1.overture
2.oblivious
作詞:梶浦由記
作曲:梶浦由記
本当は空を飛べると知っていたから
羽ばたくときが怖くて風を忘れた
oblivious
何処へ行くの
遠くに見えるあの蜃気楼
いつか怯えながら
二人の未来を映して
よるべない心二つ寄り添う頃に
本当の悲しみがほら翼広げて
oblivious
夜の中で
真昼の影を夢見るように
きっと堕ちて行こう
光へ
いつか 君と 二人
夜を 朝を 昼を 星を 夢を
夏を 冬を 時を 風を
水を 土を 空を
we go further in the destiny……
oblivious
側にいてね
静かな恋がほら始まるよ
いつか震えながら
二人の未来へ
oblivious
何処へ行くの
遠くへ逃げてゆく水の中
何て綺麗な声で
二人の未来を
歌って
3.love come down
作詞:梶浦由記
作曲:梶浦由記
初めて出会ったその日から
魅惑の瞳に酔いしれて
image…just keep comin'on
こんなに恋したら体ごと
一つに溶け去ってしまいそう
damage…keep me hangin on
愛しさのチカラ 心は舞い上がって
この空の果てまで
思いの強さを夜毎に競い合って
白い鳥の翼
不埒な夢を舞い降りて
君にだんだん近くなって行く
体中で愛を奏でて
広がる果てしない未来へ
蒼い黎明胸が痛むほど
keep movin'on to you
愛の世界へ
come over…
首筋のキスで笑い出して
それだけで全て許し合って
こんなに簡単なことね
飽きっぽいお前はそろそろって
みんなは言うけどまだまだで
このまま行けそうだね?
おんなじ所で怒ったり泣いたりして
この時の果てまで
期待値を超えて大胆に分かり合って
二人で飛ぶ翼
love come down to me
不埒な夢を舞い降りて
君がだんだん近くなって来る
二人だけの愛の姿へ
広がる果てしない未来へ
世俗混沌ものともしないで
keep movin'on to love
愛の世界へ
come over…
4.夏の林檎
作詞:梶浦由記
作曲:梶浦由記
垣根の向日葵に隠れて
いそいでキスをした
君のやわらかなほっぺたは
きっととても甘いだろう
野兎追いかけて草の中
誰にも見えないね
素知らぬ顔した野原に
脱ぎ捨てた靴の矢印
何もない夏でした
ただ恋をしただけでした
踊る三日月真夏の夜は
夢見る恋を連れて来る
檸檬色した星を数えて
君の心にキスをする
笛の音が君をさらってく
風の中 やがて来る秋へ
若すぎる緑の林檎は
銀紙の味がする
切なさが実る枝から
君が盗ってくれました
眠らない魚の夢見る
終わらない夏でした
心も季節も林檎も
色付く事さえ忘れて
寒がりな風見の鶏が
もうすぐ秋だよと謡う
揺れる三日月真夏の夜に
忘れた恋を思い出す
夢のひとひら
星の鈴音
君の心にキスをする
その夏のあどけない林檎
いつまでも胸にある果実
5.fairytale
作詞:梶浦由記
作曲:梶浦由記
子供の頃に置いてきた
夢を思い出した
若草色の哀しみを
細く甘く歌う
my fairy tale
何も終わることのない
永遠を知っていた
もう誰も語らない
二人の物語
キスを一つ残して
君は何処へ行く
灯火一つ抱いて
森に消えて行く
in the dark
ずっと遠くへ歩いてく
懐かしい面影
ずっと遠くが君の家
辿り着けはしない
your fairy tale
夢に見た永遠は閉ざされたままで
過ちは深く隠されたままで
消えていく帰り道
君がもう見えない
……さよなら
霧の森を抜けて
君は何処へ行く
一つだけ手を振って
明日へ去って行く
君を好きになって
永遠は終わる
生きて行く喜びと
痛みが始まる
in the light
6.ARIA
作詞:梶浦由記
作曲:梶浦由記
ユメのカケラ
君がくれた
明けない夜に潜む
寄り添う星
一つ消えて
夜明けの ARIA が響いた
もう この止まない雨の中で
昨日に怯えることもない
今 君を失くした未来は
始まったばかり
果てない闇の中
君がくれた篝火が
伽藍のこの胸に
生まれたいのちを
照らしている
消えたものと
変わらぬもの
無惨な空が光る
別れを告げ
微笑み合い
寂しい ARIA を重ねて
ねえ、人は何時まで独りで
二人に焦がれて行くのだろう
まだ 君の綺麗な未来は
始まったばかり...
優しさを知らない
君がくれた優しさが
伽藍のこの胸に
名も無き光を
灯している
孤独の船を漕ぎ
篝火は嘆き集う
伽藍の世界には
数多の ARIA が響いている
7.また風が強くなった
作詞:梶浦由記
作曲:梶浦由記
僕等が乗る筈だった船は沈んでいた
焼け焦げた地図だけが波に揺れていた
”weigh your anchor…and dream on!”
海を渡る燕は渇きに戦きながら
懐かしい故郷の春を夢見てた
”storm is coming…”
その船は炎に包まれて
未知の岬に消えたのです
水底に朽ちた羅針盤が
今もまだ北を指しています
また風が強くなった
道を照らす筈だった星は闇に堕ちていた
燃える舳先に独り君は佇んだ
”storm is coming…!”
全ての光の消え去った
貴方の指の隙間には
嘗めたら少しだけ塩辛い
苦難の粒が残るでしょう
何の役にも立たないけど
少し光に似てるそれが
私が貴方に残して行く
たったひとつの
おくりもの
また風が強くなった
僕の方へ吹いて来た
weigh your anchor…and dream on!
8.傷跡
作詞:梶浦由記
作曲:梶浦由記
静けさから歩き出す
まだ見ぬ愛の景色へ
この痛みを信じたいの
夜を越えて
貴方が触れた胸に優しい傷が一つ
隠していた涙が紅に零れ落ちて
冷たい肌の上にやっと灯した花びら
私がここにいる さいわいを歌うよ
もう夢も終わる
星くずが消える頃
ねえ、生きていると分かるほど抱きしめて
静けさから生まれて
まだぬくもりも知らず
ただいのちに届きたいの
夜を越えて
なつかしいなつのあめ
私を見送ってね
信じ合う始まりへ
泣きながら行けるように
よろこびもかなしみも
刻みつけたい深く
貴方とここにいる
さいわいの名残に
星くずが消える頃
初めて見る光の中で
その瞳で くちづけで
恋した跡を下さい
生きることに貫かれて泣いてみたい
静けさから歩き出す
まだ見ぬ遠い夜明けへ
ただ願いを叶えたいの
夜を越えて
9.serenato
作詞:梶浦由記
作曲:梶浦由記
春を待つ花のように
風の中震えていた
もう少し近くに来て
命に触れたい
神様がいない国の
空のない草原には
帰りたい帰れないと
嘆く鳥たちの調べ
愛しい人と寄り添って生きて行きたい
いつも祈っているのは
貴方のことばかり
涙を詩に変えて
甘く奏でるよ serenato
鈴の音
夏の在処探して
今宵最後の星が照らす道を行こう
二人で
太陽が隠れてから
たましいは凍えていた
信じない信じたいと
愛を彷徨った二人
愛しい貴方と寄り添って生きて行けたら
いつか寂しい大地に
光を呼び戻して
いのちの旅路を行く
奏でる響きは serenato
鈴の音
夏の影を重ねて
いつか遠い静かな空へ届くよ
涙を歌に変えて
夢路に奏でる serenato
鈴の音
夏の在処探して
いつか遠い最後の町へ
羽を休め
二人で
眠ろう
10.音楽
作詞:梶浦由記
作曲:梶浦由記
それでも誰かを信じたい君の小さな溜息は
世界の何処にも届かず消えた
雨は二人を打ち据えて僕は瞳を尖らせて
何にも出来ないこの手を離した
僕に見えないものが君には見えていたの
太陽が昇る場所までまだ遠い
魂の中にある一条の光を信じて
叫びたい言葉さえ無いけれどただ叫んでいる
それが僕の音楽
いつ終わるかなんて分からない
きっと終わるときも分からない
だからもう少し、せめてもう一歩
何処へ行きたいか分からない
それでもしつこく呼ぶ声に
嵐を選んで碇を上げる
叫ぶ力も尽きて その雲が消える頃
激しい夜明けが海をも枯らすだろう
魂が果てるまで一条の光を信じて
泣きながら歌うんだ眠れない夜の向こうに
きっと君の音楽
明日への近道がどうしても見つけられない
一つずつ 一歩ずつ そんなの分かっているけれど
太陽が昇る場所へ
それでも信じ続けたい君の小さな溜息が
僕の胸を不意に貫いた
君の手を取る為に闇雲にただ愛を信じて
僕達は手探りでじたばたとまだ旅の途中
魂が果てるまで一条の光を信じて
出鱈目な旋律が溢れ出す夜の向こうに
きっと僕の音楽
11.明日の景色
作詞:梶浦由記
作曲:梶浦由記
哀しい景色がいつも一番奇麗に
心の深くに残るのはどうして
躊躇う月影まだ沈みきれずに
夜の中に二人を閉じ込めていた
さようなら
今まで言葉に出来なくて
何度も貴方を傷つけたけれど
ここから一人で帰れる道だから
月の明るいうちに指を離して
夜明けに怯えてる頼りない未来を
眩しさと涙で迎えよう
一人で生まれて一人で生きられずに
二人に戸惑って泣くのはどうして
慰めたいとか 抱きしめていたいとか
奇麗なだけの心で生きて行けなくて
何度も振り向きながら
開く戻れない扉
明日へ続いてる最後の標
冬から春へ風が吹いて
やがて花が薫るように
繰り返す日々の中いつも
心よ咲き誇れ
押し寄せる黎明
月はもう見えない
ここから始めよう
今日と明日
さようなら
見送る影がやがて白く
優しい時の中へ消えて行くまで…
12.sprinter
作詞:梶浦由記
作曲:梶浦由記
君と出会い
叶わぬ夢を見た
それはたった一秒で越える永遠
I'm calling 君を
守ってあげたくて
伸ばした指も震えてるそのまま 抱きしめた
僕等に出来る事はただ、生きているんだと
力尽きるまで 成す術無く叫び続ける、それだけなんだ
君に届く? 僕が届く?
絶望の甘さ打ち砕いて走り出すんだ 今すぐ
螺旋(せかい)の果てまで
I'm calling 遠く足掻く僕の唄が
君の頬を空に向けられたら
独りじゃない……
剥き出しの真実(ほんとう)が こんなカラクリの心にも
溢れ出すほど詰まっていたんだ
光の早さで消えて行く昨日へ手を振って
何処までも明るい砂漠を
今、僕等は時を蹴り走る
風に向かい破れた旗を振り
君のいない道を 僕は僕の為
行くんだ……
螺旋(せかい)の果てまで……
君に会いたい
君が恋しい
君に会いたい
君が愛しい
I'm calling 僕がここに居た証は
今もきっと君の瞳の中
I'm calling 閉じる螺旋に逆らって
哭いて叫んで消えて行く僕等は
生きて、いるんだ
此所に、いるんだ……
13.君が光に変えて行く
作詞:梶浦由記
作曲:梶浦由記
あたたかな風の中で
誰かが呼んでる
暗闇を惜しむように
夜明けが始まる
明日はきっと
綺麗な空に
銀色の虹がかかるでしょう
こんなに哀しい景色を
君が光に変えて行く
小さな涙の粒さえ
宝石のように落ちてく
未来の中へ
心には秘密がある
それでも触れたくて
触れ合えば壊れて行く
躊躇いは螺旋の中へ
橋を渡った河の向こうまで
明日はきっと……
真昼の中で
春は甘く深く香るのでしょう
夢から醒めて
人は何を探すの
こんなに明るい世界へ
君が私を連れて行く
眩しさにまだ立ち竦む
背中をそっと抱きしめる
信じることの儚さを
君が光に変えて行く
目覚めた朝には涙が
宝石のように落ちてく
未来の中へ
14.seventh heaven
作詞:梶浦由記
作曲:梶浦由記
歌って欲しい
静かな愛の言葉
泣いていたのは
貴方のせいじゃなくて
夜の中に消えて行った
淡雪に別れを告げたの
闇の中から聞こえた胸の鼓動が
やっと痛みを私に教えてくれた
この傷に口づけて
儚く触れ合う指を
離さないでいて
ずっと
こんなに明るい世界へ
君が私を連れて来た
眩しくて眩しくて
何も見えない
光の中
強く抱きしめていて
凍えた吐息を分け合い
貴方と私の
名残の雪が溶けて
それは夢のような
日々の中
貴方が笑ってる
それだけでいい
ただ傍にいるから
もう一人じゃない
ずっと
二人で行く
まほろば
歌って欲しい
君の 僕の
夜の 朝の
海の
空の調べ
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