1.intro
2.INORI
3.ミュージック
作詞:Ichiro Yamaguchi
作曲:Ichiro Yamaguchi
流れ流れ
鳥は遠くの岩が懐かしくなるのか
高く空を飛んだ
誰も知らない
知らない街を見下ろし 鳥は何を思うか
淋しい僕と同じだろうか
離ればなれ
鳥は群れの仲間が懐かしくなるのか
高い声で鳴いた
何も言わない
言わない街は静かに
それを聴いていたんだ
弱い僕と同じだろうか
痛みや傷や嘘に慣れた僕らの言葉は
疲れた川面 浮かび流れ
君が住む町で
消えた
消えた
(カワハナガレル)
消えた
(マダミエテナイ マダミエテナイ)
消えた
消えた
(カワハナガレル)
消えた
(マダミエナイ マダミエナイカラ)
濡れたままの髪で僕は眠りたい
脱ぎ捨てられた服
昨日のままだった
何も言わない
言わない部屋の壁にそれは寄りかかって
だらしない僕を見ているようだ
痛みや傷や嘘に慣れた僕の独り言
疲れた夜と並び吹く風
君の頬へ
触れた
触れた
(ヨルハナガレル)
触れた
(ナイテハイナイ ナイテハイナイ)
触れた
触れた
(ヨルハナガレル)
君が
(ナイテイタ ナイテイタカラ)
振り返った季節に立って
思い出せなくて嫌になって
流れ流れてた鳥だって
街で鳴いてたろ
鳴いてたろ
過ぎ去った季節を待って
思い出せなくて嫌になって
離ればなれから飛び立って
鳥も鳴いてたろ
鳴いてたろ
いつだって僕らを待ってる
疲れた痛みや傷だって
変わらないままの夜だって
歌い続けるよ
続けるよ
いつだって僕らを待ってる
まだ見えないままただ待ってる
だらしなくて弱い僕だって
歌い続けるよ
続けるよ
4.夜の踊り子
作詞:Ichiro Yamaguchi
作曲:Ichiro Yamaguchi
跳ねた跳ねた 僕は跳ねた 小学生みたいに
雨上がりの夜に跳ねた 水切りみたいに
(ミテイタフリシテ)
明日を素通り
(ヨルニニゲタダケ)
朝を素通り
跳ねた跳ねた 君も跳ねた 女学生みたいに
水たまりの上で跳ねた あめんぼみたいに
(ワスレタフリシテ)
それはつまり
(ヨルニニゲタダケ)
どこへ行こう どこへ行こう ここに居ようとしてる?
逃げるよ 逃げるよ あと少しだけ
消えた消えた 君が消えた 蜃気楼みたいに
にわか雨の音も消えた さよなら言うように
(キコエタフリシテ)
君の言う通り
(ヨルニニゲタダケ)
どこへ行こう どこへ行こう ここに居ようとしてる?
逃げても 逃げても 音はもうしなくて
雨になって何分か後に行く
今泣いて何分か後に行く
今泣いて何分か後の自分
今泣いて何分か後に行く
今泣いて何分か後に言う
今泣いて何年か後の自分
行けるよ 行けるよ 遠くへ行こうとしてる
イメージしよう イメージしよう 自分が思うほうへ
雨になって何分か後に行く
今泣いて何分か後に行く
今泣いて何分か後の自分
今泣いて何分か後に言う
今泣いて何年か後の自分
笑っていたいだろう
5.なんてったって春
作詞:山口一郎
作曲:山口一郎
今年始めの春の雷がサヨナラ告げた
風 風 きっと吹くな
君はスカートの裾を気にしながら駅に消えた
風 風 きっと吹くな
明日は雨予報 立ち尽くしてただけの僕の傘
杖のように固まった
南南西から鳴く風
なぜか流れた涙
なんてったって春だ
南南西から鳴く風
なぜか流れた涙が
多分 春か
今年二度目の春の雷で早歩きした
雨 雨 きっと降るな
歩き慣れた道 横目で見た赤いツツジの花
おもむろに揺れたんだ
南南西から鳴く風
なぜか流れた涙
なんてったって春だ
南南西から鳴く風
なぜか流れた涙が
多分 春か
だんだん君は大人になっていった
流れた涙
なんてったって春だ
だんだん僕も大人になっていった
流れた涙は多分 春だ
6.アルデバラン
作詞:山口一郎
作曲:山口一郎
じっと じっと じっと 僕は待つの 汚れたアルデバラン
しっぽ しっぽ しっぽ振って今日も現れるだろう
人 人 人 また人 通りすぎる街で
きっと きっと きっと 何千回も鳴いたはずだろう
じっと じっと じっと 僕は待つの 汚れたアルデバラン
しっぽ しっぽ しっぽ振って夜に現れるだろう
人 人 人 また人 通りすぎる街で
きっと きっと きっと 何千回も泣いたはずだろう
明ける 明ける 猫の物語 僕は見ていた
明ける 明ける この物語 忘れた頃には
じっと じっと じっと 僕は待つの 悲しみアルデバラン
しっぽ しっぽ しっぽ立てて今日も鳴いているのか
人 人 人 また人 通りすぎる街で
きっと きっと きっと 何千回も歌われただろう
明ける 明ける 猫の物語 僕は見ていた
明ける 明ける この物語 忘れた頃には
明ける 明ける 猫の物語 僕は見ていた
明ける 明ける この物語 忘れた頃には
7.M
作詞:山口一郎
作曲:山口一郎
夕焼けが急いだ
砂浜で風に揺れてる黒髪
あの子は一人っ子
いつもひとりで遊んだ
夕焼けが急いだ
砂浜で休む はぐれたカモメ
この子も一人っ子
いつもひとりで飛んでいた
夕焼けは止まった
砂浜で赤い一人と一羽は
何かを言ったんだ
同じ言葉を想った
浜辺 人の夢
浜辺 鳥の夢
いつか忘れられたとして
行かないで 淋しい日暮れに涙
行かないで 淡い空 見ながら涙
行かないで 悲しい日暮れに涙
行かないで 淡い夢の終わりが見たいから
夕焼けは気づいた
五時の鐘を聴きあたりを見渡す
あの子は消えた
いつも通りに消えた
夕焼けは気づいた
五時の鐘を聴きあたりを見渡す
カモメも消えた
いつも通りに消えた
浜辺 人の夢
浜辺 鳥の夢
浮かぶ 船の上
見える 砂の上
消えた 五時の鐘
人と鳥の影
いつか忘れられたとして
行かないで 淋しい日暮れに涙
行かないで 淡い空 見ながら涙
行かないで 悲しい日暮れに涙
行かないで 淡い夢の終わりが見たいから
8.Aoi
作詞:山口一郎
作曲:山口一郎
青さ 思い出せばまた見えた
新しい姿の行く末を 行く末を
青さ 思い出せばまた見えた
若いあの姿と海の音 海の音
嗚呼 深く青いという絶高の世代で
痛いほど本能で踊って
青さ 紙一重の危うさよ
それは鮮やかさと切り捨てた 切り捨てた
嗚呼 深く青いという絶高の世代で
痛いほど本能で踊って
青いという劣等感 捨てて
痛いほど本能で踊って
君はその若さを抱えては
いつか通り過ぎて変わるだろう
変わるだろう
探すだろう
その色は
深い青
嗚呼 深く青いという絶高の世代で
痛いほど本能で踊って
青いという劣等感 捨てて
痛いほど本能で踊って
9.ボイル
作詞:山口一郎
作曲:山口一郎
遠くに 遠くに投げ捨てた夜の言葉よ
遠くに 遠くに忘れていた夜の長さよ
テーブルに並ぶメニュー
僕は悲しみだけ選び取り
口の中 詰め込んだ
テーブルに並ぶメニュー
ひとりに慣れたはずなのに
まだ探してる
遠くに 遠くに投げ捨てた夜の言葉よ
遠くに 遠くに忘れていた夜の長さよ
荒れてる心と 手を繋いで書き続ける
能率の次 論理 忘れた心で書く
終わらないと焦りが出る
広い沖の船の上で眠る僕の心 漂う霧みたいな不安を
黒い鉛筆かペンでノートに自由に書く
情景描写 嘘の意味や不安になりそうな夜の音
いきなり告げられる深い別れとか泣いてるだけの君
言葉で今繋げるから
遠くに 遠くに置き忘れた夜の言葉よ
正直 正直 諦めきれないんだ言葉を
朝に書けて ライズしたんだ
今ライズしたんだ
意味が跳ねて ライズしたんだ
日々ライズしたんだ
日々が
10.映画
作詞:山口一郎
作曲:山口一郎
探してる音 多すぎて 多すぎて
この部屋で何を忘れたか 忘れたさ
床には嘘一つなくて まるで土
汚れた言葉を植えた 植えたんだ
泣いてるのは気のせいだ 気のせいだ
そこにはもう何一つ 見えはしない
上行く日々は 上行く日々は目隠しされた渡り鳥だ
上行く日々は 上行く日々は鱗みたいな光だったら
11.僕と花
作詞:山口一郎
作曲:山口一郎
僕の目 ひとつあげましょう だからあなたの目をください
まだ見たことのない花 新しい季節を探してた
何にも言わない僕は花 通り過ぎる人にサヨナラ
何にも出来ないはずなのに 少しだけ遠くを見てた
積み木のように重ねておいた悩み
朝には忘れてしまうから すぐに
夜が手を伸ばしそっと引っ張って また何か言おうとしてるから
つまりは僕の目は花 探してた
何にもいらないはずなのに 何気なく見た外の花
何にもいらないはずなのに ためらわずそれを摘み取り
テーブルの上 重ねて置いた本に
名前も知らない花を挟んでた
夜が手を伸ばしそっと引っ張って また何か言おうとしてるから
つまりは僕の目は花 探してた
僕が手をかざしたって振ったって 変わらないことばかりだから
いつも僕は目を閉じて 逃げてた
夜が手を伸ばしそっと引っ張って 何度も言おうとしてた言葉は
歩き出した僕の言葉 それだった
12.mellow
作詞:山口一郎
作曲:山口一郎
絵になるよう
絵になるような夜
絵になるよう
絵になるような君
絵になるよう
絵になるような夜
探したよ
夜の音
手の鳴るほう
手の鳴るほうへ行く
手 繋がったまま
君は踊る
手の鳴るほう
手の鳴るほうへ行く
手 繋がったまま
踊る君は流星
手の鳴るほう
手の鳴るほうへ行く
手の鳴るほう
手の鳴るほうを見る
手の鳴るほう
手の鳴るほうへ行く
探したよ
夜の音
絵になるよう
絵になるような夜
手 繋がったまま
君は踊る
絵になるよう
絵になるような夜
手は離せないから
クラップ鳴って踊る
土曜のダンスホールは
まるでスローモーションだった
まるで君は夜の海月
クラップ鳴って踊る
土曜のダンスホールは
まるでスローモーションだった
まるで君は夜の海月
13.ストラクチャー
14.朝の歌
作詞:山口一郎
作曲:山口一郎
あとどれくらい僕は深く潜れるだろう
何気なく見た窓の外はまだ夜
あとどれくらい僕は深く潜れるだろう
眠りの中で迷うように泳ぐ
ほら 朝が星や月を食べてく
今 夜がそれに気がつく
表と裏
表と裏
面白くない朝日が染み込む
あとどれくらい君と深く話せるだろう
消し忘れてたテレビの中には海
あとどれくらい君と深く話せるだろう
床に寝転び背泳ぎをしてた
ほら 朝が海や空を食べてく
今 君がそれに気がつく
表と裏
表と裏
隣り合ってた表と裏
僕らは朝に船を浮かべる
いつか そういつかそれで旅する
表の歌
表は裏
隣り合ってた水面と空
表と裏
表と裏
面白そうに朝日を眺める飛び魚になる
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