ヒット全曲集'97

三門忠司 ヒット全曲集'97歌詞
1.男の居酒屋

作詞:池田充男
作曲:山口ひろし

酒は酔うため あるものさ
若いなりして 今夜の俺は
意気地がないぜ 泣いてるぜ
ぐちを肴に のむ酒じゃ
露地ののれんに すまないね…

恋はほどよく するものさ
虫もころさぬ 可愛ゆい顔で
あの娘は派手な あそび花
俺の負けだよ くやしいが
おんなという奴ァ つかめない…

これが苦労と いうものさ
右で拾って 左で捨てる
明日があるさ ゆめがある
すぐに止むだろ 走り雨
故郷のうたでも 唄おうか…


2.上州しぐれ

作詞:里見優
作曲:影山時則

上州しぐれに はぐれた鴉
ちょうど似合いの いそぎ旅
なみだ雨かよ 残した女房(ひと)の
責めているよな 濡れススキ
ああああ 赤城恋しや 里あかり

「お月さん、又、あっしに
仲のいい二人連れを見せつけるんでござんすかい…
手前の連れは影法師… 風がやけに身に沁みやす。」

すねて三年 追われて二年
たして五年の 流れぐせ
夫婦(めおと)雲とぶ 旅空みても
どうせ浮世の ひとり独楽(ごま)
ああああ 明日は何処(どこ)やら 風にきけ

草鞋(わらじ)止めた 筑波(つくば)の宿で
どこか空似の ほつれ髪
泣いているよな 雨音きけば
思い切ない 三度笠
ああああ 赤城悲しや 里ごころ


3.つれづれの花


4.うき世無情


5.昭和自叙伝

作詞:藤田まさと
作曲:猪俣公章

酒を呑もうよふたりで呑もう
俺は明日からまたやり直し
天国地獄の境目を
歩いて付けたこのしみは
酒で消すしか術(みち)はない

遠い昔に戦(いく)さがあった
俺の青春あの日に消えた
あれから何年経っただろう
失くした春をもう一度
せめてこの手に戻したい

何が欲しいともしきかれたら
どんな時でも笑顔が欲しい
あいつの涙を見るたびに
倖せうすい細い肩
俺は笑顔で包みたい


6.大阪夜曲

作詞:吉岡治
作曲:山口ひろし

北の新地の 片恋い月は
雨を呼んでる なみだ月
お願いわたしを あなたあなた
あなた棄てないで
あても頼りも ないけれど
尽くしきりたい 大阪夜曲

その場かぎりの やさしさだって
うそを頼りに 生きられる
お願いわたしを あなたあなた
あなた棄てないで
古いおんなと 言われても
ついてゆきたい 大阪夜曲

恋の橋でも おんなの橋は
渡りきれない 川ばかり
お願いわたしを あなたあなた
あなた棄てないで
夢のとなりに 住まわせて
泣けば濡れます 大阪夜曲


7.雨の大阪

作詞:もず唱平
作曲:市川昭介

どうせ人生 お芝居よ
あんたのことも そのうちの
一幕(ひとまく)やったと 思えばすむわ
北の新地の 女の蛇の目
今夜限りの 相合傘を
雨よどうして 涙に染める

本音いうたら 負けやから
黙って背中 向けたけど
辛抱出来(でき)へん 死ぬほど好きや
いまじゃ帰らぬ 想い出なのか
浜の芝居に 天神祭り
雨よどうして 涙に染める

昔人間 かたぶって
一緒になれる 仲じゃない
ケジメをつけると 悩んだお方
たった二タ月 隠れるように
夫婦(めおと)きどりで 暮らした日々を
雨よどうして 涙に染める


8.天竜しぶき笠


9.次男坊鴉

作詞:萩原四朗
作曲:倉若晴生

どこへ飛ぶのか 次男坊鴉
笠にみぞれの 散る中を
なまじ小粋に 別れたせいか
日光街道の 日光街道の
灯がうるむ

人が目をむく さむらいやくざ
お奉行さまから 賭場(とば)あらし
泥溝(どぶ)の世界に 何故身を投げる
わけはあの娘の わけはあの娘の
瞳(め)に聞きな

恋が切ない 次男坊鴉
逢うて三年 三度笠
なんの今更 旗本ぐらし
どうせ半目(はんめ)と どうせ半目と
出たものを


10.瞼の母

作詞:長谷川伸・坂口ふみ緒
作曲:沢しげと

軒下三寸 借りうけまして
申しあげます おっ母さん
たった一言 忠太郎と
呼んでくだせぇ 呼んでくだせぇ たのみやす

(台詞)
おかみさん、今何とか言いなすったね
親子の名のりが したかったら
堅気の姿で尋ねて来いと言いなすったが
笑わしちゃいけねえぜ 親にはぐれた子雀が
ぐれたを叱るは 無理な話しよ
愚痴じゃねぇ 未練じゃねぇ
おかみさん 俺の言うことを よく聞きなせぇ
尋ね 尋ねた母親に 倅と呼んでもらえぬような
こんな こんな やくざに 誰がしたんでぇ

世間の噂が 気になるならば
こんなやくざを なぜ生んだ
つれのうござんす おっ母さん
月も雲間で 月も雲間で もらい泣き

(台詞)
何を言ってやんでぇ 何が今更、忠太郎だ 何が倅でぇ
俺にゃおっ母は、いねぇんでぇ
おっ母さんは、俺の心の底に居るんだ
上と下との瞼を合わせりゃ 逢わねぇ昔の
やさしい おっ母さんの面影(すがた)が浮かんでくらぁ
逢いたくなったら
逢いたくなったら 俺ァ、俺ァ瞼を つむるんだ

逢わなきゃよかった 泣かずにすんだ
これが浮世と いうものか
水熊横丁は 遠灯り
縞の合羽に 縞の合羽に 雪が散る

(台詞)
おっ母さん……


11.雨の九段坂


12.ふるさとの燈台


13.あん時ゃどしゃ降り

作詞:矢野亮
作曲:佐伯としを

あん時ゃどしゃ降り 雨ん中
胸をはずませ 濡れて待ってた 街の角(かど)
ああ 初恋っていう奴(やつ)ぁ
すばらしいもんさ
遠い日のこと みんな夢
ひとりしみじみ 思い出してる 雨ん中

あん時ゃどしゃ降り 雨の中
離れられずに 濡れて歩いた どこまでも
ああ 別れるっていう奴ぁ
たまんないもんさ
辛い運命(さだめ)を 恨んだよ
ひとりしみじみ 思い出してる 雨ん中

あん時ゃどしゃ降り 雨ん中
やけのやんぱち 濡れて泣いたぜ 思い切り
ああ 思い出っていう奴ぁ
ほろ苦(にが)いもんさ
今じゃあの娘(こ)も どうしてか
ひとりしみじみ 思い出してる 雨ん中


14.星屑の町


15.つれづれの花(オリジナル・カラオケ)


16.瞼の母(同)