散り散り 大阪無情

倖せ 倖せ
倖せならば いいけれど
どこかやつれた姿が 瞼をよぎる
水に七色 ネオンの花は
浮かれても 浮かれても
浮かれきれない 大阪無情


3.俺のみちづれ


4.裏通り


5.つれづれの花


6.男の居酒屋

作詞:池田充男
作曲:山口ひろし

酒は酔うため あるものさ
若いなりして 今夜の俺は
意気地がないぜ 泣いてるぜ
ぐちを肴に のむ酒じゃ
露地ののれんに すまないね…

恋はほどよく するものさ
虫もころさぬ 可愛ゆい顔で
あの娘は派手な あそび花
俺の負けだよ くやしいが
おんなという奴ァ つかめない…

これが苦労と いうものさ
右で拾って 左で捨てる
明日があるさ ゆめがある
すぐに止むだろ 走り雨
故郷のうたでも 唄おうか…


7.大阪夜曲

作詞:吉岡治
作曲:山口ひろし

北の新地の 片恋い月は
雨を呼んでる なみだ月
お願いわたしを あなたあなた
あなた棄てないで
あても頼りも ないけれど
尽くしきりたい 大阪夜曲

その場かぎりの やさしさだって
うそを頼りに 生きられる
お願いわたしを あなたあなた
あなた棄てないで
古いおんなと 言われても
ついてゆきたい 大阪夜曲

恋の橋でも おんなの橋は
渡りきれない 川ばかり
お願いわたしを あなたあなた
あなた棄てないで
夢のとなりに 住まわせて
泣けば濡れます 大阪夜曲


8.雨の大阪

作詞:もず唱平
作曲:市川昭介

どうせ人生 お芝居よ
あんたのことも そのうちの
一幕(ひとまく)やったと 思えばすむわ
北の新地の 女の蛇の目
今夜限りの 相合傘を
雨よどうして 涙に染める

本音いうたら 負けやから
黙って背中 向けたけど
辛抱出来(でき)へん 死ぬほど好きや
いまじゃ帰らぬ 想い出なのか
浜の芝居に 天神祭り
雨よどうして 涙に染める

昔人間 かたぶって
一緒になれる 仲じゃない
ケジメをつけると 悩んだお方
たった二タ月 隠れるように
夫婦(めおと)きどりで 暮らした日々を
雨よどうして 涙に染める


9.上州しぐれ

作詞:里見優
作曲:影山時則

上州しぐれに はぐれた鴉
ちょうど似合いの いそぎ旅
なみだ雨かよ 残した女房(ひと)の
責めているよな 濡れススキ
ああああ 赤城恋しや 里あかり

「お月さん、又、あっしに
仲のいい二人連れを見せつけるんでござんすかい…
手前の連れは影法師… 風がやけに身に沁みやす。」

すねて三年 追われて二年
たして五年の 流れぐせ
夫婦(めおと)雲とぶ 旅空みても
どうせ浮世の ひとり独楽(ごま)
ああああ 明日は何処(どこ)やら 風にきけ

草鞋(わらじ)止めた 筑波(つくば)の宿で
どこか空似の ほつれ髪
泣いているよな 雨音きけば
思い切ない 三度笠
ああああ 赤城悲しや 里ごころ


10.河内の次郎長

作詞:司太可志
作曲:西脇功

親の居る奴 幸福(しあわせ)もんさ
俺の親父は 生駒山
生命は売りもの 粗末にゃならぬ
生きて世の為 人の為
俺は河内の 俺は河内の 次郎長や

ほれた女が 教えてくれた
涙いい奴 甘い奴
鬼と仏が 心の中に
二つ仲良く 住みついた
俺は河内の 俺は河内の 次郎長や

河内音頭の 太鼓のひびき
どんと叩けば 気が晴れる
やると決めたら 唯やるだけさ
闘鶏(しゃも)は死んでも 音をあげぬ
俺は河内の 俺は河内の 次郎長や


11.昭和自叙伝

作詞:藤田まさと
作曲:猪俣公章

酒を呑もうよふたりで呑もう
俺は明日からまたやり直し
天国地獄の境目を
歩いて付けたこのしみは
酒で消すしか術(みち)はない

遠い昔に戦(いく)さがあった
俺の青春あの日に消えた
あれから何年経っただろう
失くした春をもう一度
せめてこの手に戻したい

何が欲しいともしきかれたら
どんな時でも笑顔が欲しい
あいつの涙を見るたびに
倖せうすい細い肩
俺は笑顔で包みたい


12.男川


13.夢無情

作詞:玉利要
作曲:影山時則

*枕ぬらして 唇かんで あなたしのベぼ
身も細る 寢返り打っても ただひとり
肩をぬくめる 腕もない 目覚めて かなしい
夢無情

*ドアが開くたび 迎えに走る 小犬の姿が
けなげです あなたの匂いが 恋しくて
今日も一緒に 泣きました 呼んでも かえらぬ
夢無情

*夫婦グラスに お酒を注っで ひとり飲みほす
なみだ酒 忘れるはずの 酒なのに
酔えば酔うほど つのる恋 死ぬまで 後追う
夢無情


14.浪花の夫婦

作詞:鳥井実
作曲:岡千秋

苦労承知で 一緒になった
それが浪花の 夫婦じゃないの
あんたが泣く時 私も泣くと
生きるつらさに 耐えながら
ついて来るのか なあお前
俺にはすぎた 女房だよ

花を大事に 育てて咲かす
そんな女房に なれたらいいわ
あんたが死ぬ時 私も死ぬと
指をからめて ひっそりと
枕濡らして くれるのか
俺にはすぎた 女房だよ

いつか二人で 肩寄せながら
うれし涙を 流してみたい
あんたの苦労は 私の苦労
そんなお前に 一度だけ
みせてやりたい いい夢を
俺にはすぎた 女房だよ


15.源さん酒場


16.人生男の舞台

作詞:鳥井実
作曲:宮下健治

坂田三吉 将棋の鬼も
女房小春にゃ 勝てやせぬ
浪花男が 命を賭けて
花の東京で 勝負する
男一代 男一代
残すその名も ああ…人生舞台

恋を諦らめ 情を義理に
生きた男の 夢ひとつ
吉良の仁吉が 荒神山で
降るか散らすか なみだ雨
男一代 男一代
残すその名も ああ…人生舞台

子持ち女に どうして惚れた
小倉生まれの 松五郎
撥のさばきが 涙を誘う
祇園太鼓の 語り草
男一代 男一代
残すその名も ああ…人生舞台