1.田中さん、愛善通りを行く
作詞:山崎ゆかり
作曲:山崎ゆかり
遠くの街が光に包まれた夜
知らない人が気になって雨宿りするんだ
夏の雨は二人を射してまだ見えない色を出すのさ
にわかに訪れた次の季節のように
田中さんはいつも笑うんだ
晴れた朝も雨の夜も
田中さんはとても優しくて
見てるこっちが辛いんです
知らない人が遠くの空を眺めてる
止みそうにない雨の中をぼんやりと探した
夏の雨は形が悪くてつかめなくて悲しい音で
二人はいつの日か約束を守らない
田中さんはたまに怒るんだ
苦い味のままにするなって
田中さんはそして話すんだ
それはそれはいいことを
田中さんは
何があってもしっかり見つめてる
田中さんは
小さいけどたくましい
頼もしいタマです
2.退屈
作詞:山崎ゆかり
作曲:山崎ゆかり
今日まるでオレンジの味がするようだ
何も変わらない商店の側で流れる川を見ている
気が付けば嫌な言葉だけ増えていくばかり
水に揺れる今日までの日々
僕は誰に伝えようか
手前の店で手紙を書いた
これからあっちへ飛び越せたらいいな
3.ここだよ
作詞:山崎ゆかり
作曲:山崎ゆかり
とても頭が痛い朝だ
君もやっぱり同じだったね
それは悲しいことなんだ
君がどんなに笑っても
ここにいれば少しは楽だ
やっと見つけた見えない出口
それは寂しいことなんだ
僕は毎日夢を見る
新しい朝
少し前の鳥達は
どこにいったんだろう
君の前で笑う
嘘が本当になる
僕がいるのはここだよ
外はいつでもにせものだった
広い声に誰もが頷く
僕は誰にも話せなかった
僕は誰にも話せなかった
4.かくれてばっかり
作詞:山崎ゆかり
作曲:山崎ゆかり
部屋の明かりをつけてみても
僕は一人風景画
かくれていたのは僕だってことに気付いた
いろんな人に会って君を探している夜
何でもいから話をしよう
いつもくだらない話のままで
左角の風に君は消えたんだ
隣りあったビルの隙間
猫が一人歩いてる
追いかけてみると見たこともない世界だ
かくれていたなら早く出てきて帰ろう
何でもいいから話がしたいんだ
いつもくだらない話のままで
左角の風に君は消えたんだ
何でもいいから話がしたいんだ
いつも笑ってた君は生きてる
左角の風に吹かれ待っている
5.気持ち
作詞:山崎ゆかり
作曲:山崎ゆかり
早く寝て起きて何かを覚えて
早く話せるようになったらいいのにな
君が少しずつ大きくなる度
楽しい気分にも似たさみしさが
たまに二人をちょっとだけ包み込む
寝ている君の側で
くるくる毎日が過ぎるけれど
それでもいつも側に
楽しそうな君のママがいる
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