水色

遊佐未森 水色歌詞
1.合歓の木陰で

作詞:工藤順子
作曲:遊佐未森

ねむの木陰で あくびして 雲を見上げて
ガラス工場 午後のサイレン
街から吹く風 ねむにもたれて 膝の上
包みをほどいて 丸い黒パン
いちじくジャムに みつばちの羽音

何かを待っていたような なんだかこれでいいような

ねむの木陰で 飴色のページをめくって
異国の文字は 寄せては返す 波の子守り歌
誰かを待っていたような
このままこれでいいような
夕焼けは今日も 爪先から (始まる)
淋しさはいつも 背中から (染めてゆく)
何かを待っていたような なんだかこれでいいような


2.大きな靴

作詞:遊佐未森
作曲:遊佐未森

日曜日 光る 昼下がり ひんやりとしてる
この玄関 あなたの大きな靴がある
なんとなく はいてみた
かかとが たくさん あまって ブカブカで
足首に 小さな風が吹いてる
あなたとわたしは違うのね
はっきり感じた この瞬間
胸につかえてた 角砂糖 やっと とけだした フフ
それから ひっそり 足踏みしていたら
あなたに 包まれているみたいで
大きな靴で歩きたい あなた笑うかしら

二人でわがまま 言いあっていたいな
ときには 水たまりに入っても
大きな靴をはいてたら きっと 平気でしょう
大きな靴は行く先を 知っているのかしら
あなたとわたしは違うのね
こんなに重たい 靴だなんて
ゆっくり道草してもいい 新しい歌を歌いましょう


3.水色

作詞:遊佐未森
作曲:遊佐未森

午後の光の中で 初めて君と会った
あいさつを交わしたら 時が止まっていた
君の顔も そのまなざしも 覚えてる
どこかで会ったかしら 胸の奥でつぶやく
それは生まれる前の 水色のときめき

君は何も 知らないから 笑っている
水の中で見た 夢 繰り返すの
恋はいつも儚く 泡のように消えてく
だけど空を見上げて また恋してしまう
午後の光の中で 初めて君と会った
それは生まれる前の 懐かしいときめき
水色のときめき


4.緑の絵

作詞:工藤順子
作曲:高野寛

あなたを待ってる 帰って来るのを
いつでも待ってる 淋しいあなたを

幼い日は 淡い絵の中の 緑色
手を伸ばす 届かない 駆け抜けた 風の音
見つけに来て ひとつ忘れモノ 森の奥
大丈夫 迷ったら その場所が 此処だから

すぐにまた 旅立つ日が来るのでしょう
だから今は 枝の蔭に 足を休めて

あなたを待ってる 帰って来るのを
いつでも待ってる 淋しいあなたを

星降る夜は 幹に身を寄せて 夜明けまで
目覚めには 朝露を一雫 あげるから
流れて来る 青いせせらぎは いつの日か
遠い町で その肩に 降り注ぐ 雨粒に

すぐにまた 忘れる日が来るのでしょう
だから今は 腕に巻いた 時をほどいて

見ていてあげるよ 眠りにつくまで
歌ってあげるよ 眠れぬあなたに

きっとまた 出逢える日が 来るのでしょう
だから今は 振り向かずに 歩きはじめて

あなたを待ってる 帰って来るのを
いつでも待ってる 淋しいあなたを
あなたを待ってる 帰って来るのを
いつでも待ってる 淋しいあなたを


5.夢でいいから


6.Island of Hope and Tears