極東サンバ

THE BOOM 極東サンバ歌詞
1.Human Rush

作詞:宮沢和史
作曲:宮沢和史

1994年 カリブ海は真っ赤に染まる
無数の屍を踏み越えて行くヒューマン・ラッシュ
昼も夜も アメリカ人達は押しよせる黒い波に怯えている
そして言葉を失った屍は 過ぎ行く人々をまた海へと引きずり込む

人々は広大な海の彼方に楽園を夢見てしまう

無数の屍を踏み越えて行くヒューマン・ラッシュ
愛なんてどこにもありはしない それはあなたの中にある
言葉を失った屍は 過ぎ行く人々をまた海へと引きずり込む
神なんてどこにもいやしない それはあなたの中にいる

人々は自分の幸せを 他人の幸せと比べようとしてしまう
真っ赤なワインとやわらかいベッドを求め 生まれた故郷を捨てていく

未知の楽園を 探しながら
南の人が北へ 私は川を下る
地球はまるい?
戻る故郷(ところ)はいつも同じ
僕はもうこれ以上 南へ下ることができない
せめて今夜は 君のそばにいさせて
愛しい人よ

1994年 カリブ海は真っ赤に染まる
ゴムチューブのボートに船頭はいない
無数の屍を踏み越えて行くヒューマン・ラッシュ
昼も夜も アメリカ人達は押しよせる黒い波に怯えている
この広い世界にも船頭はいない
そして言葉を失った屍は 過ぎ行く人々をまた海へと引きずり込む

不法就労者はまるで洪水のように この国に日増しに押し寄せている
あなたが もしもボーダーレスを夢見るならば
あらゆる矛盾と どうにもならない混乱を覚悟しておくことだ

上陸するヒューマン・ラッシュ 楽園なんてどこにもありはしない
それはあなたの中にある
海を渡るヒューマン・ラッシュ 幸福なんてどこにもありはしない
それはあなたの中にある
上陸するヒューマン・ラッシュ 愛なんてどこにもありはしない
それはあなたの中にある
海を渡るヒューマン・ラッシュ 神なんてどこにもいやしない
それは私の中にいる


2.風になりたい

作詞:宮沢和史
作曲:宮沢和史

大きな帆を立てて あなたの手を引いて
荒れ狂う波にもまれ 今すぐ風になりたい

天国じゃなくても 楽園じゃなくても
あなたに会えた幸せ 感じて風になりたい

何ひとついいこと なかったこの町に
沈みゆく太陽 追い越してみたい

生まれてきたことを 幸せに感じる
かっこ悪くたっていい あなたと風になりたい

何ひとついいこと なかったこの町に
涙降らす雲を つきぬけてみたい

天国じゃなくても 楽園じゃなくても
あなたの手のぬくもりを 感じて風になりたい

天国じゃなくても 楽園じゃなくても
あなたに会えた幸せ 感じて風になりたい


3.TOKYO LOVE

作詞:宮沢和史
作曲:宮沢和史

ブラザー気分でswing
町はイカしたvives
信号待ちのkiss
サマになってるwink
胸がはだけてshy
君の心理にdive
何の問題もない

It's Tokyo Love
コリアン ストリートでDate
夕食はsmells good
一人ぼっちじゃつらい
二人きりならfly
エキゾチックなmood
くびれた腰がgroove
何の問題もない
It's Tokyo Love
高層ビルは 今夜
天国へ伸びる
見下ろせば
世界中は Amor

首都高速は 今日も
月への滑走路
届けたい世界中に Amor
シニカルな酒に
付き合っちゃられない
だれよりも早く
朝日を眺めたい
僕は君とsurvive
カンをたよりにdrive
言葉はいつもTight!

It's Tokyo Love
ジャカルタの空も
ピョンヤンの空も
ハバナの海にも
同じ陽が登る
ルンバがサンバが
チャチャチャが
新しい朝を告げる
踊ったことのないリズム
東京に朝を告げる
僕は君の言葉すべてに
はじから曲をつけよう
パレードが街に着く頃は
二人は愛に包まれる


4.Far east samba

作詞:宮沢和史
作曲:宮沢和史

Far far east samba
至上の愛を彼方へ届けておくれ
Roll roll forever
天使を呼び覚ませ
Far far east samba
意識に潜む殺戮 消し去っておくれ
Roll roll forever
悪魔も解き放て

Shake with this samba any nationality you are
バラよりも赤く燃え尽きるまで
Sing with me together say religion you are
昨日よりも愛し合うために

Far far east samba
国境越えて 天国連れてっておくれ
Roll roll forever
死者をも呼び起こせ

Shake with this samba any nationality you are
血潮より赤く燃え上がるまで
Sing with me together say religion you are
今日よりも愛し合うために


5.帰ろうかな

作詞:宮沢和史
作曲:宮沢和史

雪帽子の猫柳 寝ぼけなまこのウグイ
春はまだかと待ちぼうけ 遥か遠いふるさと
忘れちまった童唄 名も無き子守唄
ないものねだりで逃げ出した 遥か遠いふるさと

帰ろうかな やめようかな 朝一番の汽車に乗って
帰ろうかな やめようかな 長いトンネルぬけて

道に迷った渡り鳥 おいてけぼりの案山子
冬はいやだと泣いている 茜色のふるさと

帰ろうかな やめようかな あの娘が働く町へ
帰ろうかな やめようかな 祭ばやしに乗って

宵待ち草が咲く頃にゃ ひとりぼっちが身にしみる
鳴くな 泣くなよ 夜ガラスよ
つられてこっちも泣けてくる

帰ろうかな やめようかな あの娘が働く町へ
帰ろうかな やめようかな 祭ばやしに乗って

帰ろうかな やめようかな 朝一番の汽車に乗って
帰ろうかな やめようかな 長いトンネルぬけて

帰ろうかな やめようかな あの娘が働く町へ
帰ろうかな やめようかな 祭ばやしに乗って

帰ろうかな やめようかな 朝一番の汽車に乗って
帰ろうかな やめようかな 長いトンネルぬけて


6.carnaval-カルナヴァル-

作詞:宮沢和史
作曲:宮沢和史

離れて見てた星屑たちが
二人を照らして
あなたの はにかむ笑顔が見える
好きだと言えたら
夏がやってくる

carnavalにのって
天使はいつも風に
流されて 町を素通りした
二人で交わした 秘密の言葉
貝ガラの中に 隠しておいた
化石になるまで

めくれてく 白紙の歴史
やぶれてく 足跡だらけの世界地図が
誰にも気にせず あなたに会える
鳥や雲のように国境の上で
キスして 抱きしめて
私に聴かせて世界中の歌
carnavalの夜に

押しよせる 自由への波
やぶれてく つぎはぎだらけの世界地図が
誰にも気にせず あなたに会える
鳥や雲のように国境の上で
キスして 抱きしめて
私に聴かせて 世界中の歌
carnavalの夜に


7.Poeta

作詞:宮沢和史
作曲:宮沢和史

毎日詩を書きとめてる
僕を君は笑いとばす
役立たずの言葉
ただ並びかえてるだけだと

額にしわがふえて
猫背になった僕を笑う
自分で書いたうそに
ふりまわされる 哀れな男だと

僕は白紙のノートにおぼれ
くたびれた襟によだれ垂らし
音の合わないギターを奏で
まだ詩を書き続けてる

こぼした紅茶の中を泳ぎ
ぬけ落ちていく髪の毛眺め
逃げ惑うちょうちょたち追いかけ
まだ詩を書き続けてく


8.モータープール

作詞:宮沢和史
作曲:宮沢和史

いつか切った
電話の続きを待って
二人は生きた
あの日 たったひとつの
言葉が言えず
受話器を置いた
今は それぞれの道
手にした愛に
包まれてても
誰も見ていない海に
小舟浮かべて
嵐を待ってる

君の手を引いて
月に背を向けて
たとえ夜が明けず
闇におぼれても
二度と引き返せずに
二人は迷い込んだ
出口のない Motor Pool

時計回りに歩く
二人の影は 重なり合わず
君が僕にこぼした
あの日の笑顔
数えているだけ
君の手を引いて
月に目をふせて
求め合えるなら
何も怖くない
二度と引き返せずに
二人は迷い込んだ
出口のない Motor Pool


9.東京タワー

作詞:宮沢和史
作曲:宮沢和史

いやな噂を聞いて 君を呼び出してみたら
君らしくもない 苦いお酒頼んだ

嘘をつけば誰でも 夜が長く感じる
眠りたくないなら 僕も時計はずそう

少しずつ 君のことを好きだと知った
少しだけ 君の未来 僕にくれたら

君の生き方全て 変える必要はない
人にはいくつかの やり方があるだけさ

初めてこんな近くで 君の顔をながめた
あの日 この席からは見えなかった 東京タワー

少しずつ 君のことを好きだと知った
少しだけ 君の過去を僕にくれたら

少しずつ 君の顔に笑顔がもれた
少しだけ 君の未来 僕にくれたら
君の過去を僕にくれたら

少しずつ 君のことを好きだと知った
少しだけ 君のカケラ 僕にくれたら


10.It's Glorious

作詞:宮沢和史
作曲:宮沢和史

生活に何か足りない かといって不自由じゃない
あなたに与えるものはない あなたから奪うものもない

あたりまえのひとときが 今の僕には大事

世界中を歩いてみたい でもあなたをもっと知りたい

見落としそうな微笑みが 今の僕には大切

It's so Glorious 冷めかけたスープにも 眩(まばゆ)い朝陽が登る
It's so Glorious 今日の日は残された時間の最初の一日

無償の愛を貫いたら 安らかに死ねるのだろうか
だけど それが僕にとって 果たして幸せなのだろうか?

年老いていくことも 今の僕には大切

It's so Glorious 神の手をつたわり 小さな命が生まれた
It's so Glorious 今日の日は心を償(つぐな)える最後の一日


11.berangkat -ブランカ-

作詞:宮沢和史
作曲:宮沢和史

一日の終わりが なごり惜しくて
夕陽追いかけてた あの夏のように

愛し合うことに 怯えていないで
南行きの風に 身をまかせばいい

berangkat 誰でもいつかは
大地に溶けてく
あなたへの愛を
太陽に焼きつけて

あの丘に登れば 誰よりも早く
朝が迎えられた あの頃のように

愛されることに 戸惑わないで
ほどきかけたシューズ 結び治して

berangkat 誰でもいつかは
あの海を渡る
太古を夢見て
未知へと舟を出す


12.10月

作詞:宮沢和史
作曲:宮沢和史

今は 朝焼けさえも 他人事に感じる
花を詰めすぎた花瓶が 風に倒れた

思い出は 何ひとつ 語りかけてくれない
泣きやむまで せめて あなたの 胸にいさせて

今は 雨音だけが 時間を刻む
夢を繋ぐ橋はたった 一言で崩れた

「美しくなったね」と 言われた夏が
今はただ 色褪せた 写真に消える
泣きやんだら いっそあなたと 海に消えたい

喜びも悲しみも 過ぎてしまえば
懐かしくなる時が きっと来るから

サヨナラなんて 聞き飽きたと 強がった 10月

サヨナラなんて 聞き飽きたと 強がった 10月


13.それでも気車は走る

作詞:宮沢和史
作曲:宮沢和史

疲れ果てた日は 誰かの胸でギター鳴らして
息詰まる部屋に揺れる空気を 歌に書きたい

ああ 気車が走る 果物を山積みにして
橋がかかる 僕は望みもしていないのに

昨日の夢など 話したくない あなたにさえ
想い出もいつも 明日記した 詩に残される

ああ 獣は待つ 牙を磨き 爪を研いで
気車は走る 荷造りする僕をせかして

昨日の夢など 叶えたくない あなたとさえも
想い出はいつも さっき破いた 詩に消えていく


14.HAJA CORACAO

作詞:宮沢和史・訳詞:ARCO-IRIS
作曲:宮沢和史

Fui querer te envolver, triste ilusao
Pois voce nunca soube o que e paixao
Foi um sonho tao bonito
Que deixou marcas no meu coracao

E voce so fez nascer o amor em mim
Me fez crer ele nao teria fim
Mas nosso amor nao deu em nada
So restou a saudade em seu lugar

Ah! Ah! Como suportar
Se quando te vejo
Vejo outro em meu lugar

Ah! Ah! Haja coracao
Pra te ver aos beijos
Tal, e qual nossa paixao

Te amar foi demais, me enfeiticou
Nao pensei em perder o seu amor
Me deixou triste e amargurada
Por voce ter zombado desse amor

Com malicia me fez acreditar
Nas palavras meigas que ouvi
Ainda estou apaixonado
Na esperanca de voce voltar