1.これはもう青春じゃないか
作詞:金田康平
作曲:金田康平
午前七時まできみとぼくの部屋で話したね
ぼくのi Pod の中の名曲をたくさん聴いて
キャンプの残りにもらったお酒をちゃんぽんして呑んで
泡盛のブルーの光
水道水で割った水割りの香りに吸い込まれていく
これはもう青春じゃないか?
もはやもうこれは青春じゃないか?
きみもそうかな?
悪魔が耳元でささやく
衣ズレの音に興奮
吐息とシャンプー吸い込んでまさぐる!まさぐる!摩擦する!!!
彼氏のところに戻らないで
恋人なんてすぐ捨てて
ぼくはきみのものにはならないけど
寂しいときはメールでもするよ
やっぱりきみに触りたい
それだけじゃないけど
これはもう青春じゃないか?
もはやもうこれは青春じゃないか?
これはもう青春じゃないか!
もはやもうこれは青春!
きみもそうだろ!!!
2.抱きしめて
作詞:金田康平
作曲:金田康平
家を出たのはもう夕方ごろ
八百屋もパチンコ屋もオレンジ色
マヌケそうな警察官 大きなあくび
ぼくは三軒茶屋に行くために切符を買った
ぼくは行く先を知っているんだ
ぼくは目的地を知っているんだ
西武線はがらんとして暖房はきつく
今にも眠りそうなんだ
まだ何も成し遂げてないよ ぼくは
ギターをぎゅっと抱きしめて
コートをぎゅっと抱きしめて
かばんをぎゅっと抱きしめて生きていく
しあわせのイメージだけはいつもちゃんとある
珈琲豆はちゃんと挽いて生きる
こどもはひとりでいい
もしくはつくらなくてもいい
思い出になってしまうより
憎しみと愛だけを
ぼくはぎゅっと抱きしめて
壊れるくらいに生きていく
燃え尽きた夢を集めて生きていく
ギターをぎゅっと抱きしめて
コードをぎゅっと抱きしめて
あなたの手をぎゅっと抱きしめて生きていく
「あほみたい。」
ドラマの中にもないし
映画の中にもないような恋をしていく
再放送もないし
リバイバルブームにもならない
そんな恋をしていく
3.若者たちの夕暮れ
作詞:金田康平
作曲:金田康平
若さはいつも残酷に時間をすり減らしていく
ピアノの音で歌ってたこどもの頃を思い出せ
からっぽの旧校舎
潰していく黒い鉄球
なにも俺たちにはできない
くちびるから血が
窓の外を見ていた理由はMDウォークマンが壊れたからさ
制服の女の子たちよ
大人にならないで
きみたちのその笑顔が
つまらない世界に色をつけていくよ
...ほんとだよ
追いついたと思ったらマフラーに触れただけでした
きみは先輩との恋愛を恥ずかしそうにしゃべっているのでした
水球部が使ってた水深の深いプール
「もう用済みだ!」「いらねえよ!」と言われて壊されてしまった
俺たちになにができるのかな?
太陽が落ちてきそう
手紙は全部読んだよ
きみの筆箱から盗んで見たよ
死にたくなるような夕暮れでした
窓の外を見ていた理由はMDウォークマンが壊れたからさ
4.西武鉄道999
作詞:金田康平
作曲:金田康平
故郷への列車に夕暮れと飛び乗り
ふがいない男は帰る
財布には20円
改札を飛び越え
風来坊は歩く
なんてゆーかシラけちまうぜ
財布には20円
ただいま!母さん
元気かい?父ちゃん
じいちゃん ばあちゃん
体は大丈夫かい?
インターフォンも押さず
我がもの顔でドアを開ける俺は23才
それなりに生きてます
嘘をたくさんついた
好きじゃない女も抱いた
ふたりの息子だということを謝って生きてます
母さん
白髪が増えてきたね
2割は兄貴で8割は俺のせいだなあ
夢も愛も嘘も乗せて黄色い列車は走る
しょんべん色の俺のふるさとよ
ごめんね
ごめんね
ごめんね
引きずったリーバイス
親友のフォークギター
明日も続くらしいこんな人生
どうせ生きることなんて茶番だろ?
笑えるようにね
死ぬときに「嫌だ!」って言えるように
夢も愛も嘘も乗せて黄色い列車は走る
しょんべん色の俺のふるさとよ
ありがとう
これからもよろしくね
知ってるかい?
【人生は旅】なんだってさ
途中下車だって出来るんだって
そうだな
それはつぎの機会にしようぜ
いつまでもこの列車に揺られていよう
終点はまあ自分で決めればいい
ぼくらはもうひとりじゃない
5.どうせ、慰時代
作詞:金田康平
作曲:金田康平
かたちのない花を育てるふたり
同棲時代は音もなくはじまるの
それは読みやすい小説みたいに
あっけなく終わっていく
それは特急列車の窓の外の風景
きのう
きみの女と寝たよ
きのう
きみの女を抱いたよ
きのう
きみの女にイヤらしいことさせたよ
ともだちの女と寝たよ
このままじゃいけないと思っているよ
きみはぼくの友達さ
きみはぼくのことを信じていてくれているし
ぼくもきみのことを信じているからね
でもきのう
きみの女と寝たよ
きのう
きみの女を抱いたよ
きのう
きみの女に恥ずかしいことさせたよ
ともだちの女と寝たよ
ふたりの罪をかさねて
女と寝たよ
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