1.雪 深深(しんしん)
2.薄幸花(はっこうか)
作詞:石本美由起
作曲:浜圭介
捨てて 逃れた 故郷でも
離れてみれば 恋しいものよ
生きる のぞみを 分けあった
あなた 今では 遠い 遠い人
人を待つのは 辛いもの
待たれているのは 尚、辛い
待ちも 待たれも しない身の
ひとり ぼっちは 泣ける 泣けるだけ
野辺の名もない 花よりも
幸せ 薄い 私のいのち
どうせ この世の 旅路には
こゝろ休める 宿も 宿も無い
3.恋炎歌(こいえんか)
4.散る花に
5.紅(べに)
6.涙の夜汽車
作詞:三浦康照
作曲:山口ひろし
死ぬほどあなたが 好きだから
逃げてゆきます この都会を
縋る想いを 振り捨てて
ひとりたたずむ つめたいホーム
淋しさが こみあげる 涙の夜汽車
窓打つ小雨が 粉雪に
かわる夜更けの みちのくよ
駅で求めた お茶さえも
冷えてつめたく 体にしみる
瞳をとじて つぶやくの さよならあなた
あなたのためなら 身をひくと
決めて溺れた 愛でした
辛いこころを 抱きしめて
春を待ちます 故郷でひとり
灰色の 港町 涙の夜汽車
7.艶姿…恋絵巻
作詞:小野彩
作曲:小野彩
宵に揺れてる 屋形船
あなた待つ身の恥ずかしさ
桜色にほんのりと頬染めながら
交わす盃 手と手が触れて
花のお江戸は 恋盛り あ〜夢盛り
(セリフ)ねぇ…このままずっと
あのお月さん 眺めていたいわ
空に輝く 恋花火
燃えて焦がれて 咲きみだれ
赤い花緒 カラコロと
肩寄せあってそぞろ歩けば 柳もそよぐ
花のお江戸は 恋盛り あ〜夢盛り
しぐれ冷たい 雪化粧
差してあげよか 蛇の目傘
細いうなじ ほつれ髪
かざす椿のその艶姿 ときめくお方
花のお江戸は 恋盛り あ〜夢盛り
8.うたかたの恋
作詞:三浦康照
作曲:水森英夫
蛇の目の傘で 人目をさける
ふたりの肩を 濡らす雨
辛い別れに なろうとも
泣きはしません うたかたの
恋とあなたを…
諦めましょう
着物がとても よく似合うよと
髪のほつれ毛 手で直す
そんなあなたの やさしさに
女心が うたかたの
愛に溺れた…
始まりでしょう
港が見える この坂道は
あなたと逢った 石畳
雨に濡れてる あじさいに
浮かぶ面影 うたかたの
恋の名残りを…
抱きしめましょう
9.こころ酒
作詞:三浦康照
作曲:山口ひろし
泣いて甘える あなたがいたら
耐えてゆけます 辛くとも
そんな女の ひとり言
酔って淋しさ 忘れるように
呑みほしましょうか
呑みほしましょうか こころ酒
雨ににじんだ のれんの蔭で
強く生きてる こぼれ花
苦労かさねた 涙なら
夢を明日に つないだ胸を
温めましょうか
温めましょうか こころ酒
あなた求めて 昔の傷が
なんで今更 痛むのよ
意地をささえた 思い出を
捨てて来ました 女がひとり
呑みほしましょうか
呑みほしましょうか こころ酒
10.むらさき雨情
作詞:三浦康照
作曲:山口ひろし
いのちを惜しむ 私なら
あなたについて 行かないわ
ふたりの傘に ふりかかる
ふたりの愛の 恋しぐれ
むらさきの雨、雨に にじむ想い出は
愛した女の 涙でしょうか
さだめの糸で 結ばれた
ふたりの絆 信じたい
あなたの匂い しみついた
あなたと住んだ あの部屋は
むらさきの雨、雨に 遠くかすむ町
訪ねた女の 未練でしょうか
夢でもいいの いつまでも
あなたの傍で 尽したい
私の胸の 片隅で
私を焦がす 恋灯り
むらさきの雨、雨に 濡れて泣いている
愛した女の 心でしょうか
11.おばこ巡礼歌
作詞:吉幾三
作曲:吉幾三
北の岬に 夕陽が散って
ひとり旅には お似合いネ
忘れようにも 思いでばかり
すべて枯れ果て 旅にでた
ふわり、ゆらり… そっとしといてョ
男鹿のカモメ 私も泣くワ
おばこナ…
昔あんたと 吹雪の中で
再会誓って 別れたネ
忘れようにも 思いでばかり
あの日の ふたりの 日本海
ぱらり、ぽろり… あんたどこ居るの
男鹿の風よ 会わせても一度
おばこナ…
便り届かず 涙も枯れて
月日お酒が 増えるだけ
忘れようにも 思いでばかり
遠くでいいから 会いたいの
カラリ、コロリ… 運命から回り
男鹿の波よ お願い あのひと
おばこナ…
12.雨夜酒
作詞:荒川利夫
作曲:叶弦大
あなたが消えた 雨の中
ひとりぽっちに なりました
泣いていいよと 云う酒に
涙ばかりを 見せている
あぁおんな裏町
雨夜酒…
妻の字ひとつ 連れている
そんなあなたが 遠くなる
惚れたこころの この痛さ
雨よ流して流させて
あぁ未練つないで
雨夜酒…
これから夢で 逢えるよと
云っているのか 路地の風
腕をからめた しあわせが
忘れられないふたり傘
あぁ酔って明日も
雨夜酒…
13.別れ化粧
14.はぐれ酒
15.み・れ・ん
作詞:吉田旺
作曲:山口ひろし
死ねというなら 死ぬかくご
できていました あなたとならば
それなのに… それなのに
風にまぎれて 消えたひと
…わたし今夜も ためいき川を
流れ漂う みれん舟
夢を失くしちゃ だめだよと
抱いたあなたが わたしを捨てた
それなのに… それなのに
にくみきれない 意気地なし
…ひとりゆらゆら 酔待川(よいまちがわ)に
沈みそうです みれん舟
泣いてあの日が 戻るなら
化粧なみだで 洗いましょうか
それなのに… それなのに
消息ないまま 春は逝く
…わたしどこまで 人の世川の
霧にさまよう みれん舟
16.おんな
作詞:荒川利夫
作曲:叶弦大
朝の湯舟で 涙を洗う
私を見ている 窓の雨
後を追えない やさしい人の
胸に抱かれた 愛ひとつ
逢いたい 逢いたい
ひとりが寒い
ホタルカズラの 小さな花が
未練を叱って 濡れて咲く
躰ふたつが あるならここで
ひとつくれると 言ったひと
逢いたい 逢いたい
あなたの胸に
遠いあなたに 変ったけれど
他人と云う字に したくない
思いだすほど 淋しい湯舟
雨の音さえ 泣いている
逢いたい 逢いたい
あの日のように
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