1.夏祭り
作詞:TSUYOSHI NAGABUCHI
作曲:TSUYOSHI NAGABUCHI
夏もそろそろ終わりねと 君が言う
ゆかた姿で せんこう花火
きれいだよ きれいだよ
きれいだよ とても
さあ そろそろ帰ろうかと 僕が言う
まだまだ私 こうしていたいわ
チリリン チリリン
窓辺の風鈴 いいよ
※いつまで こうして君と
よりそい 肩を並べて
来年の夏も せんこう花火
できると いいのにね※
燃えて散るのが 恋ならば
そのまま消えずに かがやいてくれ
二人で行った 夏まつり もう終わり
わたあめ おみくじ 金魚すくい
子供のように はしゃぐ君は
かわいいよ
ふたつ みっつくらいの 男の子が
おめんを おねだり 母親に
僕もおどけて 君におねだり
買ってよと
(※くり返し)
燃えて散るのが 恋ならば
そのまま消えずに かがやいてくれ
2.巡恋歌
作詞:長渕剛
作曲:長渕剛
好きです 好きです 心から
愛していますよと 甘い言葉の裏には
一人暮しの寂しさがあった
寂しさゆえに 愛が芽ばえ
お互いを知って 愛が終わる
別れは涙で飾るもの
笑えばなおさら みじめになるでしょう
こんなに好きにさせといて
「勝手に好きになった」は ないでしょう
さかうらみするわけじゃないけど
本当にあなたは ひどい人だわ
※だから私の恋はいつも
巡り巡って ふりだしよ
いつまでたっても恋の矢は
あなたの胸には ささらない※
タバコを吸うなとか 酒を飲むなとか
私の勝手じゃないの
好きでもないくせに 好きな振りをするのは
よして欲しいわ
くやしいけれど ほれたのは
どうやら私の方だったみたい
「別れの舞台はどこで?」などと
おどけてみせるのも これで最後ね
さよなら さよなら 心かよわぬ恋など
さようなら
こらえきれない涙よ
出来る事なら笑いとなれ
(※くり返し×2)
3.俺らの家まで
作詞:長渕剛
作曲:長渕剛
春の風が 表通りを 通り抜けてゆくのに
しらん顔はいじわる そろそろ電話待ってる
わかってるさ君の兄貴が 賛成してないのはね
君の立場もわかるし 兄貴の言い分もわかる
女好きは俺らの悪い癖
でも 遊びなんかじゃないよ
機嫌なおして 来いよ! 来いよ!!
俺らの家まで
いいかい男は どんな時でも浮気の一つくらい
誰でも持っているものさ 納得できないだろうが
でもね男は 心の奥にしまってるものだよ
一番大切なものだけ わかるねそれが君さ
女好きは俺らの悪い癖
でも 遊びなんかじゃないよ
機嫌なおして 来いよ! 来いよ!!
俺らの家まで
機嫌なおして 来いよ! 来いよ!!
俺らの家まで 俺らの家まで
4.素顔
作詞:長渕剛
作曲:長渕剛
夜の顔を 鏡で映せば なんて悲しい顔なの
強がりばかりで 素直になれない なんて悲しい顔なの
こんな私の どこが好きなの
なぜにそんなにやさしいの
私が かわいそうに見えるから
それとも なつかしく 思えたから
気まぐれだったら やめてちょうだい
本気で好きになりそうだから
あなたの前では きれいでいたいし
かわいい女で いたいの
厚化粧は嫌いでしょう でも今の私
昔の私じゃないから
「私は いつも 嘘をついてきたわ!」
お前はいつも そう言うけれど
けして それは裏切りじゃないんだし
そこまで 自分を責める事もないさ
お前の素顔が きれいだったからこそ
あの時手鏡 おくったんだ
お前の過去を化粧でかくすためじゃなく
素直な心を 映せばいい
誤解しないで 聞いて欲しいんだ
俺が今までして来た事は
時の手のひらの中でお前に示した
精一杯の愛だったんだ
さあ化粧をおとしたら 髪をとかして
このまま静かに眠ろう
5.順子
作詞:長渕剛
作曲:長渕剛
離れない 離さない 離したくない君
いろんな言葉で
君に愛を告げてきたけれども
終りさ みんな終りさ
僕のひとりよがり
君へつないだ心の糸は
今プツリと切れた
順子 君の名を呼べば
僕はせつないよ
やさしさはいつも僕の前で
カラカラから回り
順子 君の名を呼べば
僕はかなしいよ
だから心のドアを ノックしないで
ノックしないで
嫌いかい 嫌いなんだね こんな僕の事
あと2年待つことが
そんなにいやだったとはね
ずるいよ 君はずるいよ
内緒であんな奴と
僕と比べていたとは
冗談のひとつにもなりゃしない
順子 君の名を呼べば
僕はせつないよ
やさしさはいつも僕の前で
カラカラから回り
順子 君の名を呼べば
僕はかなしいよ
だから心のドアを ノックしないで
ノックしないで
6.ひざまくら
作詞:長渕剛
作曲:長渕剛
お前のひざまくらが とっても
俺らにゃ 心地よいから
しばらく このままでいておくれ
やさしさに うもれてみたいんだ
「子供みたいだね」お前が言う
「いいじゃないか」と照れ笑い
スカートの裾を 指でたどると
「ダメよ」とお前 照れ笑い
※今夜ねむるよ 俺らこのままで
今夜ねむるよ 俺らこのままで
おちつける場所は お前のひざまくら
ひざまくら um…※
やわらかい お前の小っちゃな手
それも俺らだけのものだよ
お前の香りは 大きなささえだ
しあわせ者だよ 俺ら
不思議な奴だなお前って
毎日が苦しいはずなのに
愚痴ひとつ言わずに 笑える女だ
俺らをいやす ひざまくら
(※くり返し)
7.交差点
作詞:長渕剛
作曲:長渕剛
君の胸の痛みが
僕にわかるといいね
無理に笑顔で別れた
涙色の悲しい交差点
暮れてく街並の中
かけてく うしろ姿を
ひきとめられもしないで
しあわせが またひとつ消えた
もう少し この僕に
大きな心があれば ただそれでいいんだ
行かないで 僕のそばから
泣かないで もう離しはしないから
輝いてるね 昔が
きっとそれは本当だね
優しくしてあげたくて
優しくしてあげられなくて
わかり合えない はがゆさを
感じ始めた 僕らが
愛の道しるべ探し
たどりついた悲しい交差点
信号が変わったら
やっぱり人ごみの中へ消えて行くんだね
行かないで 僕のそばから
泣かないで もう離しはしないから
行かないで 僕のそばから
泣かないで もう離しはしないから
もう 離しはしないから
8.顔
作詞:TSUYOSHI NAGABUCHI
作曲:TSUYOSHI NAGABUCHI
まわりの人が 僕の事を おもしろがっている
生意気な奴だと口にして鼻で笑って信用しない
偉い人に頭を下げたら
良い奴だと口々にほめられた
心とうらはらの顔を鏡にうつしたら
恥ずかしい自分に気がついた
※僕の人生 そう自分の人生
したたかに生きて行かなければ
後指をさす奴の心はいつも寒かろう
今はだまって春を待とう※
どれだけの言葉を並べても
聞く耳かたむけてくれない
いつかは僕の事そうだとうなずいて
くれる日がきっとくるだろう
ひとつの山を越えたら
そこから下を見おろす人もいる
向こうにそびえるはるか高い山を忘れて
今の自分に酔う人もいる
(※くり返し×2)
今はだまって春を待とう
9.マリア
作詞:TSUYOSHI NAGABUCHI
作曲:TSUYOSHI NAGABUCHI
Oh マリア 深い眠りからさめた
Oh マリア 幾千もの悲しみを越えて
地上に降り立ち 僕らを見た
胸に十字架
見つめられない僕らの
時代に目をふせた
愛しすぎた
傷つけすぎた
数えきれない歴史の中で
Oh マリア 深い眠りからさめた
Oh マリア 幾千もの悲しみを越えて
10.僕のギターにはいつもHeavy Gauge
作詞:長渕剛
作曲:長渕剛
俺は今 東北ツアーを終え 東京行きの列車の中
走り出す駅のこわれたベンチ ネコをだきしめる老人を見た
人事のようにタバコをふかす 人事にように週刊誌をめくる
そんな俺 ふと自分の人生のすき間を手でおおいたくなる
動き始めた窓の外には天気雨
で 俺のギターには いつも ヘビーゲージ ああ ヘビーゲージ
考えてみると 今までの俺は 情熱と挫折のくりかえしだった
でも いつからだろう 無関心ばかりを装うことを覚えたのは
恋も欲しいし富も欲しい 優しさも欲しいし冷たさも欲しい
手にしたものと失くしたものが いつもうしろめたさを連れてくる
すみません しあわせは おいくらですか?
で 俺のギターには いつも ヘビーゲージ ああ ヘビーゲージ
すれちがう列車の 汚れた窓から 欲ばりな子供がこっちを見てた
いくつかの手段と方法を隠して 白い歯でピースサインをおくってた
知恵をつけなさい 人をけおとすために 思わず俺は言葉を贈った
やっぱりこの俺も年をとったみたいだ 汚れた窓には俺がうつっていた
もうすぐこの俺も30才
でも 俺のギターには いつも ヘビーゲージ ああ ヘビーゲージ
そんな事考えているうちに 我が家へ向かう車の中
タバコ一本ふかしながら 窓の外の高層ビルを見てる
ビタミン剤をたらふく飲んでる人の群れが時間を泳ぐ
ああ希望がいつもガラス細工なら こわすことから始めてみようか
それより胃の調子がきょうも良くないんだ
だから 俺のギターには いつも ヘビーゲージ ああ ヘビーゲージ
11.TIME GOES AROUND
作詞:長渕剛
作曲:長渕剛
Oh ohoh… oh ohoh…
oh ohoh…
ホテルのベッドに横たわり
信じられないほど抱きしめた
俺が息をふきかけると お前は美しく
止まることなく 回り始めた
I Love You!
I Love You!
窓の向こうは 輝く銀の港
外国船が向きを変える その前に
お前を乗せ たどり着こう
遠い大陸の果てまで
Time Goes Around 愛をにぎりしめ
Time Goes Around お前を離さない
Pipi pi pipi…
Pipi pi pipi…
ルームサービスの冷えたワインを
二人で飲みほし口づけた
シャワーのあとの お前の髪のすてきなしずくが
俺の肩にひとつ 落ちてきた
I Love You!
I Love You!
壁にかかったシャガールにもたれながら
見下ろすハーバーライトの数をかぞえたら
明日の朝 白い船で
遠い大陸の果てまで
Time Goes Around 愛をにぎりしめ
Time Goes Around お前を離さない
Time Goes Around 愛をにぎりしめ
Time Goes Around お前を離さない
Pipi pi pipi…
Pipi pi pipi…
12.HOLD YOUR LAST CHANCE
作詞:長渕剛
作曲:長渕剛
傷つき 打ちのめされても
はいあがる力が欲しい
人は皆弱虫を 背負って生きている
にがい涙を かじっても
ほほえむ優しさが欲しい
君が愛にしがみつくより
先ずは 君が強くなれ
Hold Your Last Chance
小手先ではがれ落ちる美しさより
Hold Your Last Chance
ひとつぶの汗の方がいい
二度と走れぬ 坂道を上ったら
Hold Your Last Chance
誰かが人生でつまづいたら
さしのべる思いやりが欲しい
人は皆淋しさを 背負って生きている
頬を突き刺す怖さがあっても
立ち向かう勇気が欲しい
曲がりくねった迷路で
真実の自分を探すんだ
Hold Your Last Chance
テーブルに飾られたバラより
Hold Your Last Chance
野に咲くれんげ草の方がいい
二度と走れぬ坂道を上ったら
Hold Your Last Chance
Hold Your Last Chance
13.勇次
作詞:長渕剛
作曲:長渕剛
嫌になっちまった
腹が立っちまった
理由もなく 家を出たんだ
公衆電話から゛勇次゛に声をかけ
待ち合わせた 16の夜
ガソリンスタンドの 自動販売機で
缶ビールを開け 二人空をながめた
工場あとの 空地へ続く道で
タバコもみ消し 全てにつばを吐いた
”勇次”あの時の空を忘れちゃいないかい
”勇次”あの時のエネルギッシュなお前が欲しい
帰りたい帰れない 青春と呼ばれた日々に
戻りたい戻れない 狭間で叫ぶ俺がここに居る
裏通りのシアター
疲れ果てたダンサー
奴がもたれた レンガの壁に
しみついた汗の 匂いは10年前の
”勇次”お前を 想い出させてくれた
俺たちのプレイグランドに
引いたあの時のライン
6秒のフラットで 走るつもりでいたんだ
撃鉄がおとされ 俺たちは駆けぬけた
人生という 見えないゴールへ向かって
”勇次”あの時の空を忘れちゃいないかい
”勇次”あの時のエネルギッシュなお前が欲しい
帰りたい帰れない 青春と呼ばれた日々に
戻りたい戻れない 狭間で叫ぶ俺がここに居る
14.わがまま・友情 Dream & Money
作詞:長渕剛
作曲:長渕剛
気に入らないから やめようと思います
別にむずかしい理由などないんです
人情がらみで 自分を縛るほど
あなたも私もうぬぼれちゃいけませんね
寄りかかりもしないし 寄りかかられるほど
まだまだそんなできた人間じゃないし
それでも友達でいようとすれば
本当に今度こそ友達でいられなくなります
※あいつも こいつも そいつも どいつも あやかや言う
ああしろ こうしろ そうしろ どうしろ あやかや言う
あなたの親切な心の裏には
私にとって深い傷が見えました
私のあなたへのたった一言が
あなたにとって深い傷を作りました※
△Hey Heya相棒! Hey Hey相棒!
センターに立つのは決まって誰だい?
それはわたくしです それはわたくしです
最後にやるのは決まってわたくしですもの
Hey Heya相棒! Hey Hey相棒!
あなたの背中の重さはどれくらい?
わがまま・友情 Dream and Money ままにならない
ちょいとまた現実ですね△
言葉はむずかしい 言葉はむずかしい
生じっか言葉があるものだから大変です
正直さを伝えようとすればするほど
わかってもらえずカラカラ回り出します
また自分を買いかぶり また罪をひとつ作り
口は嘘をつくためにあるんだと思い込む
誰が悪いとかそんな事じゃない
自分の負けを認める事から始めたいんです
(※くり返し)
(△くり返し)
わがまま・友情 Dream and Money
わがまま・友情 夢・お金
15.俺たちのキャスティング・ミス
作詞:長渕剛
作曲:長渕剛
お前は身を起こして もつれた髪を
二・三度静かに振り動かした
額際から 二つに別れた黒髪を
肩に流して 微笑んだ
Dance Dance Dance Again
凍てついた俺の白いベッドで
俺はお前の のど元に口唇を這わせ
お前は 俺の胸に指を熱く這わせたけど
※Far Away Far Away from me
俺たちのキャスティングミス
Far Away Far Away from me
電話はかけないで※
俺たちが描いていた 一夜のドラマが
砂丘の砂の中埋もれてゆく
お前の気の病いと 透きとおるほどの静脈が
俺の魂 狂わせた
Dance Dance Dance Again
悲惨なほどに心焦がした現実で
青く痛んだ Love Story 最後の台詞(セリフ)を吐いた
「たのむから 私と一緒に呼吸をしてくれる?」
(※くり返し)
(※くり返し)
16.STAY DREAM
作詞:長渕剛
作曲:長渕剛
死んじまいたいほどの苦しみ悲しみ
そんなものの ひとつやふたつ
誰もがここあそこに しょい込んでるもの
腰をおろし ふさぎ込んでも 答えはNothing!
ぶっ飛ばしたいほどの 怒りや悔しさ
そんなものの ひとつやふたつ
殴られた痛みは TRYへのワンステップ
尽きせぬ自由は がんじがらめの不自由さの中にある
くよくよするなよ あきらめないで Just Like a Boy
その痩せこけた 頬のままで
果てしない迷路の中を
人はみんな手探りしてでも
Stay Stay Dream
そう Stay Stay Dream
Stay Stay Dream
ひねくれかけた瞳の ずっとずっと奥に
もがいてる もうひとりの俺がいる
一番怖いものは 勇気だと知った時
自分の弱さに 想わず鼻をつまんだ
もうこれ以上 先へは進めない
たとえば 挫折が目の前に立ちはだかる
そんな夜は 心で命の音を聞け
たかが こんな自分は!と 一度だけからかってみなよ
くよくよするなよ あきらめないで Just Like a Boy
その痩せこけた 頬のままで
果てしない迷路の中を
人はみんな手探りしてでも
Stay Stay Dream
そう Stay Stay Dream
Stay Stay Dream…
Stay Dream…
17.泣いてチンピラ
作詞:長渕剛
作曲:長渕剛
泣いて 泣いて 泣いて チンピラになりてえ
泣いて 泣いて 泣いて チンピラになりてえ
明けても暮れても喧嘩でパクられ イキがった
花の都に憧れて 飛んで来た逸れ鳥
のがれ のがれて 破れた襖にもたれて
流す涙をひとつなめた
ああ友情 愛情 人情 何かが足りねえ
ああ膝を抱え 全てぶっ壊した夜
Woo woo woo…
ずらかっちまった方が ましだと考えた朝
紙コップの味噌汁をかじれば 天井が笑う
裸電球 ぶら下がった部屋で
忍び泣いてる女は なお哀しくて
ああ爪を噛んで 強くお前を抱きしめた
ああ吹いてきたぜ 臆病風が吹いてきた
Woo woo woo…
六尺足らずの五尺のやせこけた体で
刺せば監獄 刺されば地獄の腐った街で
どうせかなわぬ はかない夢なら
散って狂って捨て身で生きてやれよと
ああ背中丸め 声を殺し 思いきり
ああ泣いて 泣いて 泣いて チンピラになりてえ
泣いて 泣いて 泣いて チンピラになりてえ
泣いて 泣いて 泣いて チンピラになりてえ
18.LICENSE
作詞:長渕剛
作曲:長渕剛
幼い頃俺は いつも海が好きだった
バラック小屋に4人暮らしで とても幸せだった
むき出しのプロパンガス コールタールの壁
壊れかけた雨戸 夕暮れの背中
あの路地口でいつもおふくろは泣いてた
週末になると 親父はいつも 俺をバイクに乗せた
人気のない海岸線に 親父は腰をおろした
黙ったままタバコをふかし ずっと遠くを見てた
生真面目だけの自分の人生に憤りを感じてた
遮断機が降り 錆た線路を蒸気機関車が走る
踏み切りを渡ると 河川が流れ
繊維工場の煙 回送列車が操車場へ入る その前に
駆け足で早く 駆け足で早く 家へ帰った
買い物篭を下げたおふくろが 俺の手を引いてゆく
昨日の涙の理由も言わず 優しく唄っていた
河川づたいに 大きな影と小さな影が揺れる
子供達の為だけに ただ優しく唄ってた
親元を離れ 戸惑いながら月日は流れていった
薄汚れた都会のベランダから 見えない海を眺めた
俺は初めて 親父やおふくろをたまらなく愛した
取ったばかりのカーライセンス
明日 羽田に迎えに行く
19.何の矛盾もない
作詞:TSUYOSHI NAGABUCHI
作曲:TSUYOSHI NAGABUCHI
例えば 今日という日が 何であるのかを
俺はお前の子供になり 胸元に還る
お前の裸体は丸く 俺を安めるよ
つつましく つつましく満ちていて
何の矛盾もない
俺の頬を撫でるお前の手のひら
とても重く そうたやすくひるがえらない
密やかな接吻は俺の血液に溶け入って
脈拍はせせらぎへと…
焼ける 焼ける
焼け焦げる俺達の熱情に
何の矛盾もない
例えば 今ここで俺の首を塞いでも
俺は お前の潤んだ瞳 真っすぐ見つめられる
お前が生きてる限り 俺はそばにいるよ
狂おしく 狂おしく 愛していて
何の矛盾もない
俺の髪を撫でるお前の手のひら
とても重く そうたやすくひるがえらない
密やかな接吻は 俺の血液に溶け入って
脈拍はせせらぎへと…
焼ける 焼ける
焼け焦げる俺達の熱情に
何の矛盾もない
何の矛盾もない
Forever Forever Forever
Forever shining in my life
20.乾杯
作詞:長渕剛
作曲:長渕剛
かたい絆に 思いをよせて
語り尽くせぬ 青春の日々
時には傷つき 時には喜び
肩をたたきあった あの日
あれから どれくらいたったのだろう
沈む夕陽を いくつ数えたろう
故郷の友は 今でも君の 心の中にいますか
乾杯!今君は人生の
大きな 大きな 舞台に立ち
遥か長い道のりを 歩き始めた
君に幸せあれ!
キャンドルライトの中の二人を
今こうして 目を細めてる
大きな喜びと 少しのさみしさを
涙の言葉で歌いたい
明日の光を 身体にあびて
ふり返らずに そのまま行けばよい
風に吹かれても 雨に打たれても
信じた愛に 背を向けるな
乾杯!今君は人生の
大きな 大きな 舞台に立ち
遥か長い道のりを 歩き始めた
君に幸せあれ!
乾杯!今君は人生の
大きな 大きな 舞台に立ち
遥か長い道のりを 歩き始めた
君に幸せあれ!
21.とんぼ
作詞:長渕剛
作曲:長渕剛
コツコツとアスファルトに刻む足音を踏みしめるたびに
俺は俺で在り続けたいそう願った
裏腹な心たちが見えてやりきれない夜を数え
のがれられない闇の中で今日も眠ったふりをする
死にたいくらいに憧れた花の都“大東京”
薄っぺらのボストン・バッグ北へ北へ向かった
ざらついたにがい砂を噛むと ねじふせられた正直さが
今ごろになってやけに骨身にしみる
ああ しあわせのとんぼよ どこへ
お前はどこへ飛んで行く
ああ しあわせのとんぼが ほら
舌を出して笑ってらあ
明日からまた冬の風が横っつらを吹き抜けて行く
それでもおめおめと生きぬく俺を恥らう
裸足のまんまじゃ寒くて凍りつくような夜を数え
だけど俺はこの街を愛し そしてこの街を憎んだ
死にたいくらいに憧れた東京のバカヤローが
知らん顔して黙ったまま突っ立ってる
ケツの座りの悪い都会で憤りの酒をたらせば
半端な俺の骨身にしみる
ああ しあわせのとんぼよ どこへ
お前はどこへ飛んで行く
ああ しあわせのとんぼが ほら
舌を出して笑ってらあ
ああ しあわせのとんぼよ どこへ
お前はどこへ飛んで行く
ああ しあわせのとんぼが ほら
舌を出して笑ってらあ
22.激愛
作詞:TSUYOSHI NAGABUCHI
作曲:TSUYOSHI NAGABUCHI
舌を噛み切った からみ合う口唇の中
二人はよじれ合い 激しく揺れていた
震える 流れる 青白い肌
ひきよせても ひきよせても 届かない
溶けてゆく無数の汗 心と躰を流れてゆけ
愛は潜水艇のように 苦しみをもぐり
激烈な痛みが こめかみを突きぬけた
時は過ぎ 夜を越え凍りつく
愛の海 深く深く 沈みゆく
堕ちてゆく憎しみに 息が絶えるまで俺を抱け
俺たちは互いに 愛を戦った
焼け焦げた魂は 灰色に立ち昇り
とぼとぼ とぼとぼ 死んでゆく
こわれた破片は 風に舞う
ひき潮のうねりの中 ふたつの手首よ赤く染まれ
かすかに触れ合う力果てた指先
導かれるように 静かに瞳を閉じた
ゆるやかな呼吸は 首すじをすべり
衰弱の闇へと 色あせてゆく
果てしない体気の中 くち果てるまで重なってゆけ
23.NEVER CHANGE
作詞:長渕剛
作曲:長渕剛
そして素っ裸の両足は大きく開かれ
しぼり出されるようにけたたましくおびえていた
お前は俺の呼吸にすべてをあずけた
しゃくり上げる痛み吐き出す時がここにあった
Never Change 今 子供が生まれた
Never Change 俺にも家族ができた
Never Change 娘をこの手で抱いた
Never Change 横たわる妻がいる
ふるえる瞳で 俺はお前の手を握り
この世で最大の口づけした……Never Change
深夜4時東京の街俺は本気で泣いた
消し忘れたワイパーもなぜかそのままでいい
片手でハンドルつかみ片手でボリュームしぼりながら
優しさってやつを俺は初めて考えた
Never Change ただ続くだけでいい
Never Change 今まで生きてきた人生
Never Change 血はめぐりめぐって
Never Change それは変わることなく
アクセルゆるめ最後のカーブを曲がり
俺はいつものように朝を待った……Never Change
24.昭和
作詞:TSUYOSHI NAGABUCHI
作曲:TSUYOSHI NAGABUCHI
傷つけば傷つくほど優しくなれた
貧しさは大きな力になり
意気地のなさは勇気に変わる
ひねた瞳は真実を欲しがる
真実はとてつもなく激しかった
愛せば愛すほど苦しくなる
はかなさが美しいから
死にたくてもまた歩いた
俺はいま真夜中の湾岸をとばしている
カーラジオ消して受話器を耳にかたむける
進路は東へとお前の声を聞きながら走る
とうとう昭和の歴史が終わった
悲しめば悲しむほど想いやれた
悔しさは大きな力になり
力はいつしか詩になる
許せないのは自分となる
俺はいま受話器を静かに置いた
ああ 吹きすさぶ強く冷たい風に抱かれたい
夜明け前の街が確かに動き始めてる
とうとう昭和の歴史が終わった
夜明け前の街が確かに動き始めてる
とうとう昭和の歴史が終わった
25.しょっぱい三日月の夜
作詞:長渕剛
作曲:長渕剛
うおう!うおう! うおう!うおう!…
逃れようとする この俺と 突っ走る俺が
憎みあいながら腹の底でひっくりかえってる
ひからびた手と手をつなぎあい
よくもここまで来たものだ
うおう!うおう!と負け犬が吠えてる
そろりそろりと月が昇るたびに
あゝあたりまえの男に会いたくて
しかめっ面したしょっぱい三日月の夜
うおう!うおう! うおう!うおう!…
真面目に生きぬく事がなぜにバカバカしいんだろう
人と会う事が無性にわずらわしくて
疲れ果てた身体まるめ女のふとももで眠った
うおう!うおう!と俺の肩がきしむ
そろりそろりと月が昇るたびに
あゝあたりまえの男に会いたくて
しかめっ面したしょっぱい三日月の夜
あっちの水は苦いぞと唄えば
こっちの水は甘いぞと誰かが言う
あゝあたりまえの男に会いたくて
しかめっ面したしょっぱい三日月の夜
あゝあたりまえの男に会いたくて
しかめっ面したしょっぱい三日月の夜
うおう!うおう! うおう!うおう!…
26.お家へかえろう
作詞:長渕剛
作曲:長渕剛
ささくれだった うす汚ねぇ古畳の上
割腹自殺する 夢をみた
昼間っからごろごろ ごろつき回り
セブンイレブンで臭い女をはじく
東の空では若者が 自由と戦っているのに
原宿ホコ天通りじゃ 自由をもて遊んでる
「これが若者ですか?」と 日の丸をすかしてみりゃ
しらけたニッポンが ああ アメリカに溶けてゆく
一攫千金かっさらおうと 東京めざし
甘くねえやと故郷へ とんぼ返り
しようがねえべと畑耕し ここが一番さと
開き直ればケツの穴が なぜかむずがゆい
青山通りと表参道の交差点のビルから
ミックジャガーが ぶらぶら ぶら下がってる
すけべったらしい いかした あの口許から
35億円の唾液を たれ流している
ああ 明日の朝 ああ 国会議事堂へ行こう
ああ しょんべんひっかけて ああ 口笛吹いてお家へ帰ろう
敗戦直後に生まれた40代は
つまらない日本的資本主義をつくっちまった
履き違えた自由を売り物に
ヒッピー ハッピーよろしく さすらいの風が吹く
ところでセブンイレブンには いつもの顔ぶれで
冷凍物のコロッケしか できねえボディコンと
そいつの あそこにひざまずき なめまくる包茎どもが
深夜TVのド真ン中に どっぷり漬かってる
ああ 明日の朝 ああ 国会議事堂へ行こう
ああ しょんべんひっかけて ああ 口笛吹いてお家へ帰ろう
ああ 明日の朝 ああ 国会議事堂へ行こう
ああ しょんべんひっかけて ああ 口笛吹いてお家へ帰ろう
27.しゃぼん玉
作詞:長渕剛
作曲:長渕剛
ひりひりと傷口にしみて 眠れなかったよ
泣きっ面にしょんべん ひっかけられた夜
薄情な男だと 夜を 一枚ひんめくりゃ
ぐずぐずしてちゃいけねえと 照れずに 思えた
つまらぬこだわりは 身を縮めるだけだった
ほんの一瞬でも お前を愛せてよかった
枯れ果ててしまっても 温もりだけは残ったよ
妙に悲しくて いさぎよくて
本当に気持ちよかったよ
淋々と泣きながら はじけてとんだけど
もっと俺は俺で ありますように
いったい俺たちはノッペリとした 都会の空に
いくつのしゃぼん玉を 打ち上げるのだろう?
きしりきしりと横っ腹が 痛かった
馬鹿っ面ぶら下げて上等だと ひらきなおった
人生が少しだけ うるさくなってきたけど
逃げ場所のない覚悟が 夢に変わった
帰りたいけど帰れない もどりたいけどもどれない
そう考えたら俺も 涙が出てきたよ
くじけないで なげかないで うらまないで とばそうよ
あの時笑って作った しゃぼん玉のように
淋々と泣きながら はじけてとんだけど
もっと俺は俺で ありますように
いったい俺たちはノッペリとした 都会の空に
いくつのしゃぼん玉を 打ち上げるのだろう?
淋々と泣きながら はじけてとんだけど
もっと君は君で ありますように
いったい俺たちはノッペリとした 都会の空に
いくつのしゃぼん玉を 打ち上げるのだろう?
28.東京青春朝焼物語
作詞:長渕剛
作曲:長渕剛
両足が鉄の棒のように 痛かった
お前と二人で不動産屋を廻った
はり紙を 何度も何度も なぞりながら
井の頭線で五つめの駅で降りた
愛想の悪い酒屋で 俺は缶ビールを買った
植木鉢の下に 鍵を置く事に決めた
荷ほどきできない ダンボール箱を背中にして
俺たちは えびのように丸くなった
今日から俺 東京の人になる
のこのこと 来ちまったけど
今日からお前 東京の人になる
せっせせっせと 東京の人になる
二人でおんぼろの自転車にのり
野良猫の“チロ”を お前は拾ってきた
不釣合いな花柄のカーテンには困ったけど
南向きの窓が たまらなくよかった
豆腐屋のばあさんは ゴムのエプロンに長靴で
いつも そこら中に 水をまいていた
「ごめんよ」が
このばあさんの いつもの挨拶で
そこを通るたびに 笑ってた
今日から俺 東京の人になる
のこのこと 来ちまったけど
今日からお前 東京の人になる
せっせせっせと 東京の人になる
カンカンと遠くで 踏切が鳴いてた
夕暮れ時の雨は 嫌だった
つっかけを履いたまんま 女ものの傘をさし
角のバイク屋へ空気入れを借りに行く
鉄柵の向うからは 空が見えなかったけど
暮らすのに何の理屈も いらなかった
ただ初めて お前の台所に立った背中を
抱きしめたのは ささやかな俺の覚悟だった
今日から俺 東京の人になる
のこのこと 来ちまったけど
今日からお前 東京の人になる
せっせせっせと 東京の人になる
今日から俺 東京の人になる
のこのこと 来ちまったけど
今日からお前 東京の人になる
せっせせっせと 東京の人になる
29.順子
作詞:長渕剛
作曲:長渕剛
離れない 離さない 離したくない君
いろんな言葉で
君に愛を告げてきたけれども
終りさ みんな終りさ
僕のひとりよがり
君へつないだ心の糸は
今プツリと切れた
順子 君の名を呼べば
僕はせつないよ
やさしさはいつも僕の前で
カラカラから回り
順子 君の名を呼べば
僕はかなしいよ
だから心のドアを ノックしないで
ノックしないで
嫌いかい 嫌いなんだね こんな僕の事
あと2年待つことが
そんなにいやだったとはね
ずるいよ 君はずるいよ
内緒であんな奴と
僕と比べていたとは
冗談のひとつにもなりゃしない
順子 君の名を呼べば
僕はせつないよ
やさしさはいつも僕の前で
カラカラから回り
順子 君の名を呼べば
僕はかなしいよ
だから心のドアを ノックしないで
ノックしないで
30.素顔
作詞:長渕剛
作曲:長渕剛
夜の顔を 鏡で映せば なんて悲しい顔なの
強がりばかりで 素直になれない なんて悲しい顔なの
こんな私の どこが好きなの
なぜにそんなにやさしいの
私が かわいそうに見えるから
それとも なつかしく 思えたから
気まぐれだったら やめてちょうだい
本気で好きになりそうだから
あなたの前では きれいでいたいし
かわいい女で いたいの
厚化粧は嫌いでしょう でも今の私
昔の私じゃないから
「私は いつも 嘘をついてきたわ!」
お前はいつも そう言うけれど
けして それは裏切りじゃないんだし
そこまで 自分を責める事もないさ
お前の素顔が きれいだったからこそ
あの時手鏡 おくったんだ
お前の過去を化粧でかくすためじゃなく
素直な心を 映せばいい
誤解しないで 聞いて欲しいんだ
俺が今までして来た事は
時の手のひらの中でお前に示した
精一杯の愛だったんだ
さあ化粧をおとしたら 髪をとかして
このまま静かに眠ろう
31.巡恋歌
作詞:長渕剛
作曲:長渕剛
好きです 好きです 心から
愛していますよと 甘い言葉の裏には
一人暮しの寂しさがあった
寂しさゆえに 愛が芽ばえ
お互いを知って 愛が終わる
別れは涙で飾るもの
笑えばなおさら みじめになるでしょう
こんなに好きにさせといて
「勝手に好きになった」は ないでしょう
さかうらみするわけじゃないけど
本当にあなたは ひどい人だわ
※だから私の恋はいつも
巡り巡って ふりだしよ
いつまでたっても恋の矢は
あなたの胸には ささらない※
タバコを吸うなとか 酒を飲むなとか
私の勝手じゃないの
好きでもないくせに 好きな振りをするのは
よして欲しいわ
くやしいけれど ほれたのは
どうやら私の方だったみたい
「別れの舞台はどこで?」などと
おどけてみせるのも これで最後ね
さよなら さよなら 心かよわぬ恋など
さようなら
こらえきれない涙よ
出来る事なら笑いとなれ
(※くり返し×2)
32.シリアス
作詞:長渕剛
作曲:長渕剛
一心不乱に 身を投げ 人を愛しても
何も返って来ないなんて 思わないで
口に出せない事がある
口に出しちゃいけない事がある
シリアスに全てを閉じ込めて
踏んばってみても
先に進まない事が多いよね
愛がこんなにも親切で苦しいものだとは…
口に出せない事がある
口に出しちゃいけない事がある
妻や子供が しょい込む荷物より 重いなら
一生 淋しがり屋の 男の方がいい
口に出せない事がある
口に出しちゃいけない事がある
シリアスに全てを
閉じ込めて踏んばってみても
から回りする事が多いよね
愛がこんなにも親切で苦しいものだとは
口に出せない事がある
口に出しちゃいけない事がある
シリアスに全てを
閉じ込めて踏んばってみても
裏切られる事がけっこう多いよね
愛がこんなにも親切で苦しいものだとは…
口に出せない事がある
口に出しちゃいけない事がある
口に出せない事がある
口に出しちゃいけない事がある
33.豚(BUTA)
作詞:長渕剛
作曲:長渕剛
あれは 去年の年もおしせまった頃だったぜ
TVドラマの共演女優とのスキャンダル
深夜4時 女のマンションから出て行くところ
カメラの前に 俺は立ちはだかった
やましい事でもこの俺 やらかしちまったのかと
想いめぐらし 考える暇もなかったぜ
不倫だ、愛人、スケベだ、くそだの書きなぐられ
「なぜだ」と聞けば誰もが答える有名税!
フライデー、フォーカス、微笑に東スポ、2時のワイドショー
知ったかぶりで 人のケツをなめ ごくろうさんよ!
だけども かわいそうだね 心が痛かろうよ
小銭が欲しけりゃ 俺の足の裏なめさせてやるぜ
BUTAが北から南へ 走って行く
BUTAが北から南へ 走って行く
ねたみ そねみ ひがみでペンが走りゃ
あんたの家族は 少しは助かるかい!
結婚、離婚に、葬式、自殺だ、他殺だ、そら追いかけろ
金権政治にBUTA野郎が ぶらさがってる
CM挾んで 背伸びをしてから お家へ帰るのは
有名大学卒業証書付のTVプロデューサー
けなす事限りなく ほめる事何ひとつなく
何ゆえそんなに ここまでいがみ合うのかね
金、金、金、金追いかけて 行きつくとこはどこ?
あんたも私も 俺らもあの子も みそくそ芸能人!
フライデー、フォーカス、微笑に東スポ、2時のワイドショー
「パパ、もうやめて!!」と あんたの子供が泣いている
だけども かわいそうだね 心が痛かろうよ
あんたの秘密は 銀座の姉ちゃんが 知ってるんだとよ
BUTAが西から東へ 走って行く
BUTAが西から東ヘ 走って行く
人間ですもの 人間ですもの ねぇ あんたもね
ふれちゃいけねえ事も あるだろう
買いたい雑誌が ひとつもみつからねえ
見たいテレビが ひとつもみつからねえ
本当の言葉が ひとつもみつからねえ
俺はますます かたくなになる
俺はますます かたくなになる
BUTAが北から南へ 走って行く
BUTAが北から南へ 走って行く
ねたみ そねみ ひがみでペンが走りゃ
あんたの家族は 少しは助かるかい!
BUTA BUTA 小BUTA 屋根までとんだ
屋根までとんで こわれて消えた
かぜ かぜ吹いて 地獄へ落ちた
BUTAが北から南へ 走って行く
BUTAが北から南へ 走って行く
BUTAが北から南へ 走って行く
あんたの家族は 少しは助かるかい!
34.RUN
作詞:長渕剛
作曲:長渕剛
賽銭箱に 100円玉投げたら
つり銭出てくる 人生がいいと
両手を合わせ 願えば願うほど
バチにけっつまづき 膝をすりむいた
なるべくなら なるべくなら
嘘はない方がいい
嘘は言わない そう 心に決めて
嘘をつき続けて 俺生きている
恨む心も 願う心も お前の前にいると
真実 おお 真実
真実だけが 頭を垂れる
こんな憶病者だからこそ 本当の事が欲しい
ああ 夢 夢 夢で 今日も日が暮れる
Run Run Run ……
Run Run Run ……
信じてみようよ 信じてみましょうよ
くやしいだろうけどね
信じきった夜 あいつの悲しみが
わかってくるのは なぜだろう
金 カネ カネ とカネ追いかけたら
一夜にして 幸せが すりぬけた
追いかけてばかり いるうちに
頭もはげてきた
恨む心も 願う心も お前の前にいると
真実 おお 真実
真実だけが 頭を垂れる
こんな憶病者だからこそ 本当の事が欲しい
ああ 夢 夢 夢で 今日も日が暮れる
Run Run Run ……
Run Run Run ……
35.ガンジス
作詞:TSUYOSHI NAGABUCHI
作曲:TSUYOSHI NAGABUCHI
4本の火柱がめらめらと
燃えさかり 煙が立ち昇る
俺は今 揺れる小舟の上
ガンジス河を下っている
細い路地裏には死を待つ老人の群れ
座ったまんまで動かない
やせこけた右手を道行く人に出し
小銭を手のひらを掴む
俺は船を降り 3時間近く
焼け崩れる真っ黒い人間を見た
「神様はどこにいるのか」と尋ねたら
老婆は自分の胸を指した
笑いながら自分の胸を指した
Bye Bye ガンジス 大いなる河よ
Bye Bye ガンジス 何も教えてくれない
鮮やかな色に包まれた女たちは
今日も 明日も この河で乳房を洗う
今日も 明日も この河で乳房を洗う
やがて跡形もなく白い灰になり
黄土色のガンジスに流された
わかっちゃいたけど 人間って奴が
確かに目の前で灰になった
裸足で櫓(ろ)をこぐ老人が
憂い顔で 俺に笑いかけた
深いしわを顔中に刻んで
「死んだら灰になるだけさ」と笑った
旅をするのは 帰る家があるからだ
さすらいの旅ほど 淋しいものはない
ふと虚しさに突き落とされそうになったけど
「死んだら灰になるだけさ」と笑ってみた
「死んだら灰になるだけさ」と笑ってみた
※Bye Bye ガンジス もっと生きようと
Bye Bye ガンジス 俺の命が叫ぶ
さよなら 名も知らない死人(しにびと)たちよ
あなたのように 強く死ぬまで生きようと
あなたのように 強く死ぬまで生きようと※
Bye Bye ガンジス……
Bye Bye ガンジス……
ベナレスの川岸に並ぶヒンズー寺院
ひと群れの牛を引く少年
大きな瞳で手をあげたとき
なぜに俺は目をそらしたんだろう
俺はふたたび小舟に乗り
ポケットのハモニカを吹いた
悠々と時にまかせて音を飛ばしたら
生まれてきて ほんとによかったと思った
ガンジスは 何故よどんでいるのか
なぜ“聖なる河”と人は呼ぶんだろう
考えながら仰向けにひっくり返ったら
やけに空は高く青かった
やけに空は高く青かった
Bye Bye ガンジス お前は黙ったまんま
Bye Bye ガンジス 答えなど始めからない
あるのは今 確かに「俺」ここにいる
そして明日 東京へ帰る
そして明日 東京へ帰る
(※くり返し)
Bye Bye ガンジス……
Bye Bye ガンジス……
36.MOTHER
作詞:長渕剛
作曲:長渕剛
呆けた かあちゃんが遠くを見てる
病院のベットで 死んだように
俺の少年ばっかり探している
俺はかあちゃんの手を握る
かあちゃんは 俺に笑いかける
その後すぐにずっと遠くを見た
俺の机の引き出しには
まともな字を書けたころの
大きな女性の手紙がしまってある
どれだけ人を愛しても 愛しぬいたとしても
母親の子宮に戻る事はできない
※それは弱いという事じゃない
それは恐いという事じゃない
それは男らしくないという事じゃない
とどまる事を知らない不安が別の女性を欲しがってる
抱いても 抱いても 最後には 孤独になる
Oh! MOTHER Oh! MOTHER Oh! MOTHER
笑ってばかりいる…
だから 俺は「何故 笑っているんだい?」って聞くと
また遠くを見て ただ笑ってるだけ※
高速道路の下を俺は
死にかけた かあちゃんを病院へ
ゆっくりゆっくり走らせている
もうすぐ かあちゃんは 俺が誰かも
そしてここが 何処かも
そして全て わからなくなってしまうだろう
いらだつ俺は家へ帰りため息をふたつつき
屋上へ足早に かけ上った
エントツの向こう俺たちは
いつかのしゃぼん玉みたいだ
いったい俺たちは何処へ流れてゆく…
(※くり返し)
37.Captain of the Ship
作詞:TSUYOSHI NAGABUCHI
作曲:TSUYOSHI NAGABUCHI
じめじめと暗く腐った憂鬱な人生を 俺は憎んでばかりいた
叩かれても突っ伏したまんま ただ頭をひしゃげて生きてきた
えげつなさを引っかけられ 横なぐりの雨が頬を突き刺したとき
我慢ならねえ たったひとつの俺の純情が激烈な情熱に変わる
正義ヅラしたどこかの舌足らずな他人の戯言(たわごと)など
叩きつぶしてやれ
眉をひそめられ“でしゃばり”と罵られても
「いい人ネ」と言われるよりよっぽどましだ
ガタガタ理屈などあとからついて来やがれ!
街は“自由”という名の留置場さ
「あんな大人になんかなりたかねえ」と
誰もがあのころ噛みしめていたくせに!!
Captain of the ship Oh! 明日からお前が舵を取れ!
Captain of the ship Oh! 生きる意味を探しに行こう
ヨーソロー 進路は東へ ヨーソロー 夕陽が西に沈む前に
ヨーソロー 確かな人生(みち)を ヨーソロー 俺たちの船を出す
こんな理不尽な世の中じゃ 真実はいつもねじ曲げられてきた
だけど正直者がバカをみてきた時代は もうすでに遠い昔の戯言さ
だから差別も拾え! 苦しみも悲しみも拾え!
ついでに神も仏も拾ってしまえ!
根こそぎ拾ったらあの巨大な大海原へ
すべてをお前の両手で破り捨てろ!!
ああ この潔さよ 明日からお前がCaptain of the ship
いいか! 羅針盤から目を離すな お前がしっかり舵を取れ!!
白い帆を高く上げ 立ちはだかる波のうねりに突き進んで行け!
たとえ雷雨に打ち砕かれても
意味ある人生(みち)を求めて明日 船を出せ!
Captain of the ship Oh! こんな萎(な)えた時代だから
Captain of the ship Oh! 噛みつく力が欲しい
ヨーソロー 進路は東へ ヨーソロー 夕陽が西に沈む前に
ヨーソロー 意味ある人生を ヨーソロー ただ生きて帰って来ればいい
いつだってひとつの時代は
たった一夜にしてすべてがひっくり返るものだ
たとえ不安という高波にさらわれても 俺たちは生きる為に生まれてきた
上でもなく下でもなく右でもなく左でもなく
ただただひたすら前へ突き進め
馬鹿馬鹿しい幻に惑わされる事なく ただただ前へ突き進めばいい
あらゆる挫折を片っぱしから蹴散らし
高鳴る鼓動で血液が噴き出してきた
俺たちの魂が希望の扉を叩くとき
太陽よ! お前は俺たちに明日を約束しろ!
そうさ 明日からお前がCaptain of the Ship お前には立ち向かう若さがある
遙かなる水平線の向こう 俺達は今 寒風吹きすさぶ嵐の真っただなか
Captain of the ship Oh! 孤独などガリガリ喰い散らかしてやれ
Captain of the ship Oh! 吠える海の力を生命(いのち)に変えろ
ヨーソロー 進路は東へ ヨーソロー 夕陽が西に沈む前に
ヨーソロー 確かな人生を ヨーソロー 俺たちの船を出す
ヨーソロー 進路は東へ ヨーソロー お前が舵を取れ!
ヨーソロー こんな萎えた時代に ヨーソロー 噛みつく力が欲しい
もっと心で話をしてくれ! もっと本当の事を聞かせてくれ!
怖がらず ためらわず 腐らず ひるまず 自分を信じて自分を愛して
決して逃げるな 逃げるな お前がやれ お前がやれ お前が舵を取れ
死んでいるのか 生きているのか
そんな腐った瞳で人間を見るのはやめろ
生きてくれ! 生きてくれ! 生きてくれ!
おまえの命は生きる為に流れている
人間だ!人間だ!たかだか俺もお前も人間だ
決して奢(おご)るな 決して高ぶるな 決して自惚(うぬぼ)れるな
一歩ずつ一歩ずつ確かな道を
お前がどうするかだ! お前がどう動くかだ!
お前がどうするかだ! お前がどう動くかだ!!
決めるのは誰だ? やるのは誰だ? 行くのは誰だ?
そう お前だ! お前が舵を取れ
お前が行け! お前が走れ! お前が行くから道になる
前へ 前へ 前へ 前へ ただただひたすら前へ突き進めばいい
わかるか! わかるか! お前が決めろ お前がしっかり舵を取れ
人間をなめるな! 自分をなめるな!
もっと深くもっと深く もっと深く愛してやれ
信じてくれと言葉を放つ前に 信じきれる自分を愛してやれ
感じてくれ! 感じてくれ! 幸せはなるものじゃなく 感じるものだ
早く行け! 早く行け! 立ちはだかる波のうねりに突き進んで行け
今すぐ 今すぐ 今すぐ 今すぐ 白い帆を高く上げ
お前はお前の弱さを叩きつぶせ
先ずは自分に打ち勝て 打ち勝て! 打ち勝て!
行け 行け 行け 行け お前の命は生きる為に流れている
行け 行け 行け 行け お前の命は生きる為に流れている
生きて 生きて 生きて 生きて ただただ生きて帰ってくればいい
生きて 生きて 生きて 生きて 生きて 生きて 生きて 生きまくれ!
生きて 生きて 生きて 生きて お前の命は生きる為に流れている
生きて 生きて 生きて 生きて お前の命は生きる為に流れている
お前が決めろ お前が決めろ お前が決めろ お前が舵を取れ!
お前が決めろ お前が決めろ お前が決めろ お前が舵を取れ!
お前が決めろ お前が決めろ
そうさ 明日からお前がCaptain of the ship
お前が決めろ お前が決めろ
そうさ 明日からお前がCaptain of the ship
ヨーソロー ヨーソロー ヨーソロー ヨーソロー
ヨーソロー ヨーソロー ヨーソロー ヨーソロー
・
・
・
・
・
38.人間
作詞:長渕剛
作曲:長渕剛
そうだ 俺たちは人間だもの
二人のからだには 血が流れているから
息が詰まるほど 悲しかったから
あなたにしてやれる ことといったら
あなたと空を見て あなたと泣いて
あなたのその手を 握りしめることくらい
あなたのこの手が 温かいのは
あなたのからだに 血が流れているから
そうだ 俺たちは人間だもの
二人のからだには 血が流れているから
人を愛するたび 切なくなるけれど
やっぱり独りでは 生きてゆけません
苦しみの数だけ 涙を流したら
やさしきあなたを 迎えにゆくから
美しい心と やさしい命が好き
いつでも いつまでも
そんなあなたのそばがいい
そうだ 俺たちは人間だもの
二人のからだには 血が流れているから
そうだ 俺たちは人間だもの
二人のからだには 血が流れているから
そうだ 俺たちは人間だもの
二人のからだには 血が流れているから
39.いつかの少年
作詞:TSUYOSHI NAGABUCHI
作曲:TSUYOSHI NAGABUCHI
俺にとってKAGOSHIMAはいつも泣いてた
ひ弱で不親切で 邪険な街だった
親父とお袋は泥にまみれ銭をうらやみ
そのド真中で俺は打ち震えていた
ごうごうと不安が立ち昇る棲み家を
凍える風が暮らしをすりぬけていった
雨どいを伝う雫を見るのがたまらなく嫌だった
逃げ出したくて想いをかきむしるだけだった
※俺の人生はどこから始まり
いったいどこで終わってしまうんだろう
突き動かされるあの時のまま
そう“いつかの少年”みたいに※
乾ききれない浴衣がゆれていた
縁側のむこう 遠い記憶がかすんでく
俺は今 ゆれる船の上に立ち
叩きつける 七月の雨を見ている
すべてが一秒ごとに意味深く進んでる
水平線からどてっ腹に陽が昇る
今日と昨日とが激しく違うことを知った今
俺はKAGOSHIMAを突んざく波に捨てた
(※くり返し×2)
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