暫存

青戸健 暫存歌詞
1.祝盃

作詞:下地亜記子
作曲:宮下健治

昇る朝日が 黄金(こがね)に染まる
今日は嬉しい 賀寿(がじゅ)の宴(えん)
苦労千里の 道越えて
さてもめでたや 皆々様よ
長寿(ちょうじゅ)祝いの 盃を 盃を

やる木こん木の 命の枝に
刻む年輪 咲かす花
松は栄えて 菊薫(かお)る
さてもめでたや 皆々様よ
長寿祝いの 手拍子を 手拍子を

親は子に継(つ)ぎ 子は孫に継(つ)ぎ
家内繁盛 鈴なりに
鯛(たい)に鮑(あわび)に 海老(えび)ひらめ
さてもめでたや 皆々様よ
長寿祝いの 笑顔酒 笑顔酒


2.五右衛門さん

作詞:下地亜記子
作曲:宮下健治

金襴(きん)のどてらで 仰ぐ空
何をクヨクヨ 小(ちい)せえことさ
絶景かな イヤ 絶景かな 絶景かな
天下盗(と)る気で チョイト また騙(だま)されて
五右衛門さんは エェ…お人好し

花のお江戸の 浅草寺
明日は箱根か 三条河原(さんじょうがわ)か
絶景かな イヤ 絶景かな 絶景かな
古今東西 チョイト 現われ消えて
五右衛門さんは エェ…頼もしや

浮世 世直し 大掃除
見栄を捨てなきゃ 世間は見えぬ
絶景かな イヤ 絶景かな 絶景かな
渡る雁(かり)がね チョイト 故里恋し
五右衛門さんは エェ…しのび泣き


3.哀愁酒場

作詞:数丘夕彦
作曲:影山時則

お酒で忘れる 想い出よりも
お酒が泣かせる 傷がある
ひとりにしないで こんな夜(よ)は
お願い心を 切らないで
飲めばせつない 哀愁酒場

となりにすわった 男の誘い
動いた心を 叱ってる
待ち人 約束 遅いだけ
お酒が言わせた 嘘ひとつ
待てばせつない 哀愁酒場

化粧でかくした さみしい影も
瞳のみれんは かくせない
いいことばかりを さがしても
あなたの背中で 行き止まり
酔えばせつない 哀愁酒場


4.昭和名残り唄

作詞:永井龍雲
作曲:永井龍雲

ふと湧き出づる 哀しみは
演歌流しの 弾くギター
諦めきれずに 消え残る
昭和時代の 名残り唄
傘を開いて 待っていた
改札口で 雨ん中

薬缶沸かして 啜り合う
インスタントの 粉珈琲
都会の片隅 忘られた
六畳一間の 鳥籠で
夢を黙って 聞いていた
炬燵布団に 包まって

ふと込み上げる 切なさは
プラットホームの 解れ髪
心が潰れる 済まなさに
故郷列車の ベルの音
窓を開いて 手を振った
涙笑顔で いつまでも