1.ひとすじの道
作詞:吉田旺
作曲:井上かつお
私はあるいて来た 幼いあの日から
ただ一つの道を 迷う事なく
手ひどい仕打ちの雨 背にうけたときも
ただひたすら歌で 心つたえて来た
喜びにつけ 悲しみにつけ
歌は誰もが忘れかけてる まごころの灯を
胸にともしてくれる 胸にともしてくれる
私はそんな歌を 声を限り明日も
うたいつづけたい いのち果てる日まで
涙の河をひとつ 越えるたびに人は
前の自分よりも 強くなるもの
愛する人と別れ 酔い痴れたことさえ
今では むかし見た古い映画のよう
人生という旅に疲れた 人の心を
いやすその歌 うたう幸せ
いつも抱きしめてきた
いつも抱きしめてきた
今日また私は行く この道ひとすじに
たとえ暗闇が行く手 さえぎろうとも
たとえ暗闇が行く手 さえぎろうとも
うたいつづけたい いのち果てる日まで
2.東京キッド
作詞:藤浦洸
作曲:万城目正
歌も楽しや 東京キッド
いきでおしゃれで ほがらかで
右のポッケにゃ 夢がある
左のポッケにゃ
チューイン・ガム
空を見たけりゃ ビルの屋根
もぐりたくなりゃ マン・ホール
歌も楽しや 東京キッド
泣くも笑うも のんびりと
金はひとつも なくっても
フランス香水 チョコレート
空を見たけりゃ ビルの屋根
もぐりたくなりゃ マン・ホール
歌も楽しや 東京キッド
腕も自慢で のど自慢
いつもスイング ジャズの歌
おどるおどりは ジタバーク
空を見たけりゃ ビルの屋根
もぐりたくなりゃ マン・ホール
3.越後獅子の唄
作詞:西条八十
作曲:万城目正
笛にうかれて 逆立ちすれば
山が見えます ふるさとの
わたしゃ孤児(みなしご) 街道ぐらし
ながれながれの 越後獅子
今日も今日とて 親方さんに
芸がまずいと 叱られて
撥でぶたれて 空を見あげれば
泣いているよな 昼の月
うつや太鼓の 音さえ悲し
雁が啼く啼く 城下町
暮れて恋しい 宿屋の灯
遠く眺めて ひと踊り
ところ変れど 変らぬものは
人の情の 袖時雨
ぬれて涙で おさらばさらば
花に消えゆく 旅の獅子
4.ひとりぽっちのクリスマス
5.クリスマス・ワルツ(X'mas Waltz)
6.私はシンデレラ
7.ひばりのマドロスさん
作詞:石本美由紀
作曲:上原げんと
船のランプを 淋しく濡らし
白い夜霧の ながれる波止場
縞のジャケツの マドロスさんは
パイプ喫かして
アー タラップのぼる
左様ならよと つぶやくように
咽ぶ汽笛は 別れの合図
誰のかたみか マドロスさんの
粋なマフラー
アー 夜風になびく
泣いちゃ巻けない 出船の錨
さすが男よ 笑顔で巻いて
港離れる マドロスさんは
切れたテープに
アー 名残を惜しむ
8.ひばりの佐渡情話
作詞:西沢爽
作曲:船村徹
佐渡の荒磯の 岩かげに
咲くは鹿の子の 百合の花
花を摘み摘み なじょして泣いた
島の娘は なじょして泣いた
恋は……つらいと
いうて泣いた
波に追われる 鴎さえ
恋をすりゃこそ 二羽で飛ぶ
沖をながめて なじょして泣いた
島の娘は なじょして泣いた
逢えぬ……お人と
いうて泣いた
佐渡は四十九里 荒海に
ひとりしょんぼり 離れ島
袂だきしめ なじょして泣いた
島の娘は なじょして泣いた
わしも……ひとりと
いうて泣いた
9.ひばりの観音経
作詞:西沢爽
作曲:狛林正一
風まかせ 風まかせ
流れ旅空 風まかせ
まっぴら御免と 渡り鳥
こんな気ままな おいらでも
ほんにこの世で たゞ一人
あの娘ばかりにゃ 惚れやした
エーコラ サテマタ
あの娘ばかりにゃ 惚れやした
惚れやした
西東 西東
きょうも街道 西東
おひかえなさんせ 三度笠
宿場雀は メじゃないが
思いだします ふるさとの
可愛いあの娘の 初島田
エーコラ サテマタ
可愛いあの娘の 初島田
初島田
吹きさらし 吹きさらし
知らぬ他国は 吹きさらし
せつのうござんす 旅合羽
銀の長脇差 すっぱりと
すてて戻ろか 帰ろうか
なんであの娘が 忘らりょか
エーコラ サテマタ
なんであの娘が 忘らりょか
忘らりょか
10.哀愁波止場
作詞:石本美由起
作曲:船村徹
夜の波止場にゃ 誰あれもいない
霧にブイの灯 泣くばかり
おどま盆ぎり盆ぎり
盆からさきゃ おらんと
あの人の 好きな歌
波がつぶやく 淋しさよ
「ああ 今夜もブイの灯が
冷たい私の心のように
うるんでいる
あの人のいない港は
暗い海の波のように淋しいわ
あの人がいつも唄った歌が
今夜も私を泣かすのね」
三月待っても 逢うのは一夜
恋も悲しい 波止場町
五ッ木くずしは
しんから 泣けるよ
思い出の 滲む歌
耳に残って 離れない
11.柔
作詞:関沢新一
作曲:古賀政男
勝つと思うな 思えば負けよ
負けてもともと この胸の
奥に生きてる 柔の夢が
一生一度を
一生一度を 待っている
人は人なり のぞみもあるが
捨てて立つ瀬を 越えもする
せめて今宵は 人間らしく
恋の涙を
恋の涙を 噛みしめる
口で言うより 手の方が早い
馬鹿を相手の 時じゃない
行くも住(とま)るも 座るもふすも
柔一すじ
柔一すじ 夜が明ける
12.人生一路
作詞:石本美由紀
作曲:かとう哲也
一度決めたら 二度とは変えぬ
これが自分の 生きる道
泣くな迷うな 苦しみ抜いて
人は望みを はたすのさ
雪の深さに 埋もれて耐えて
麦は芽を出す 春を待つ
生きる試練に 身をさらすとも
意地をつらぬく 人になれ
胸に根性の 炎を抱いて
決めたこの道 まっしぐら
明日にかけよう 人生一路
花は苦労の 風に咲け
13.雑草の歌
作詞:加藤和枝
作曲:遠藤実
生まれて今日まで 耐えてきた
こんな涙を 誰が知る
踏まれながらに 生き抜いて
路ばたにはえる 草のよな
強い強い女になりました
咲かずに散っては いけないと
そんな自分に むちを打つ
辛いこの世を 生き抜いて
路ばたにはえる草のよな
強い強い女になりました
私のこの体の中には
日本に生まれた古い血が流れています
そんな人間の少なくなった今日でも
おてんと様だけは
私を照らしてくれました
辛いこの世を 生き抜いて
路ばたにはえる草のよな
強い強い女になりました
14.みだれ髪
作詞:星野哲郎
作曲:船村徹
髪のみだれに 手をやれば
赤い蹴出(けだ)しが 風に舞う
憎くや 恋しや 塩屋の岬
投げて届かぬ 想いの糸が
胸にからんで 涙をしぼる
すてたお方の しあわせを
祈る女の 性(さが)かなし
辛(つ)らや 重たや わが恋ながら
沖の瀬をゆく 底曳(そこび)き網(あみ)の
舟にのせたい この片情(かたなさ)け
春は二重(ふたえ)に 巻いた帯
三重(みえ)に巻いても 余(あま)る秋
暗(くら)や 涯てなや 塩屋の岬
見えぬ心を 照らしておくれ
ひとりぼっちに しないでおくれ
15.川の流れのように
作詞:秋元康
作曲:見岳章
知らず知らず 歩いて来た
細く長い この道
振り返れば 遥か遠く
故郷が見える
でこぼこ道や
曲がりくねった道
地図さえない
それもまた人生
ああ 川の流れのように
ゆるやかに
いくつも 時代は過ぎて
ああ 川の流れのように
とめどなく
空が黄昏に 染まるだけ
生きることは 旅すること
終わりのない この道
愛する人 そばに連れて
夢探しながら
雨に降られて
ぬかるんだ道でも
いつかは また
晴れる日が来るから
ああ 川の流れのように
おだやかに
この身を まかせていたい
ああ 川の流れのように
移りゆく
季節 雪どけを待ちながら
ああ 川の流れのように
おだやかに
この身を まかせていたい
ああ 川の流れのように
いつまでも
青いせせらぎを 聞きながら
|