1.津軽へ
作詞:なかにし礼
作曲:浜圭介
都会暮らしに ほとほと疲れ
故郷(くに)へ帰ると 心を決めた
むかしなかった新幹線が
北へむかって ひた走る
津軽へ 津軽へ 津軽へ
稲妻よりも なお速く。
夢をなくしたわけじゃない
夢は津軽でやりなおす
お岩木山の ふもとの村で
母は今でも リンゴを作る
死んでしまった 親父の分も
俺がやさしく してやるべ
津軽へ 津軽へ 津軽へ
親孝行を手土産に。
雪の降りつむ冬の夜は
母とこたつで語ろうか
駅で止まって お客が乗って
お国訛りの ああ懐かしさ
俺の居場所は もう迷わない
生まれ故郷の 空の下
津軽へ 津軽へ 津軽へ
夢もあらたに 生きてやる。
汽車よはばたけ 闇を抜け
行こう 銀河のかなたまで
津軽へ 津軽へ 津軽へ
夢は津軽でやりなおす
2.北酒場
作詞:なかにし礼
作曲:中村泰士
北の酒場通りには 長い髪の女が似合う
ちょっとお人よしがいい くどかれ上手な方がいい
今夜の恋は煙草の先に 火をつけてくれた人
からめた指が運命(さだめ)のように 心を許す
北の酒場通りには 女を酔わせる恋がある
北の酒場通りには 涙もろい男が似合う
ちょっと女好きがいい 瞳でくどける方がいい
夢追い人はグラスの酒と 思い出を飲みほして
やぶれた恋の数だけ人に やさしくできる
北の酒場通りには 男を泣かせる歌がある
今夜の恋は煙草の先に 火をつけてくれた人
からめた指が運命のように 心を許す
北の酒場通りには 女を酔わせる恋がある
3.石狩挽歌
4.博多情話
作詞:なかにし礼
作曲:三木たかし
博多女が 花ならば
落ちる手前の 紅椿
帯を解く手も もどかしく
肌をよせあう ひとときだけは
この世の外へ 逃(のが)れてゆける
だから人の 妻と思わず
名前で呼んで
呼びつけて 呼びつけて
泣くな嘆くな 死ぬなよと
博多人形が みつめてる
糸を引くよな くちづけを
交わす二人に 明日(あした)はないが
引き裂いたって 二つの命
闇の中で 求め合います
だから今夜も
しのび逢う しのび逢う
博多山笠 追う声が
朝のしじまを 破ります
はなればなれに 生きたけど
せめて私が 死ぬときだけは
お前が俺の 妻だと言って
ひしと胸に 抱いて下さい
その夢だけは
叶えてね 叶えてね
5.人生航路
作詞:なかにし礼
作曲:中村泰士
風が舞う 雲が飛ぶ
荒波を 波止場にのがれ
女の胸に 顔を埋めたまま
哀しく甘く ながす男の涙
お前は港 俺は旅ゆく船
心いやして そして旅立つ
人生航路 愛という名の帆を立てて
生きてゆこうじゃないか
嵐との 闘いに
傷ついた 男を抱いて
女が唄う 大人の子守歌
男は眠る しばし痛みを忘れ
お前は光 俺は旅ゆく船
夜の波間を 照らしておくれ
人生航路 夢という名の風うけて
生きてゆこうじゃないか
お前は生命 俺の勇気の歌
二人出逢えた 歓びの歌
人生航路 めざす幸せまっしぐら
生きてゆこうじゃないか
6.札幌北ホテル
7.時には娼婦のように
8.心のこり
作詞:なかにし礼
作曲:中村泰士
私バカよね おバカさんよね
うしろ指 うしろ指 さされても
あなた一人に命をかけて
耐えてきたのよ 今日まで
秋風が吹く 港の町を
船が出てゆくように
私も旅に出るわ 明日の朝早く
私バカよね おバカさんよね
大切な 大切な 純情を
わるい人だと 知っていながら
上げてしまった あなたに
秋風の中 枯葉がひとつ
枝をはなれるように
私も旅に出るわ あてもないままに
私バカよね おバカさんよね
あきらめが あきらめが 悪いのね
一度はなれた 心は二度と
もどらないのよ もとには
秋風が吹く つめたい空に
鳥が飛び立つように
私も旅に出るわ 一人泣きながら
9.まわり道
10.酒場であばよ
作詞:なかにし礼
作曲:中村泰士
俺と別れた その足で
ほかの男に 逢いに行く
筋は決まってたるくせに
心が痛いと 言う女
ちょっとネクタイ なおしてくれる
そんな仕草が にくらしい
あばよ酒場 恋は嘘つきね
あばよ酒場 他人の女はよく見える
乾杯だ またふられて乾杯だ
それじゃお元気で
乾杯だ また一人で乾杯だ
酒場であばよ
かぞえきれない 恋をして
みんなおぼえちゃいられない
俺と時計を見くらべて
忘れはしないと 言う女
肩のホコリをはらってくれる
わざとらしいね 別れぎわ
あばよ酒場 それじゃお元気で
あばよ酒場 男泣かせのいい女
乾杯だ またふられて乾杯だ
それじゃお元気で
乾杯だ また一人で乾杯だ
酒場であばよ
乾杯だ またふられて乾杯だ
それじゃお元気で
乾杯だ また一人で乾杯だ
酒場であばよ
11.君は心の妻だから
12.うかれ節
作詞:なかにし礼
作曲:杉本真人
人の心は紙風船 破れやすくて カラッポで
空気入れられ ふくらんでお尻たたかれ右左
ふわふわ ふわふわ ふわふわ ふわふわ うかれ節
男と女の関係は あまり深くは考えない
上になったり下になったり 白い蝶々の つがい飛び
ふわふわ ふわふわ ふわふわ ふわふわ うかれ節
先のことやら 明日のこと あまり深くは考えない
つもるつもりがつもらない夢ははかないぼたん雪
ふわふわ ふわふわ ふわふわ ふわふわ うかれ節
せめて今ある幸せは あまり深くは考えない
ため息一つでタンポポの 綿毛みたいに飛んでゆく
ふわふわ ふわふわ ふわふわ ふわふわ うかれ節
運が良ければ そりゃいいが あまり深くは 考えない
つかめそうでもつかめない 水に浮かんだ おぼろ月
ふわふわ ふわふわ ふわふわ ふわふわ うかれ節
人のいのちは 日めくりの 暦みたいに 減ってゆく
暦ちぎって投げてみりゃ軽いいのちが宙に舞う
ふわふわ ふわふわ ふわふわ ふわふわ うかれ節
13.みれん心
作詞:なかにし礼
作曲:中村泰士
純な女の ながした泪の数は
夜空の 星より多いと 言ってたあの子
今でもあの店に つとめているのか
それとも嫁いで 行っただろうか
久しぶりだな 北の町さいはては
逢いたいな あの人にもう一度
純な女の ながした泪のあとを
たどって 夜汽車にゆられて はてない旅路
今でも口紅を つけずにいるのか
それとも酔うことを おぼえたろうか
やけに淋しい たそがれの国境
逢いたいな あの人にもう一度
南まわりの 連絡船にのって
あの子の 面影たずねて 旅路はつづく
今でもこの俺を 恨んでいるのか
それとも思い出を すてただろうか
泣いているよな 霧がふる港町
逢いたいな あの人にもう一度
14.ねぶた
作詞:なかにし礼
作曲:浜圭介
津軽平野の短い夏を
惜しむ心が踊らせる
天下無敵の夏祭り
ねぶた祭りだよ。
ラッセラー ラッセラー
人生は なぜこうも つらいのか
それを忘れて 跳ねるのさ
ラッセラー ラッセラー ラッセラッセラッセラー
いのち万歳 ねぶただよ
汗をぬぐえば この指先に
秋の気配がふと匂う
空と大地と人間の
ねぶた祭りだよ。
ラッセラー ラッセラー
人生は なぜこうも 美しい
だから喜び 跳ねるのさ
ラッセラー ラッセラー ラッセラッセラッセラー
いのち万歳 ねぶただよ
人生は なぜこうも つらいのか
それを忘れて 跳ねるのさ
ラッセラー ラッセラー ラッセラッセラッセラー
いのち万歳 ねぶただよ
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