シングルス・はっぴいえんど

はっぴいえんど シングルス・はっぴいえんど歌詞
1.恋の汽車ポッポ


2.それは僕ぢゃないよ


3.空飛ぶくじら


4.五月雨(さみだれ)


5.恋は桃色


6.福は内鬼は外


7.12月の雨の日

作詞:松本隆
作曲:大滝詠一

水の匂いが 眩しい通りに
雨に憑れた ひとが行き交う
雨あがりの街に 風がふいに立る
流れる人波を ぼくはみている
ぼくはみている

雨に病んだ 飢いたこころと
凍てついた空を 街翳が縁どる
雨あがりの街に 風がふいに立る
流れる人波を ぼくはみている
ぼくはみている


8.はいからはくち

作詞:松本隆
作曲:大瀧詠一

はいから
はいから
はいから
はいから
ぼくははいから血塗れの空を
玩ぶきみと こかこおらを飲んでいる
きみははいから裳裾をからげ
賑やかな都市を飾る 女郎花
ぼくは
ぼくははいからはくち

はいから
はいから
はいから
はいから
ぼくははいから血を吐きながら
きみののおにただ夕まぐれ
きみははいから唐紅の
蜜柑色したひっぴーみたい
ぼくは
ぼくははいからはくち
はいから
はいから
はいから




9.花いちもんめ

作詞:松本隆
作曲:鈴木茂

ぼくらが
電車通りを駆け抜けると
巻きおこる
たつまきで街はぐらぐら
おしゃれな風は花びらひらひら
陽炎の街
まるで花ばたけ

紙芝居屋が
店をたたんだあとの
狭い
路次裏はヒーローでいっぱい
土埃の風の子たちにゃあ
七つの海も
まるで箱庭さ

右手の烟突は
黄色い煙を吐き
左手の烟突は
紅い煙を吐く
みんな妙に怒りっぽいみたい
みんな妙に怒りっぽいみたい


10.夏なんです

作詞:松本隆
作曲:細野晴臣

田舎の白い畦道で
埃っぽい風が立ち止る
地べたにペタンとしゃがみこみ
奴らがビー玉はじいてる
ギンギンギラギラの
太陽なんです
ギンギンギラギラの
夏なんです

鎮守の森は ふかみどり
舞い降りてきた 静けさが
古い茶屋の 店先に
誰かさんとぶらさがる
ホーシーツクツクの
蝉の声です
ホーシーツクツクの
夏なんです

空模様の縫い目を辿って
石畳を駆け抜けると
夏は通り雨と一緒に
連れ立って行ってしまうのです
モンモンモコモコの
入道雲です
モンモンモコモコの
夏なんです

日傘くるくる ぼくはたいくつ
日傘くるくる ぼくはたいくつ


11.無風状態

作詞:細野晴臣
作曲:細野晴臣

マストに風を巻いて
海に乗り出せ
低い雲をしょったら
西まで連れてけ

破れ空から洩れてる
光をたぐって
土と木の実をしょったら
都市の海まで連れてけ

肩のオウムは 何を歌う
思い出せない 昔の詩
奴はエイハヴ 気取って
海をひとかき

沖のカモメは 潮時を
唄ってはばたく

はるかな海は 何を思う
さけび出したい
“とりかじいっぱい!”

“風がなけりゃ ねえ船長”

“風がなけりゃ ねえ船長”

“風がなけりゃ ねえ船長”

“風がなけりゃ ねえ船長”

マストの風をたたんで
彼は今
夜霧のメリケン波止場で
船を降りる


12.さよならアメリカ さよならニッポン