1.五月の蝿
作詞:野田洋次郎
作曲:野田洋次郎
僕は君を許さないよ 何があっても許さないよ
君が襲われ 身ぐるみ剥がされ
レイプされポイってされ途方に暮れたとて
その横を満面の笑みで スキップでもしながら 鼻唄口ずさむんだ
僕は君を許さない もう許さない もう許さないから
哀しみや憂いの影の 一つも宿さず
かわいいと謂れ慣れて 醜く腐ったその表情
もうフォークを突き立てたいよ
あぁ死体 死体になった君を見たい
己が醜さ恥じて 髑髏を垂れ
名前より先にごめんなさいを口癖に
今日まで 手合わせ 生きてきたのに
バカみたい 君を見てると
まるで自分が世界一汚れなき者に思えてきたりもするんですが
生憎そんな遠回りせずとも僕は僕を大事にできるから
もういらないよ
僕は君を許さないよ 何があっても許さないよ
通り魔に刺され 腑は零れ 血反吐吐く君が助け求めたとて
ヘッドフォンで大好きな音楽聴きながら 溢れた腑で縄跳びをするんだ
僕は君を許さない もう許さない もう許さないから
君の罪裁く法律はない あぁ なんて世界だ
変わりに僕が罰してあげましょ なんて言うかよバカ
君にあげた僕の言葉達よ成仏せよ
その身体に解き放った 愛しの僕の精液を お願いよ 取り返したいの
かわいそう かわいそうで泣きそう
空が蒼いように 華が散るように 君が嫌い 他に説明は不可
君が主演の映画の中で 僕はそう 最強最悪の悪役
激動の果てに やっと辿り着いた 僕にもできた絶対的な存在
こうやって人は生きてゆくんでしょ? 生まれてはじめての宗教が君です
僕は君を許さないよ 何があっても許さないよ
君の愛する我が子が いつか物心つくとこう言って喚き出すんだ
「お母さんねぇなんで アタシを産んだのよ」
「母さんの子になんて産まれなきゃよかった」
「母さんの子になんて産まれなきゃよかった」
「母さんの子になんて産まれなきゃよかった」
そこへ僕が颯爽と現れて 両の腕で彼女をそっと抱きしめるんだ
君は何も悪くないよ 悪くないよ 悪くないから
2.ラストバージン
作詞:野田洋次郎
作曲:野田洋次郎
こんな気持ちはじめてと僕は言う
何の気ないそぶりで君は言う
私たちはじめて出会ったんだもん
そんなの当たり前だよ、と君は言う
もしも俺が明日死んだらどうすると問う
すると目も合わさずに君は言う
そんなの起こってみなきゃ分からないと言う
少し怒ったような顔で 君は言う
なんでか 僕は 嬉しくなって
笑ったんだ
「生まれてはじめて」と「最初で最後」の
「一世一代」が君でした
あぁ「寝ても覚めても」「後にも先にも」
そういった類のものでした
当たり前の日々などいらないと言う
するといつもの調子で君は語る
あなたの当たり前になりたいと言う
そんな日がくればいいなと言う
終わりは始まり 分かってるって ここまでもなんとかそうやって
いつもやってきたけど
これを終わらせたら間違いって 次の始まりなどいらないって
思える 今を ここで
何度も 何度でも 思い出せるように
歌にして
「生まれてはじめて」と「最初で最後」の
「一世一代」が君でした
あぁ「寝ても覚めても」「後にも先にも」
そういった類のものでした
「生まれてはじめて」と「最初で最後」の
「一世一代」の約束を
あぁ ここでしよう 今この場でしよう
何も始まることのない 終わりまで
こんな気持ちはじめてと君は言う
そんなの当たり前だよと僕は言う
3.にっぽんぽん
作詞:野田洋次郎
作曲:野田洋次郎
ソースより醤油だろ
チーズよりも味噌だろ
キスより抱きしめたい
恋よりも愛だろ
ボクは日本人 キミも日本人
この歌の意味がわかるなら
みょうがの美味さがわかるなら
ボクは日本人 キミは外国人
そんなに目をみつめないでよ
ハイタッチばかり求めないでよ
約200年も鎖国してたんだ ひと一倍の人見知りなんだ
おかしなテンションのままに戦争したらコテンパンにやられたんだ
そんな幼気な僕ら かわいがってね
世界中の皆さん どうぞよろしくね
ソースより醤油だろ
チーズよりも味噌だろ
キスより抱きしめたい
恋よりも愛だろ
ボクは日本人 父も日本人
怒られるときは正座する
なんでかと聞かれても困る
僕は日本人 生粋の日本人
嫁さんは美味しい味噌汁
作れる人と決めてるんだ
さぁ、一、二の三でいこうって時に
ヘイ!!ワン、ツー、スリーって言われちゃうと
まぁいいんだけど まぁいいんだけど
なんだかちょっとだけ調子が狂っちゃうような
そんな僕ら かわいがってよ
世界中の皆さん どうぞよろしくね
ピースより平和だろ
神父よりも坊主だろ
ジブリでたしかめたい
そう僕らは 日本本
LとRが違うように ノリとワカメも全然違うんだ
「大丈夫です」って言葉は案外 逆の意味でも使えたりするんだ
そんなアンニュイな僕ら かわいがってよ
世界中の皆さん 日本中の皆さん
僕は日本人
君は外国人
マックは晩ご飯ではないんだ
ピザはとっておきの日なんだ
僕は日本人
生粋の日本人
粋な歌が唄いたいんだ
日本語で歌いたいんだ
センスとスリルとスペクタクルと セクシービームでハートをキャッチ
今すぐ ホールドオンミータイト ノンストップでゴーマイウェイ
ロックンロールのアンチテーゼをギターとベースとドラムにのせて
ライドオンタイムなイマジネーションをスーパーウルトラボンバーさせた
それが味噌汁's
ソースより醤油だろ
チーズよりも味噌だろ
キスより抱きしめたい
恋よりも愛よりも何よりも 君がいいんです
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