1.無重力少年
作詞:ヨシダタクミ
作曲:ヨシダタクミ
過去の自分史の上に乗っかって 未来少年達は何処へ行く
生きるさしたる訳もないままに 生まれた時代を恨む
学歴とパパに乗っかって 非行少年達は夢の中
骨の髄まで甘い環境に 染まってしまった僕ら
記憶の中身は実に曖昧に美化されていく
美しい思い出と共に消えてしまえ
いま駆け抜けていくよ 球体上の嘘の中 僕達は生きる
ただ駆け抜けていくよ 実態のない何かにさえ 期待している
言葉の感情線に乗っかって 未来少年号は何処へ行く
グリム童話の中へ飛びかって エンドロールで僕を見つけてくれよ
心も 身体も 記憶も 総てさ
台本通り動いてやるよ
いま駆け抜けていくよ 平行線上の街の中 君を探す
ただ駆け抜けていくよ 特別じゃない僕らにさえ 地球は回る
いま駆け抜けていくよ 駆け抜けていくよ
いま駆け抜けていくよ 駆け抜けていくよ
2.東京少年
作詞:ヨシダタクミ
作曲:ヨシダタクミ
薄暗い街の上をまばゆいネオンが照らしてる 辺り中コンクリート固め
華やかな世界の下で 「プロ志望」 人の行列
はみ出さないようにと必死で並んでる
快速列車に急行列車 目まぐるしく変わる日本の情景
我こそ先にとすしづめ状態 応募者多数で抽選開始
かくゆう僕らもその中の一人 億万分の夢見て万歳
いつかの栄光を忘れられずにいます
溢れ出す想いを持ってこの街に来た僕ら 抱えた甘い理想は闇に消えてゆく
走り出す世界の中 何処まで行けるというの
退路をなくして初めて知った もう 戻れない
月 火 水 木 金 土 日と毎日毎日繰り返しの日々
どこかで忘れた故郷の残像 諦めきれずしがみついた
薄暗い街の上をまばゆいネオンが照らしてる
「いつか俺だって いつか俺だってさあ」
こんなはずじゃなかったのになあ
いつから僕らは間違えてしまったのだろう
先行く君と目先の欲に 連戦連敗街道ひた走る
なのに今でも夢を語り出す こんな自分が嫌いでした
溢れ出す想いを持ってこの街に来た僕ら 抱えた甘い理想は闇に消えてゆく
走り出す世界の中 何処まで行けるというの
僕を照らして 街を照らし出す ネオン中毒 東京少年さ
3.ミル
作詞:ヨシダタクミ
作曲:ヨシダタクミ
「やさしさ」ってなんだろう って考えてみたけど 僕には分からないよ
「ともだち」ってなんだろう って悩んでみたけど 僕は知らないんだ
生まれた時からずっと独りぼっち 名前もわからない そんな僕を君は
「独りじゃないよ」 と抱きしめてくれた
「愛してあげるから」 って強く真っ直ぐな言葉で
嬉しくてウレシクて 涙がこぼれた
「なぜでしょう こんなに心が強く締めつけられるのは」
初めて名前をくれたんだ 優しさという意味 「ミル」という名前を
幸せの意味をあなたは教えてくれた そしてそれが 永遠ではないコトも
僕はもう歩けない 終わりはあまりに早すぎて
「サヨナラ」も言えずに まぶたは重くなっていく
悲しくてカナシクて 涙があふれた
「神様 ねえ一つだけ 最後は誰もいない場所へ行かせて」
人に疎まれ 嫌われ続けた こんな僕をあなたは愛してくれた
何一つ返せずお別れもないまま あなたに伝えたい言葉が沢山あったのに
僕はもう行かなきゃ 君が気付いてしまう前に
「今までありがとう きっとまたどこかで」
笑ってよワラッテよ 僕ももう泣かないから
もし生まれ変われたなら 次は僕も人間になりたいな
「やさしさ」ってなんだろう って考えてみる度 あなたのコト思い出す
4.脳内ラボラトリー
作詞:ヨシダタクミ
作曲:ヨシダタクミ
夢を転がれば 現実にぶつかる
将来を語れば 笑われてしまうだけ
引き出しの中を 覗いてみたってさ
ドラえもんなど 出てくるわけもない
窮屈な何かに 負けてしまいそうだ
三日坊主の僕らにゃ 刺激が足りなくて
昨日 今日 明日 明後日もただ だらだら生きてるんだ
僕の本番は まだまだ先にあると
その言葉の裏側の遠く彼方で 叫ぶ 心理学者達がさ
「嘘」だって言うから
所詮誰も僕らなど見ていないんだね
カネの上で踊っているだけ
今生きることに 本気になれないのは
自分自身の人生を 受け容れてないから
ただそれなりに生きて ただそれなりの人生
その「それなり」を 悔いていけ
何をして 何を思い 何を願うことが
人として在るべきだと君は言うのか
生きることがそんなにも素晴らしいなら
来世なんてもういらないだろう
明日からがんばろう その「明日」はいつくるの?
聞こえよがしと叫ぶのさ 世界の終わりを 終わるのは僕のほう
その言葉の裏側の遠く彼方で 叫ぶ 心理学者達がさ
「夢」だって言うから
所詮誰も明日など分からないんだね
だから僕も生きていけるんだ
つま先から心臓まで響くような そんなスペクタクルななにかを
犯してしまいたいよ
生きることがこんなにもつまらないなら
僕のこと壊したっていいよ
5.18/6
作詞:ヨシダタクミ
作曲:ヨシダタクミ
幸せの意味を探してみても それは一人一人違うから答えはないけど
幸せに僕らが気付く頃には それら総て失って0になった後だ
何しろそれは目に見えない 空気みたいなモノだから
留めておけない 触れていられない だけど確かに此処にある
慣れてしまえばそれが当たり前 当たり前だと僕は思っていた
ただの独りよがり
戻りたいよ 戻りたいよ だけどもう戻れないよ
その声も目も全て愛しいから どうか変わること無くと願うよ
幸せの意味を探してみても ただ楽しいことが幸せじゃない 逆もまた然り
その嬉しさも悲しさも等しいから 明日も生きてみようかと思うのさ
そう 嬉しさも悲しさも等しいのです そう 幸せも不幸せも等しいのです
一人でいるのが怖いわけじゃない ふたりがひとり それが寂しいだけ
僕は何も無くしちゃいないのに
戻りたいよ 戻りたいよ だけどもう戻れないよ
胸がカタカタ鳴って孤独を告げる 過去は思い出でしかないのに
灰になって 灰になって 心はどこへいくの?
声もこの手もすべて届かないなら 僕は目に見えない「幸せ」でありたい
幸せの意味を探してみても それは一人一人違うから答えはないけど
その嬉しさも悲しさも等しいから どうか変わること無くと願うよ
6.ナンバーコール
作詞:ヨシダタクミ
作曲:ヨシダタクミ
大きな産声をあげて僕は生まれた 二人の大切な愛を叫ぶように
沢山の想いを合わせて 名前を付けよう
別にありふれた名前だっていい 二人が一番好きな名前なのだから
やがて世界が見渡せるようになって 言葉も覚えて
食べて遊んで笑ったり たまに泣いてみたり
僕にも子供ができたその時は気付くでしょう
今まであなた方の愛情にどれだけ支えられたのかを
守りたいモノは沢山あるけど 本当に守るべきモノは ほんの少しで
世界はまやかしだらけで 大事なモノは 一番遠くて見えなくなってしまう
巡り廻る世界の中で僕らは 惹かれ合うように その手を繋ぐ
まだ消えないで 大切にただ大切に 想う気持ちだけなくさないように
守るべきモノを三つだけ選べるとすれば 一つ目は僕の好きな人
二つ目は僕の夢 三つ目はまだ見ぬ将来(さき)の僕らの子供
どんな名前を付けよう どんな名前を付けよう
巡り廻る世界の中で僕らは 離れないように その手を繋ぐ
まだ消えないで 大切にただ大切に 想う気持ちだけ忘れないように
万物の生命に終わりがくるように いつしか僕らの鼓動も止まってしまう
何億もの時を重ねて 幾千もの生命重ねて やがて世界は終焉を迎える
でも…今はまだ
巡り廻る夢を手のひらで 無くさないように 握りしめた
星の数ほどいる中の一つだっていい 世界で一人 僕だけの名前
今ここに生きている確かな意味を
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