夢みる力

谷山浩子 夢みる力歌詞
1.さよならDINO

作詞:谷山浩子
作曲:谷山浩子

あの日 空から 不思議な雨が降るのを見た
twi twi tu twa tu twi tu twa
つぶやき 落ちてくる

Plankton 鏡文字 数えきれない言葉の
Plankton 幾千万 砕けて散った言葉の

きみの最後の手紙が 届くのを待っていた
twi twi tu twa tu twi tu twa
明け方 道の上

Plankton 鏡文字 空を埋めた その時
全部わかったんだ きみにはもう会えない

DINO さよなら
魔法の風 さよなら
きみは僕の 宇宙だったんだよ

きみと僕との 二億二千二百五十八万年
twi twi tu twa tu twi tu twa
瞬く 光と闇

笑いころげたジュラ紀 夢と過ぎた白亜紀
文字を覚えて書いた 謎の星の哲学

始まりのない 終わりのない 永遠の時間を
twi twi tu twa tu twi tu twa
きみとずっと 生きたかった

終わりはあった方が いいんだよって きみの声
聞こえるはずがない きみはいない どこにも

DINO さよなら
欠けたティーカップ さよなら
夜 さよなら 僕は旅立つ

巨大なきみの背中が 僕を乗せて走る
twi twi tu twa tu twi tu twa
あの日のふたりを見た

Plankton 鏡文字 さかさに書いたARIGATO
Plankton いつまでも 僕の空で ゆれてる


2.KARA-KURI-DOLL~Wendy Dewのありふれた失恋~

作詞:谷山浩子
作曲:谷山浩子

わたしは夢みるからくりドール
毎時ちょうどに 時計の中から
笑顔で飛びだし くるくるまわるの
小鳥と 子猫と 双子のロバと

朝の8時と 夕方5時に
いつも見ている人がいるのよ
熱いまなざし 見つめられると
わたしもゆらゆら 胸がときめく

誰も知らない わたしの中に
こんなに燃える 心があると

cu cura pa cu cura まわるわたし
cu cura pa cu cura 世界もまわる

毎朝毎晩 姿を見ても
彼に近づくことさえできない
せつない想いで 見つめているだけ
誰か助けて わたしの恋を

ある日 真夜中 訪ねてきたの
魔法使いの お助けおばあさん
人間の娘に 変えてあげるよ
二度ともとには 戻れないがね

戻ることなど 望みはしない
彼のところに 行ければいいの

cu cura pa cu cura 魔法の杖が
cu cura pa cu cura 妖しく光る

彼に近づき 言葉をかけた
わたしが誰だかわかりますか?と
彼はうなずき なぜだと叫んだ
ほんとにきみを愛してたのに

人間なんて寒気がするよ
君を返して 人形のきみ

cu cura pa cu cura 彼が逃げる
cu cura pa cu cura 心が割れる

cu cura pa cu cura 彼が逃げる
cu cura pa cu cura 世界が割れる


3.のらねこ

作詞:谷山浩子
作曲:亀井登志夫

やさしい歌が聞こえてくるよ
明かりともる窓の中
煤けた路地の壁にもたれて
声を合わせて歌うよ

住む家持たないのらねこ
きみから見ればそうかもね
でもきみは何を守っているの?

雨の日には濡れて行こう
口笛吹いて行こう
笑おう 泣こう 牙を剥こう
こころ向くまま

案外きみを 嫌いじゃないよ
きみはどうか知らないけど

わがまま勝手なのらねこ
呼びたいなら呼べばいいよ
幸せって未来じゃない 今さ

雨の日には濡れて行こう
傷は舐めてなおそう
夜は踊る 月の道
今を生きよう

雨の日には濡れて行こう
傷は舐めてなおそう
夜は踊る 明日は夢
今を生きよう


4.NANUK

作詞:谷山浩子
作曲:谷山浩子

白くきらめく 氷の世界
歌もことばも きみは知らない
きびしい冬と めぐみの春と
数えきれぬ毎日を ひとりみつめている

わけは知らない ここで生まれた
わけは知らない ここで生きてる
わけは知らない 何があっても
強く強く 生きていく
前へ 歩いていく

きみの 果てしない旅の
未来は どこへつづく
きみの もの言わぬ背中
風だけが吹きぬける 明日へ

わけは知らない ここで生まれた
わけは知らない ここで生きてる
わけは知らない 宇宙の中で
鳥や けもの さかなたち
ともに 息づいてる

きみの 果てしない旅の
未来は ぼくの未来
遠くはなれた この国から
生きぬいてと 祈るよ 祈るよ

母から子へと つづく命を
ただ守って 生きていく
きみは 歩いていく

強く強く 生きていく
前へ 歩いていく


5.何かが空を飛んでくる

作詞:谷山浩子
作曲:谷山浩子

そこの少年 ちょっとお待ちよ
銀河の水はまだ冷たいよ
あと3秒 考えてみて

飛びこむのはサルでもできる
きみはサルよりかしこい人間
あと10秒 あたしを見て

ここできみにすごいラッキーな ニュースがあります
はるか宇宙の彼方から right now!

何かが空を飛んでくる きみの悩みを食べるために
あの子が空を飛んでくる
しあわせ運び屋 銀河の青いsava

そこの少年 別にいいけど
銀河の水は美味しくないよ
あたしなら ぜったい飲まない

飛びこむのはエビでもできる
きみはエビよりステキな人間
ほんとだよ おせじじゃないよ!

誰もきみのすごいラッキーを 止めることはできない
指をくわえて見てるだけ right now!

何かが空を飛んでくる きみの未来を祝福する
あの子が空を飛んでくる
お料理じょうずな 銀河の青いsava

ここできみをギュッと抱きしめて 教えてあげるよ
<待てば海路のヒヨリあり> うわっほー!

何かが空を飛んでくる きみの涙を食べるために
あの子が空を飛んでくる
つぶらなひとみの 銀河の青いsava

何かが空を飛んでくる きみの悩みを食べるために
あの子が空を飛んでくる
しあわせ運び屋 銀河の青いsava


6.SHADOWLESS

作詞:谷山浩子
作曲:谷山浩子

町の広場 踊る影法師
誘うように 手をふる
わたしのほか 誰も気づかない
主のない影 歩きだす

あとをついて 月あかり野原
道はやがて途切れて
ふと気づけば 影も消え失せて
わたしの前に もとの町

首をかしげ 足を踏み入れた
町の中で見たのは
いつもの店 見慣れた人たち
すべてのものに 影がない

光さざめく 祭広場の
にぎわいのただ中に あなたがいた
どうかしたのと やさしい顔で
ほほえむあなたにも 影がない

話を聞き あなたは尋ねた
それは何のことだと
まわり囲む人も口々に
影というのはどんなもの?

言われてみて わたしも気づいた
何のことかわからない
わたし何を 何を言ってるの
影というのは何のこと?

祭の夜は 物の怪たちが
人の心 惑わす
不思議な夢 みていた気がする
背中で誰か 笑ってる

不思議な夢 みていた気がする
わたしの声が 笑ってる


7.おうちでかくれんぼ

作詞:谷山浩子
作曲:谷山浩子

おうちでピョン かくれんぼ
ピンクの消しゴム かくれんぼ
今ここに 置いたのに
たしかにここに あったのに

引き出しの中 (ないなー)
机のうしろ (ここにもない)
おなべのフタあけて (やっぱりないか…)
どこにもみつからない

さがしてもない時は お茶でも飲んでひと休み
なければないで ま、いっか。

おうちでピョン かくれんぼ
パパのメガネが かくれんぼ
今ここに 置いたのに
たしかにここに あったのに

ベッドのまくらもと (ないよ)
リビングの椅子 (ないない)
冷蔵庫の野菜室 (なんでだよ!)
どこにもみつからない

さがしてもない時は お茶でも飲んでひと休み
なければないで ま、いっか。
(困るんだけど…ブツブツ)

おうちでピョン かくれんぼ
わたしの妹 かくれんぼ
今ここで 寝てたのに
たしかにここで 寝てたのに

トイレにバスルーム (いた? いないー)
ベランダ 押し入れ (そっちは? いないよー)
エプロンのポケット (はいらないよ!)
どこにもみつからない

さがしてもいなければ お茶でも飲んでひと休み
いなけりゃいないで ま、いっか。 (よくないよ!)

妹の声… (いるよー)
妹の声… (ここだよー)
すぐそばで聞こえる… (ここにいるよー)
目の前にいましたよ! (えーーっ/なにそれー
どういうこと?ガヤガヤザワザワ)

はじめからいましたよ 一緒にずっといましたよ
一緒にさがしていましたよ ま、いっか。

(まいっか〜)


8.初恋の頃

作詞:宮崎吾朗・谷山浩子
作曲:谷山浩子

あなたの影を 踏んで歩いた
夕陽 空ににじんでた 丘の上
つかずはなれず 並んで歩く
そんな 二人あの頃

会えばいつも 照れてばかりいて
大切なことは なにも言えなくて
笑いながら うわさ話とか
他愛のないこと おしゃべりした

ただそれだけで わたし よかったの
ただそれだけですべて 満たされた
つかずはなれず 並んで歩く
そんな 初恋の頃

恋人なら もどかしく思う
その距離がなぜか とても愛しくて
心の中 どんな夢よりも
真珠や星より 輝いてた

あなたの影を 踏んで歩いた
夕陽 空ににじんでた 丘の上
つかずはなれず 並んで歩く
そんな 初恋の頃

そんな 初恋の頃


9.わたし帽子

作詞:谷山浩子
作曲:谷山浩子

わたし帽子 あなたに似合う
あなた人間 わたしに似合う
世界でいちばん似合う わたしたち

いつも一緒 どこへ行くのも
買物も 散歩の時も
あなたのそばで 生きてるわたし

午後の陽射し はしゃぐ坂道
ふいに風が吹いて わたしは飛んだ
風に

こころころころころがる
坂をころころころがる
追いかけてきてくれる
あなたの手が 好きだよ

ある日ふと 足がとまった
あなたじっと あの子を見てた
見つめあうふたり 時が停まった

風が吹いて わたしは飛んだ
風が吹いて 舗道に落ちた
あなた気づかない あの子に夢中

ねえ気づいて わたしここだよ
ねえ気づいて あなたの好きな帽子
風に

こころころころころがる
ひとりころころころがる
追いかけてつかまえて
だけど声も とどかない

こころころころころがる
ひとりころころころがる
遠く離れてしまった
もうあなたに 会えない


10.夢みる力

作詞:谷山浩子
作曲:谷山浩子

心 僕をのせて飛べ 夢の彼方 遠い空

どんな悲しい時でも 疲れて泣きたい夜も
小さな体からあふれ ひろがる無限の力

眠れ そして目を開け 夢の門を 押し開け

地図は微塵に砕けて 誰も見たことのない
千の海原を越えて 果てない砂丘を越えて

やがて行く手の空に のしかかるような
峨々たるきらめき 碧き翡翠山脈

生まれることのなかった 伝説が語る
光より速く飛べる鳥が そこに棲んでる

眠れ そして目を開け 夢の門を 押し開け

竜のかたちの大陸 燃えて立ち上がる河
すべてが僕の中にある 望めばどこでも行ける

眠れ 深く激しく 眠れ 晴れやかに
夢みる力は 宇宙を越え行く船

眠れ 涙の海を 泳いで向こうへ
時を往き 時を戻り 永遠の庭 駆けよう

心 僕をのせて飛べ 夢の彼方 遠い空
眠れ そして目を開け 夢の門を 開け放て

心 僕をのせて飛べ 夢の彼方 遠い空
眠れ そして目を開け 夢の門を 開け放て


11.きみのともだち

作詞:持田香織
作曲:谷山浩子

ぼくを
きみのともだちといって
いつも隣に置いてくれた

どこへゆくにも
ずっとずっと
一緒にいたね

あれから
いろんな日々を越えて
いくつもの季節 通り越して

いつのまにか
きみは大きくなり
少しずつ
ぼくを忘れていった

朝になれば朝陽を浴びて
夜になれば星をみた

きみが出逢ったいっぱい
きみが育ったいっぱい
知ってるよ

きみは
いつもがんばっている
うつむき顔の今日があっても
明日の朝にはわらってみせる
声を出さずに泣いた夜
静かに流れる心の音

もしも
ぼくに力があれば
うんとうんと
だきしめるのに

もしも
ぼくが話せるのなら
勇気づけることできたのに

悲しいは痛いとわかった
嬉しいは満ちるとわかった
寂しいと孤独も知った
愛しいと心も

きみは
いつもがんばっている
楽しいだけが
しあわせじゃない
数えきれない夜を越えて
きみの
しあわせが
できあがるんだ

もしも
ぼくに力があれば
うんとうんと
だきしめるのに

もしも
ぼくが話せるのなら
勇気づけることできたのに

もしも
ぼくに力があれば
うんとうんと
だきしめるのに

もしも
ぼくが話せるのなら
勇気づけることできたのに

ぼくは
ずっとここにいるよ
きみの部屋の壁にもたれて

ぼくは
ずっとここにいるよ
きみをずっと見守るよ

きみと出逢った
小さな世界で
きみと大きな夢をみる

くたくたになって
まっくろになって
きみがぼくを忘れても

ぼくは
きみのともだち

それが
ぼくのしあわせ