1.いえない
作詞:野田洋次郎
作曲:野田洋次郎
言えない 言えないよ
今君が死んでしまっても 構わないと思っていることを
言えない 言えないよ
そうすれば永遠に君は 僕を捕まえていられることを
言えないよ
言えない 言えないよ
僕が君を憶い続けるためには それが一番だなんて
言えない 言えないよ
平気で「いいよ」と答えそうなその口元になんか言えやしないよ
ずるいかな そうかな 裏腹が世界を覆っている
あぁ 君のいない世界で僕は はじめて君が望んだ僕になる
あぁ 嘘が嫌いな君に ぴったりの素晴らしい世界ができたよ
言えない 言えないよ
君に言わせれば弱さでも 僕にとっちゃ立派な愛の仕組み
言えない 言えないよ
情熱が冷めるその音を この耳で聞くくらいならばいっそ
このままいくと少し前から うすうすなんとなく気付いてはいたけど
でも その顔がどんな動きをするか怖くてもう とても
言えない 言えないよ
どちらにせよ 間違いなく 僕はいつか君を壊してしまうこと
誰も 踏み込めない 分厚いルールで 二人を囲うの
あぁ 君が泣いたり 笑うだけで 壊れるような思想
もう吹き出しそう
分からないやつはほっとけ 二人だけの同意で 二人の愛は回る
いつだって愛は必死さ 甘くなんてないのさ 甘いのは愛が見せる
夢のほうさ
言えない 言えないよ
今君が死んでしまっても 構わないと思っているのは
言えない 言えないよ
ほんとは小さなその胸の 中に僕がいつまでも生きてたいと
願うからで
見えない 見えないよ
消えない 消えないよ
あぁ 君のいない世界で僕は はじめてもう迷子ではなくなる
あぁ 嘘が嫌いな君は がっかりの世界は今日で終わるよ
「あぁ 君がいない」って世界はがっかり そんなことは知らない
「おやすみなさい」
2.実況中継
作詞:野田洋次郎
作曲:野田洋次郎
いよいよ始まりました 引っ張りました お待たせ致しました
騙し騙しで 改めまして 自己紹介からはじめさせていただきます
まず解説です お迎えするのはそう神様です
御歳、今年2011歳 一切合切のこの世界を作りあげた大先輩
してやったり顔の万々歳 御苦労様です 御馳走様です 実況は私仏様です
今日お送りする人生ゲームはアジアの島国、日本です
いつものようにノリノリで お届けしたいと思っております
まずはじっくり見ていきましょうか 彼らの生き様がどんなもんか
言ったそばから どうもおかしなことが起こってるようだな どうやら
おーっと彼は今まさに 首吊ろうと下げた紐を手に
震える手には何やら迷いが 伺えどももう後にゃ引けぬか
そこ3カメさん 彼の中に、顔に 寄ってってよもっといって
心拍数で 声もかき消されそうですが 耳すましてみようね
「もう無理、不可、否 こんな場所に一秒だっていられるわけない
今必要なのは酸素じゃない ここにないこの世のどこにもない
死んだら負け 知るか黙れ 今更勝つ気などあるかよボケ
死ぬ勇気があるんなら どーとかこーとか
もう怖いもんなどないんだって だからなんだってできる
なんだってそんな 嘘ばっか言えんだ?
からかってんならば わかったからさ
人は ズブズブに ジブンに夢中
嫌んなってばかり 頑張って悟り
踏ん張ってみたとこで また一人で
祈ってみたり も思ってるより…」
ここで 音声が途切れました
我々は彼らの遥か上空の 彼方天空のさらに時空の先の
銀河のネット裏に 実況席設けてますゆえに
今日も高みの見物と さぁさ皆で参りましょ
こんな星に産み堕とされなかったことを 皆で喜びましょ
あらあら ほんとヤダヤダ てんで馬鹿馬鹿 もう駄目だこりゃ
ついに来たのねここまで彼らは 100万年の月日
消えることのない汚物 大量の使用済み廃棄物 つまりは大量破壊兵器物
を核も卑しくも 生み続けしたり顔満足げ
奇形、奇病 自らの子と言えども 忌み嫌うほどの
我が子の壊れよう ガラクタのよう さぁどこから切り落としてあげよう
もう神様ここいらで ひと言まとめて頂いて
「死なない程度に賢くて 生き延びれぬ程度にバカな」僕ら
なんだってことなら わかってるんだ
でもなんてこった 嘘ばっかなんだ
からかってんならば わかったからさ
人は ズブズブに 自分に夢中
嫌んなってばかり 頑張って悟り
踏ん張ってみても いつだってひとりで
祈ってみたり も思ってるより
人は ブクブクに 「ボク」に夢中
過去2000年ちょいに亘ってお送りしてきた人生ゲームですが
全く進歩が見てとれません もう空いた口が塞がりません
今回も失敗作 ってことで一段落
だって仕方がない 致し方がない 直し方がない 話したくもない
ほらまた一人 膝をつき 我らに向かって必死の祈り
「神様、神様、仏様 どうかこの願いお叶えください」
神「どうしよう」
仏「ちょっと待ってよ」
神「叶えちゃおう」
仏「だから待てって」
神「なんだよ 口を挟むなよ 関係ねーだろ」
仏「関係あんだよ」
神「なんだと?神様どうかお願いって言ってんだろが」
仏「仏様とも言ってんだろが」
神「一回だろ 俺は二回だぞ」
仏「回数じゃねぇーよ」
神「なんだよ タイプか?あの子が」
仏「うるせー やんのか」
神「やったるよ 我が信者達よ出合えー出合えー
我が力ここに見せつけたまえ」
仏「菩薩の怒りを くらえーくらえー」
間違ってるんだって わかってるんだ
でもなんてこった 嘘ばっかなんだ
からかってんならば わかったからさ
人は ズブズブに 自分に夢中
嫌んなってばかり 頑張って悟り
踏ん張ってみたとこで また一人で
祈ってみたり も思ってるより
人は ブクブクに 「ボク」に夢中
3.アイアンバイブル
作詞:野田洋次郎
作曲:野田洋次郎
昨日の僕にさ 風邪をひかせた雨が
巡り巡って誰かの涙 洗い流してたらいいな
なんでもかんでも 一人でできるもん だからもうご褒美の取り分は全て僕
領収書でもねぇ取っておく?
違うでしょ はい、こっち来てお座り
よくもまぁ ぬけぬけとお黙り
どっからどこまでが誰のおかげかなんて分かるわけない
誰のものとも言えぬもの 名札もない宝物でこの世はオーバーフロー
堂々と すべては巡り巡るでしょう
一世一代の告白も 一生分使った青春も
夜の星に 通り雨に 助けてもらったの 僕は知っているよ
だってそうじゃないとさ 一切合切全部
たとえ世界が 明日滅ぶとしてもね
ある人は言う 僕は今日リンゴの樹を植えよう
なら僕は言おう 明後日からの新しい世界に
間に合うように この世のすべてを書き遺すよ
拝啓 次の世を生きる全ての人へ
我らの美談も 悲惨なボロも いざ教えよう
次の世こそは決して 滅ぶことのない世界に
どうか我らの愛すべき 鎖を止めないで
押し殺したその 怒りに任せた声が
積もり積もっては それをエサに愛が育ってたらいいな
晴れた空が僕らに何か 見返りを求めてきたとしたら
どんだけかかっても 笑っても泣いても 払えるもんなど僕にはない
僕を僕たらしめるもの 人やその他諸々
全てに借りを返そうなどと したとこで一生すぐ終えるでしょう
ならば俺はバラ撒くんだ もらった種を咲かすんだ
おりゃそっちの方に懸けてみようと思うが どうだろう?
当たり前だと思うでしょう なのになんで起こんでしょう
眼にさえ見えない 味だってしないのに
こっそり 奪ったり うがったり 盛ったり うんざり やっかんだり
一体繰り返すために生きるの? 生きるために繰り返すの?
悲しい話 流しっぱなしの君の涙誰が止めるの?
その瞳の その栓をちょうだい
たとえ 世界が明日滅ぶとしてもね
ある人は言う 僕は今日リンゴの樹を植えよう
なら僕は言おう 明後日からの新しい世界に
間に合うように この世のすべてを書き遺すよ
拝啓 次の世を生きる全ての人へ
我らの美談も 悲惨なボロも いざ教えよう
次の世こそは決して 滅ぶことのない世界に
どうか我らの愛すべき 鎖を止めないで
世界の終わりの その前の日に
産まれた赤子に それでも名前をつけるよ 僕は
笑いかける 未来を纏う 君に語る
“その時”まで
たとえ 世界が明日滅ぶとしてもね
ある人は言う 僕は今日リンゴの樹を植えよう
なら僕は言おう 明後日からの新しい世界の
はじまりの歌を瓶に詰め 海へと流すよ
拝啓 次の世を生きる全ての人へ
我らの美談も 悲惨なボロも いざ教えよう
次の世こそは決して 滅ぶことのない世界に
どうか我らの愛すべき 鎖を止めないで
明日をやめないで ゼロを掛けないで
4.リユニオン
作詞:野田洋次郎
作曲:野田洋次郎
友達の意味なんか 俺は知らないけど
もしもこれがそうじゃないなら いらないや もう知らないや
青春の日々なんか どんなかは知らないけど
もしもこれが違うのなら もういらないや もう知らないでいいや
元々どんな出逢いだったかも 思い出せぬほど大雑把なもん同士の
気まぐれのような 風が吹けば散らばっちゃうよ
人付き合いも特に得意な方じゃなくて むしろ億劫な方で
それがどうしてどうなって こんなとこまでやって来たんだっけ
きっとなんとなくの観てる方向 なんとも言えぬアンニュイなツボ
気持ちいい、嬉しいと響く感動のスイッチがもしかしたらどうも
奇跡的に同じあたりにあり つまりこんなに嬉しいことはない
「こんなことはない」ってことが 起こったそれが君
友達の意味なんか 俺は知らないけど
もしもこれがそうじゃないなら いらないや もう知らないや
青春の日々なんか どんなかは知らないけど
もしもこれが違うのなら もういらないや もう知らないでいいや
「俺たちは友達」なんて今まで一言も言わずに
当たり前すぎて こっぱずかしすぎて でもこの機会に「お前ら友達」
いつも酔っぱらえば青アザだらけで 追いつかない 気持ち
騒ぎすぎて 翌朝首がむち打ち さぁ今日はどうすっかね 午前5時
そう風知空知の厚顔無恥 もう何言われようが心地いいBGM
一人を誓ったあの夜の僕 もう少しだけ待て破れるよすぐ
群れずに 吠えずに 慣れあわずに 一途に ぶれずに 揺られながら
時に手を取りこの身委ねながら ありがとうさえ口にせずに
破れた 粉々になるまで夢剥がれた
「馬鹿げた夢を見た」なんて無しにできるわけないほどに懸けてた
分かってるよ見てた 最前列で何も言わず お前の勇姿見てきた
美しかったよ 今まで見たことないほど
勇ましかったよ 今までのどんなお前よりも
悔しかったよ 何億分の一だろうと
何と言われようが俺の願いでもあったから
はじめて 自分以外の夢の見方知ったからさ
友達の意味なんか 俺は知らないけど
もしもこれがそうじゃないなら いらないや もう知らないや
青春の日々なんか どんなかは知らないけど
もしもこれが違うのなら もういらないや もう知らないでいいや
大事の意味が変わった 今まで大事なもんは
決して離すな 握って渡すな そっとぎゅっとして閉ざした
けど今となっては 跡形もなくなった
お前には見せるよ お前なら言えるよ これが俺の全てだって
明日には消えちゃいそうな それくらいの絆が
俺らにはいいや それくらいがいいや いついつまでもなんかよりか
いつか無くなるの 今はマタタキの さらにマバタキの
その一刹那としても 笑えるよ 構いやしないよ お前らを俺に刻むよ
5.DARMA GRAND PRIX
作詞:野田洋次郎
作曲:野田洋次郎
さぁ今日はどちらでいこう 全部世界のせいにして
被害者ヘブンで管巻くか 加害者思想で謝罪大会
前者選んだ君は正解 試しに一つ差し出してみな
この世で一番の不幸者を 今なら素通りしてみせるよ
止まらぬ涙の感動 空前絶後の大ヒット
なんともめでたいことだけど その涙の出所は誰?
知らぬ誰かの涙まで 信じれるようになるまで
あとどれだけつまらない奴と 話せるようになれば
いいのかだけを命題に さぁ、今日も目覚めてみるけども
このプールは泳ぐにゃもう 吐きそうなくらい
えぐいよ
君の愛も僕の意固地も 明日を越えてゆけるかな
世界最終日その日の午後に残ってる方を 勝者としようさ
あんたに嫌われるのは 一向に構いやしないけど
犬ッコロに吠えられるのはさ なぜかずいぶんと応えるんだ
この世は 眠れぬ夜と死体、多忙、貧乏、退屈と期待から
いかにして逃げ遂せるかの だるまさん転んだの 逆再生
誰が何をどうしたって どんなんなってんでどうなろうが
んでどれだけ気になるようなその素振りを振りまいても
あなたがする全ては そのあなたのその欲望の
そのどれかを満たすためだけにあるなんてさ
すごいよ
君の「デモ」も僕の「ダケド」も 明日を越えてゆけるかな
一度でいいさ 純度百度の 自己犠牲なんてやつをしたいもんだ
君の愛も僕の意固地も 明日を越えてゆけるかな
世界最終日その日の午後に残ってる方を 勝者として
この世でいざ今無敵なのは 被害者 敗者復活の時
自分消滅の3秒前に 笑うのはそう この僕のほうさ
6.五月の蝿
作詞:野田洋次郎
作曲:野田洋次郎
僕は君を許さないよ 何があっても許さないよ
君が襲われ 身ぐるみ剥がされ
レイプされポイってされ途方に暮れたとて
その横を満面の笑みで スキップでもしながら 鼻唄口ずさむんだ
僕は君を許さない もう許さない もう許さないから
哀しみや憂いの影の 一つも宿さず
かわいいと謂れ慣れて 醜く腐ったその表情
もうフォークを突き立てたいよ
あぁ死体 死体になった君を見たい
RADWIMPS
己が醜さ恥じて 髑髏を垂れ
名前より先にごめんなさいを口癖に
今日まで 手合わせ 生きてきたのに
バカみたい 君を見てると
まるで自分が世界一汚れなき者に思えてきたりもするんですが
生憎そんな遠回りせずとも僕は僕を大事にできるから
もういらないよ
僕は君を許さないよ 何があっても許さないよ
通り魔に刺され 腑は零れ 血反吐吐く君が助け求めたとて
ヘッドフォンで大好きな音楽聴きながら 溢れた腑で縄跳びをするんだ
僕は君を許さない もう許さない もう許さないから
君の罪裁く法律はない あぁ なんて世界だ
変わりに僕が罰してあげましょ なんて言うかよバカ
君にあげた僕の言葉達よ成仏せよ
その身体に解き放った 愛しの僕の精液を お願いよ 取り返したいの
かわいそう かわいそうで泣きそう
空が蒼いように 華が散るように 君が嫌い 他に説明は不可
君が主演の映画の中で 僕はそう 最強最悪の悪役
激動の果てに やっと辿り着いた 僕にもできた絶対的な存在
こうやって人は生きてゆくんでしょ? 生まれてはじめての宗教が君です
僕は君を許さないよ 何があっても許さないよ
君の愛する我が子が いつか物心つくとこう言って喚き出すんだ
「お母さんねぇなんで アタシを産んだのよ」
「母さんの子になんて産まれなきゃよかった」
「母さんの子になんて産まれなきゃよかった」
「母さんの子になんて産まれなきゃよかった」
そこへ僕が颯爽と現れて 両の腕で彼女をそっと抱きしめるんだ
君は何も悪くないよ 悪くないよ 悪くないから
7.最後の晩餐
作詞:野田洋次郎
作曲:野田洋次郎
当たり前の話でいいよ 近頃は聞けないから
この世の寿命がどうとかより 昨日の晩ご飯とか
遠いところでばかり生きて ほんとうにご苦労様
頭と右手ばっかじゃなく たまには腰も使ってさ
今日もどっかでしゃがれ声は言う 「近頃の若者は…」
きっといつの世も老いぼれはそう かれこれ何世紀前から
普通って何なの?どこにあるの? 必死でもっともな顔
気の毒だけどすぐそこに 君の信じる世界だよ
60億個の当たり前の中で 365個の出逢いの中で
僕は作ってる 大事にあっためてる 吹き飛ばされそうな
その1個を今も育ててる
お金がほしいと誰かが言う 終わらないエコノミー
不景気、為替相場大荒れ模様 世界中でハーモニー
地球を3個も買えるお金 両手に抱えてもなお
どこで何やってるんだ宇宙人 早く取り立てにきてよ
誰かほら、ちゃんと言ってやってよ その君の笑顔は
誰かの悲しみで生まれ 絶望で花開くと
宇宙の片隅に追いやられた この名もなき世界の当事者
仕方なしに自らを名付けたか弱き者
60億個の正しさの中で 365個の戦いの中で
僕は守ってる 大事に育ててる 僕だけが知る正解に丸をつけてる
60億個の当たり前の中で 365個の出会いの中で
僕は作ってる 大事にあっためてる 吹き飛ばされそうな
その1個を育ててる
当たり前の話でいいよ 近頃は聞けないから
この世の寿命がどうとかより とっくに終わってるってさ
8.夕霧
9.ブレス
作詞:野田洋次郎
作曲:野田洋次郎
君が願ってるよりも 君はもう僕の全部で
どうぞ お望みとあらば お好きに切り刻んでよ
今ならば 流れる血も全部
その瞳から零れる涙は 落ちるには勿体ないから
意味がなくならないように そのコップに溜めといてよ
それを全部 飲み干して みたいよ
閉じ込めた その涙には 人を人たらしめる すべてが詰まっていて
触れたら 壊れてしまいそうで
触れなきゃ 崩れてしまいそうな
君をここで ただ見守るよ
偉大な歴史の一部を遺すように 僕は歌う
その口から落ちる言葉は どこまでも真ん中を目指して
深く突き刺さらぬように 身をよじってかわす日々です
この絶望も 希望も畏怖も 平穏も 機微も 快楽も
てっぺんも奈落も 狂乱も すべては君の指揮次第で
今日もその掌で 好きに踊ろうと思うよ
どうせならば とびきりのスウィングを
飛ばされて 降り立った国に 今なら過不足なく 愛を説けるでしょう
触れたら 壊れてしまいそうで
触れなきゃ 崩れてしまいそうな
君をここで ただ見守るよ
万物に渡る定理を遺すように 僕は歌う
おさがりのキスでも 使い古しの愛してるも
大事にするよと笑った顔の頬に
走った二つの線が僕を呼んでる気がして
触れてしまったんだ
壊れてしまわぬように
ずっとぎゅっと抱きしめた
触れたら 壊れてしまいそうで
触れなきゃ 崩れてしまいそうな だけど
それでも 僕は手を伸ばすよ
壊れても拾い集めるよ いいだろう
触れなきゃ 今すぐこの手で
触れなきゃ 崩れてしまう前に
君のまるごと全部に 僕は触れたいよ
壊さぬように 崩れぬように 育つように 始まるように
僕は歌う
10.パーフェクトベイビー
作詞:野田洋次郎
作曲:野田洋次郎
誰かがいるとこで 眠れない僕の弱気な胸も
なぜだか君の腕の中では 陽気なもんでして
固く閉ざしたこのタマシイ この世生き抜くにゃ仕方ないしと
いつもカッチカチ でもほら気付きゃたちまち脆く柔く
ナイフの歯も立たんくらい 足蹴にされても腹立てんくらい
唄いながらなんでもないように 血まみれでハニかめるよ紳士に
なんて 少し早めに現世で ゆらり極楽浄土なんてね
時空二つ折りして僕らで 二人逝ったり来たりしようかね
君の願いが少しでも 叶えばいいとはそりゃ思うけども
叶わなくともいいだろう 今日はそんな気分なんだよ
その手から零れ落ちたから 僕が入り込めたんだったら…
今夜はもう悲しみに用はないさ そう あるとすれば
そこのあなた もう誰彼かまわず何かと「正解」を振りかざすのは
どうかやめて 0点も大歓迎よ
少しだけ ほんとに微々たるものだけどこの心が痛むので
そいで?ほんで?だからどうした?って聞くのはさ
僕が死ぬまでに 僕だけのマルを どんだけ勝手にバッテンにされた
名前につけるかなんでしょう つまりその続きは分かんでしょう?
もしも100点を取りたいなら まさにここはテストに出るから
「一番特大のをあなたに マルをつけてくれたあの人に」
君の願いが少しでも 叶えばいいとはそりゃ思うけども
叶わなくともいいだろう 今日はそんな気分なんだよ
君に望まれた願いなど 今頃、遠足の前の日のよう
すぐにも叶えにゆくよ と夢の中で
まどろみの右脳の中で 敢えてネジは外したまんまで
いけるとこまでいこうよ ねぇ、いいと言ってみてよ眼開くまで
そろそろだもう少しを右ね 班目になってく視界で
へその緒 首絡めて 到着です
君の願いが少しでも 叶えばいいとはそりゃ思うけども
叶わなくともいいだろう 今日は そんな気分なんだよ
その手からこぼれ落ちたモノはなんだったかなんて聞かないよ
もう 悲しみに用はないさ
君の願いが少しでも 叶えばいいとはそりゃ思うけど
どうせならとびきりのヤツを ここは一つお願いしてよ
心ない人の言葉にも グラグラの天変地異にも
負けないよう 枯れないよう 活きのいいヤツを
今すぐ見せてよ
11.ドリーマーズ・ハイ
作詞:野田洋次郎
作曲:野田洋次郎
勇敢な僕たちは 昨日の夢を捨てて笑えるんだ
そうやって本日の誓いをまた立てては眠るんだ
でもそう 時に僕たちは昨日の夢のために捨てるんだ 今日を
そうやっていつかの自分にお立ち台を作るんだ
敏感な僕たちは 今日もアンテナすり減らして
嫌われるのは慣れてる バレバレ そんなのは嘘
人殺しも 総理も 愛されるための技をその遺伝子に
ぐるぐるに巻きつけられ 行っておいでと母 手を振った
夢+夢 我が侭
夢+愛 優しさ
夢+声 叶えて
すべて足したら 思い出してよ
Non-stopping girls running boys he'll be there for all of you
Shout it out born it out yah whatever hungry
Blue yellow green purple dream scramble egg, vanilla frost
Running tears scars tissues and insanity as well
有能な僕たちは こんにちもこの地球の代弁者
自薦他薦問わず問答無用 全会一致代表者
感動も悲劇もすべて手作り 自作自演家のさ
自画自賛自爆事故 さぁ手を叩いて笑ってくれよ でも
ドンウォーリー 例えば 今は'一人きり'飼いならそうとも
心配無用もう余の裕 僕らの父 母 皆モテんだ
だって四十六億年もの日々 一度として絶やすことなく
メイクラブ&ラブし続 僕らこの世界に降り立った
夢+羽根 届くよ
夢+種 枯らした
夢+嘘 叩いて
すべて足したら すぐ分かるから
Non-stopping girls running boys I'll be there for all of you
Shout it out born it out yah whatever hungry
Blue yellow green purple dream scramble egg, vanilla frost
Running tears scars tissues and insanity as well
やまないでよ 運命の雨よ
剥がさないでよ 愛のかさぶたを
Non-stopping girls running boys I'll be there for all of you
Shout it out born it out yah whatever hungry
Blue yellow green purple dream scramble egg, vanilla frost
Running tears scars tissues and insanity as well
生き足りない まだ分からない でも諦めないとそう誓ったんだ
使い捨てのやつとは違うほうの 近い近い誓い
死にたくないし もうくだらない でもやめられないってくらい素晴らしい
そんな夢未来見つけてみたいよ 苦い苦い願い
悲しみに優しさ足すと平和に
平和に痛みを足すと怒りに
怒りに温もりを足すと涙に
涙に涙を足すとカラカラに
その声に心を足すと言葉に
言葉に愛を足すとたちまちに
あぁ 全てを足して僕たちで
割れば世界に
12.会心の一撃
作詞:野田洋次郎
作曲:野田洋次郎
「お前なんかいてもいなくても」がお得意の 意地悪いこの世界の口癖で
僕の耳元で飽きもせずに 話がしたいなら顔を見せなよ 今すぐさ
あと何万回の後悔で 僕は僕の期待を超えられるだろう
この心に足が生えてたら 今日の行き先は違っていたかな
就職試験の合格通知 面白い人間の不合格通知
心は彼方 全力疾走で もういないだろう 「俺に用はないだろう」
圧倒的で感動的な 理想的超えて完璧な
運命的で冒険的な 時に叙情的な未来 VS
平均的で盲目的 半永久的に安泰な
無痛 無臭 無害 無安打無失点の 未来 未来 未来
近頃いつ僕は僕のことを 驚かせてやってあげたかな
逃げられてしまう前に早いとこ 一生お前についていくって言わせてやる
自分で自分予測変換 説明書などなしで充分だって
じゃあどこのページに書いてあった?
その「しょうがないだろう だってしょうがないだろう」
圧倒的で感動的な 無敵的超えて完璧な
創造的で本能的な 前人未到的な 世界 VS
退廃的で暴力的 悲劇的超えて残酷な
差別的ゆえに反逆的な世界 世界
圧倒的で感動的な 理想的超えて完璧な
創造的で本能的な 奇跡的超えて幸福な
退廃的で暴力的で 悲劇的超えて残酷な
独善的で享楽的な 完膚なきまでに壮絶な
世界 世界 世界 世界 世界 世界
圧倒的で感動的な 理想的超えて完璧な
運命的で冒険的な 時に叙情的な未来 ×2×2
創造的で本能的 芸術的超えて幸福な
延長22回 二死 満塁 3点ビハインド 不敵な笑み
4番 目隠しスウィング 初球 逆転満塁弾な未来 未来
13.Tummy
作詞:野田洋次郎
作曲:野田洋次郎
今から宣戦布告 二人の子供にきっと僕 嫉妬すんだよ
きっとそうだよ あぁ もう想像つく
君と血が繋がっているなんて なんて羨ましいやつだって
おとな気なんてこれっぽっちもなく 耐えられなくなって頬を濡らす
根掘り 葉掘り生まれて間もない その子に僕は尋ねてみたい
お母さんのお腹はどうでした 僕が見れない景色はどうでした
さぞ素晴らしい さぞ美しい 十月十日の旅だったんだろう
僕よりも彼女を知っている 君が嬉しくて どこか悔しくて
Welcome to the new world
From the tummy of such a mighty little girl
For the rest of all my days when I say beautiful, you're
beautiful
I'll be always talking about you or your mom, now hey
Welcome to the new world
From the tummy of such a mighty little girl
I can't find a better reason to live for I'm here for…
I'm not gonna say it, no I'll never, I'll just keep it in my
arms
負けてばかりもいられない よちよち歩きもおぼつかない
我が子だろうとそこは手抜けない さぁさぁ正々堂々と男の勝負を
子守唄なんてもんも 読み聞かせるような本も
あなたには必要ない おとぎ話はいらない
あなたが産まれるまでのママの話をしよう
この世のどこにもない物語 俺の人生を
時に粉々にしたり ひっ掻き回してみたり 眩しすぎるってくらい
キラッキラにしてくれたり
出逢うまでの俺の日々をただの予告編に
全部独り占めにしたがりのママの作戦に
まんまと 俺はかかったんだよ いつか君も分かるよ 全部使ったんだよ
一生の運を あの時きっと 一生分ぎゅっと 詰めてもやっと
いけるかいけないかくらいのラッキーの使い道と使いどころを
知ってたんだ
Welcome to the new world
From the tummy of such a mighty little girl
For the rest of all my days when I say beautiful, you're
beautiful
I'll be always talking about you or your mom, now hey
Welcome to the new world
From the tummy of such a mighty little girl
I can't find a better reason to live for I'm here for…
I'm not gonna say it, no I'll never, I'll just keep it in my
arms
She'll be always mine you better keep that in your mind
Exception will be never made in case of any kind
I kept that oath my very first
but you're the one who broke that first
Listen to me; I'll never say twice, I won't tell you much
So be strong not fist more deeper in you
I'll always love you but second to your mom, of course
I can't give it you
When ever you're in lack of some warmness
Or maybe some time you feel hopeless
There's nothing better to touch
I guarantee you that, little boy
14.ラストバージン
作詞:野田洋次郎
作曲:野田洋次郎
こんな気持ちはじめてと僕は言う
何の気ないそぶりで君は言う
私たちはじめて出会ったんだもん
そんなの当たり前だよ、と君は言う
もしも俺が明日死んだらどうすると問う
すると目も合わさずに君は言う
そんなの起こってみなきゃ分からないと言う
少し怒ったような顔で 君は言う
なんでか 僕は 嬉しくなって
笑ったんだ
「生まれてはじめて」と「最初で最後」の
「一世一代」が君でした
あぁ「寝ても覚めても」「後にも先にも」
そういった類のものでした
当たり前の日々などいらないと言う
するといつもの調子で君は語る
あなたの当たり前になりたいと言う
そんな日がくればいいなと言う
終わりは始まり 分かってるって ここまでもなんとかそうやって
いつもやってきたけど
これを終わらせたら間違いって 次の始まりなどいらないって
思える 今を ここで
何度も 何度でも 思い出せるように
歌にして
「生まれてはじめて」と「最初で最後」の
「一世一代」が君でした
あぁ「寝ても覚めても」「後にも先にも」
そういった類のものでした
「生まれてはじめて」と「最初で最後」の
「一世一代」の約束を
あぁ ここでしよう 今この場でしよう
何も始まることのない 終わりまで
こんな気持ちはじめてと君は言う
そんなの当たり前だよと僕は言う
15.針と棘
作詞:野田洋次郎
作曲:野田洋次郎
どこで憶えたの そんな上手になるまで
それくらい 人傷つけるのはお手の物
習った覚えは 特にはないのに
むしろ 鍛えてきたのは 逆のはずなのに
僕がいけないの? 僕がいけないの?
これはつまりは先天的才能
誰が真似しようとも 及ばぬほど
そう言っておいたら またやらかしても
許されやしないかな などと思ってます
もう涙が出てきた 何しにやってきた
どんな色かも 見るのも恐い
言葉の針を 抜いてください
心の棘を 剥いてください
あなたの愛に みつめられて
それを麻酔に 剥いてください
どうか幸せでありますようにと
願う人であるほど 切り刻んで
この期に及んで もうどういうわけだか
少しかわいそうな僕 などと思っています
今日はどんな僕で 慰めてみよう
「それに気付いただけでもさ 君は優しいよ」
いいね その調子 あと二つ三つあれば
明後日の夜くらい までは 生きられるかな
もっとくれないかい もっとくれないかい
涙はどこいった 僕を置いて枯れてった
笑える話の一つもせずに
言葉の針を 抜いてください
心の棘を 剥いてください
その時 溢れ出す赤い血を
この世のてっぺんから 降らしてください
さぁ 浴びて 浴びて 浴びて
あなたの中で吹いた風は
あなたの中で光った種は
ルルル ルル ルル ルル ルル ルル
言葉になるのを拒んだあなたの
夢
言葉の針を 抜いてください
心の棘を 剥いてください
あなたの愛に みつめられて
それを麻酔に 剥いてください
言葉の針を 抜いてください
心の棘を 剥いてください
それが叶わない 願いならば
強く奥深く 貫いてください
あなたの中で 光る種に
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