魔法の料理 ~君から君へ~

Bump Of Chicken 魔法の料理 ~君から君へ~歌詞
1.魔法の料理 ~君から君へ~

作詞:籐原基央
作曲:籐原基央

叱られた後にある 晚御飯の不思議
あれは魔法だろうか 目の前が滲む
正義のロボットの劍で 引っ搔いたピアノ
見事に傷だらけ こんな筈じゃなかった

大きくなるんだ 伝えたいから
上手に話して 知って欲しいから
何て言えばいい 何もわからない
君の願いはちゃんと葉うよ
樂しみにしておくといい
これから出會う寶物は
寶物のままで 古びていく

確か赤だった筈だ 三輪車
どこまでだって行けた
ひげじいがくれた熊は
よく見たら犬だった
プラスチックのナントカ劍で
傷付けたピアノ
模樣のつもりだった
好きになろうとした

大きくなるんだ 仲間が欲しい
わかり合うために 本氣を出せる樣な
基地が出來るまで 掃らない樣な
期待以上のものに出會うよ
でも覺悟しておくといい
言えないから連れてきた思いは
育たないままで しまってある

更に 增えてもいく

怖かったパパが 本當は優しかった事
面白いママが 實は泣く時もある事

おばあちゃんが
君の顏を忘れたりする事
ひげじい あれは犬だって
伝え樣がない事
いつか全部わかる ずっと先の事
疑いたいのもわかる 君だからわかる
メソメソすんなって
君の願いはちゃんと葉うよ
怖くても よく見て欲しい
これから失くす寶物が
くれたものが今 寶物
君の願いはちゃんと葉うよ
大人になった君が言う
言えないから連れてきた思いは
育てないままで 唄にする
樂しみにして....唄にする

叱られた後にある 晚御飯の不思議
その謎は 僕より大きい
君が解くのかな
こんな風に 君に說くのかな


2.キャラバン

作詞:籐原基央
作曲:籐原基央

隨分先に行ってしまった
光の下のキャラバン

トンネルに殘響 塞いだ耳
自分嫌いな自分が好き
知らない顏で 知っている事
悟られないためのお勉強
綺麗な言葉を 信じない樣にして
滿たされるのは とても普通の事
叫びは不要 ただ言えば良い
面倒臭がる君が面倒
知っている樣で 知らない事
知識だけで知惠が無い事
感動にシビアな譯じゃない
感情に脂肪が付いただけ
食べてきたご馳走は
全て用意された物
その程度だ 僕らなんてお互いに
跳ねてみても 高が知れた生き物

無關心アピ一ル さぁ頑張れ
汗拭く時は物影で
聞こえなくて良い 聞こえたって良い
君が嫌いな君が嫌い
中身空っぽでも 誤魔化せるもんだね
誤魔化す相手も 大概似た樣なもの
その程度だ 僕らなんてお互いに
馬鹿にし合っても 勝者不在の觀客

隨分先に行ってしまった
光の下のキャラバン

追い掛ければ まだ追い付けるけれど
思い出せるか 開いた距離の埋め方
その程度だ 僕らなんてお互いに
嫌いはしても 嫌われたくない生き物

動かない足 注意した耳

トンネルに殘響


3.三人のおじさん

作詞:籐原基央
作曲:籐原基央

遙か昔 有名な3人のおじさんが
長い長い旅をしていた
一人は賢く 一人は強く 一人は素早い
おじさん達は 激しく荒れる大海原を
力合わせ越える事にした
一人は船を造り 一人はそれを漕ぎ
一人は素早い
賢いおじさんが
二人を新天地へと誘ったのだ
強いおじさんが
二人を守ると固く誓ったのだ
素早いおじさんが
二人を交互に素早く見たのだ

恐れず進む三人に 海は怒り狂って
山のような波を起こした
一人は風を讀み 一人は舵を切り
一人は素早い
波に打たれ 船は壞れ
三人のおじさんは
暗い海に放り出された
一人は慌てず 一人は猛り 一人は素早く

賢いおじさんは 來た方へと泳ぎ出した
強いおじさんは 海に挑み 深く潛った
素早いおじさんは 船の破片にしがみついた

もう會えないと泣きながら
頑張るおじさん達の
足搔く樣を太陽は見ていた
一人は波を讀み 一人は水を搔き
一人は素早い
遙か昔 有名な三人のおじさんに
奇蹟が起きた物語
一人は賢く 一人は強く 一人は素早い

賢いおじさんは
形を變えて魚になった
強いおじさんは
海に打ち勝って島になった
素早いおじさんは
運良く濱邊に打ち上げられた
打ち上げられた
そして 魚のおじさんは
やがて鳥になって 人へと進化した
島のおじさんは
長い時の後 大陸になった
素早いおじさんは 走り續けて
チ一タ一になった

人間おじさんは
國を作って 文明を生んだ
一方 大陸おじさんは
長い目で見ると 實は動いている
そして チ一タ一おじさんが
速さを求めて ハ一レ一を買った
ハ一レ一おじさんは
趣味が高じて レ一サ一になった
レ一サ一おじさんは
走り續けて チ一タ一になった

チ一タ一に似た顏になった