もう一杯だけの人生

荒木とよひさ もう一杯だけの人生歌詞
1.東京タワーが雨に泣いている

作詞:荒木とよひさ
作曲:Rio

飯倉片町の帰り道
何故かいつも雨が降っていた
今では行くこともないけれど
時の速さが背中に淋しい
信号待ちの狸穴 車を停めて降りたら
過去(むかし)の俺に会えそうな そんな気がする

東京タワーが 雨に泣いている
あの日のままで 雨に泣いている
東京タワーが 雨に泣いている
もう忘れちまった 青春なのに

麻布十番は Rainy Blue
何故かいつも雨が降っていた
今でもワイパーの向う側
そっと手を振る彼女が佇む
家路を急ぐだけで 寄り道さえも出来ない
バックミラーに消えて行く それが人生

東京タワーが 雨に泣いている
ひとりぼっちで 雨に泣いている
東京タワーが 雨に泣いている
もう捨ててしまった 青春なのに

東京タワーが 雨に泣いている
あの日のままで 雨に泣いている
東京タワーが 雨に泣いている
もう忘れちまった 青春なのに


2.ラスト・オーダー ~もう一杯だけの人生~

作詞:荒木とよひさ
作曲:Rio

ラストオーダー もう一杯だけさ
最終電車(しゅうでん)も 行ったから
ラストオーダー もう一杯だけさ
人生は時刻表じゃない

生きてりゃいいよと 酒も笑う
夜明けまでこのまま 騒いでいたいけど

Ah…もうこんな時間やし
少しは歳も とったみたいやし
Ah…この店も終わりやし
転ばぬうちにタクシー 拾って
家(うち)へ 帰ろう

ラストオーダー もう一杯だけさ
二度はない 今日(いま)だから
ラストオーダー もう一杯だけさ
人生に予約席はない

眠ってしまえば 死ぬのと同じ
本当(ほんと)は女と 遊んでいたいけど

Ah…もうこんな時間やし
背中も酒に 酔ったみたいやし
Ah…この店もCloseやし
絡まぬうちに影法師 連れて
家(うち)へ帰ろう
Ah…もうこんな時間やし
いつもと同じ冷たい ベッドの
家(うち)へ 帰ろう


3.ラスト・サーファー ~友人S君へ~

作詞:荒木とよひさ
作曲:都志見隆

人生を無駄に使うのは 人生だけだけど
年老いた少年は 今も海に恋して

砂よりも多い足跡が 追憶の日々ならば
ちっぽけな一日は 何故に夕陽に急ぐ

ラスト・サーファーよ 7番目の波よ
お前の胸のボードは 錆びてはいない
ラスト・サーファーよ カハナモクの波よ
たとえその髪 白くなっても

生き方を過去に捨てるのは 生き方だけだけど
胸をつく熱いもの 今も夢を追いかけ

いつの日か還す生命なら 悔いのない淀みない
海よりもまだ蒼い 永遠に抱かれて眠れ

ラスト・サーファーよ 7番目の波よ
お前の胸の奇跡は終わっていない
ラスト・サーファーよ カハナモクの波よ
たとえオヤジが似合っていても

ラスト・サーファーよ 7番目の波よ
お前の胸のボードは 錆びてはいない
ラスト・サーファーよ カハナモクの波よ
たとえその髪 白くなっても
たとえオヤジが似合っていても


4.他力本願のブルース

作詞:荒木とよひさ
作曲:羽場仁志

人生の曲がり角 右か左か
選ぶのは お前だけど 誰かに聞けば

あの世のことなら 神様に
この世のことなら 老人に
明日のことなら 若者に聞け

どうにかなるさ どうにかなるさ
酒だけ呑んでりゃ
どうにかなるさ どうにかなるさ
他力本願 どうにかなるさ

人生の突き当たり 壁と青空
悩むのは お前だけど 誰かに聞けば

女のことなら 秋桜に
お金のことなら 阿呆カラス
死ぬ日のことなら 夕焼けに聞け

どうにかなるさ どうにかなるさ
メシだけ喰ってりゃ
どうにかなるさ どうにかなるさ
他力本願 どうにかなるさ

どうにかなるさ どうにかなるさ
酒だけ呑んでりゃ
どうにかなるさ どうにかなるさ
他力本願 どうにかなるさ


5.悲劇のデカメロン

作詞:荒木とよひさ
作曲:羽場仁志

ある日眼を覚ましたら そばに女が寝てた
これは夢かと水を 飲んでみたけど 寝ていたよ

悲劇の始まりは 突然やってきた

二日目は朝メシと 掃除洗濯してた
ちょっとヤバいと急ぎ
家を飛び出し 考えた
悲劇の第二章 今なら間に合うか

三日目は昼頃に 携帯が鳴り出して
飲みにいかずにまっすぐ
帰りなさいと 言い出した
悲劇の第三章 明日が暗くなる

若い奴ら よく聞け
女ってやつは悪魔の使い
若い奴ら よく聞け
角を隠しているから

そして五年が過ぎて
そして何十年か過ぎて
倖せという名前の
不仕合せに 縛られた
悲劇のデカメロン いつまで続くのか

今じゃ還暦迎え 今じゃお墓も買って
尻に敷かれたままで
あとは煙に なるけれど
悲劇のエピローグ 人生って何なのか

若い奴ら よく聞け
同じ間違いするんじゃねえぞ
若い奴ら よく聞け
耳をほじってよく聞け
若い奴ら よく聞け
女ってやつは悪魔の使い
若い奴ら よく聞け
角を隠しているから

若い奴ら よく聞け
ララララララ ララララララ
若い奴ら よく聞け
ララララララ ララララララ


6.ガキどもよ墓場で遊べ

作詞:荒木とよひさ
作曲:Rio

ガキどもよ 墓場で 墓場で 遊べ
生きることが 何かと 気づいてきたら
日暮れが近づきゃ また酒を抱き
短すぎた人生 そこにあるはず

My Back Pages
俺は俺
書き残しなんて 何もないけど
My Back Pages
俺は俺
墓石作るにゃ まだ早い

ガキどもよ 墓場で 墓場で 遊べ
老いぼれても 枯れても 死んじゃあいない
あの世が待ってる 近道よりも
回り道の人生 きっとあるはず

My Back Pages
俺は俺
消しゴムひとつで 消せはするけど
My Back Pages
俺は俺
名前を刻むにゃ まだ早い


7.あるピエロの生涯

作詞:荒木とよひさ
作曲:太田黒裕司

ピエロは悲しい心の中
誰にも見せなかった
恋したその日も笑いを投げ
ひとりで死んだ朝も

ボンジュール コマン・サヴァ?
ピエロの遺言は それだけ

街中の人に倖せを配り
街中の人に愛されたけど

年老いたピエロの姿は
誰もが持ってる セラヴィ それが人生

ピエロを見送る葬式には
行列が続いていた
みんなは涙を流したけど
ピエロは笑っていた

ボンジュール コマン・サヴァ?
ピエロの人生は もうない

街中の人に風船を配り
街中の人に惜しまれたけど

年老いたピエロの姿は
誰もが持ってる セラヴィ それが人生

街中の人に倖せを配り
街中の人に愛されたけど

年老いたピエロの姿は
誰もが持ってる セラヴィ それが人生
誰もが持ってる セラヴィ それが人生


8.ひらひらと櫻

作詞:荒木とよひさ
作曲:松本俊明

ただ恋しくて ただ恋しくて 櫻の花よ
ただ逢いたくて ただ逢いたくて 母の面影

今 生きていれば ああもしよう
今 生きていれば こうもしよう

ひらひらと母が散る
ひらひらと母が散る

ひらひらと泣いてるように

ただ美しく ただ美しく 櫻の花よ
ただ愛おしく ただ愛おしく 母の面影

今 生きていれば ああもしよう
今 生きていれば こうもしよう

ひらひらと母の声
ひらひらと母の声

ひらひらと泣いてるように

ひらひらと母が散る
ひらひらと母が散る

ひらひらと泣いてるように


9.酒とバラの日々

作詞:荒木とよひさ
作曲:羽場仁志

昔のことさ 勝手にしやがれ
別れた女(やつ)の 名前も顔も

隣に座る 女がいたら 誘い出すのは
当たり前の 礼儀だぜ

酒とバラの日々 のたれ死にしても
どうせ(俺を)燃やせば 骨になるだけ
そうさ人生は 二泊三日の
ホテルを借りてた それだけ

昔のことさ 関係ねえよ
本当の俺の 住所も過去も

酒場(クラブ)の隅が 天国なのさ
席を外せば
予約待ちで 溢れるぜ

酒とバラの日々 失くすものはない
明日の扉に ノックはするな
そうさ人生は ボトル並べて
女と飲み干す それだけ

酒とバラの日々 のたれ死にしても
どうせ(俺を)燃やせば 骨になるだけ
そうさ人生は 二泊三日の
ホテルを借りてた それだけ


10.HOTELハレクラニ

作詞:荒木とよひさ
作曲:松本俊明

HOTELハレクラニで ディナーしようよ
おすすめのメニューは 人生って名前

泊まりの客なら10%(テンパーセント)オフさ
倖せの終わり方に乾杯しよう

Stay With Me 黄昏に 鍵をかけりゃ
もう君から Check Outなんか 出来ない
時間よ このままで 止まってくれよ
迷い続けた ふたりのそばで

HOTELハレクラニの 月で泳げば
イルカにもなれるさ 人生って海で

昨日と明日を 探すよりも愛は
今日だけを選びながら 生きてるはずさ

Stay With Me 何度でも 抱き合えれば
夢の中で Transitなんか 出来ない
時間よ このままで 約束しろよ
目覚めた朝も ふたりのそばで

Stay With Me 黄昏に鍵をかけりゃ
もう君から Check Outなんか 出来ない
時間よ このままで 止まってくれよ
迷い続けた ふたりのそばで


11.伽羅の夢

作詞:荒木とよひさ
作曲:IKECHAN

春の夢 浅き夢
櫻(はな)の夢 伽羅の夢
コンコンチキチン コンチキチン
コンコンチキチン ちりぬるを

夏の夢 雲の夢
蝉の夢 伽羅の夢
コンコンチキチン コンチキチン
コンコンチキチン なきぬるを

世の中に娘がしたがるものがある

風呂屋の娘は脱ぎたがり
お茶屋の娘は入れたがり
飴屋の娘は舐めたがり
寿司屋の娘はすぐ握る

そうどすえ おいでやす
そうどすえ おいでやす

秋の夢 月の夢
雁(とり)の夢 伽羅の夢
コンコンチキチン コンチキチン
コンコンチキチン こいぬるを

冬の夢 雪の夢
酒の夢 伽羅の夢
コンコンチキチン コンチキチン
コンコンチキチン よいぬるを

寝てる芸妓を ゆり起こし
裾をめくって 眺むれば
三国一の 富士の山
甲斐で見るより 駿河いい

そうどすえ 起こしやす
そうどすえ 起こしやす

コンコンチキチン 伽羅の夢
コンコンチキチン 伽羅の夢

コンコンチキチン 伽羅の夢
コンコンチキチン 伽羅の夢