1.琴音川
作詞:水木れいじ
作曲:中村典正
うす紅の…似合う女でいてくれと
別れまぎわに 抱いた人
ここで ここで 待つのは
みれんでしょうか…
人目しのんで あなたとふたり
夢を奏でた 雨の琴音川
あきらめて…生きてゆけたら倖せと
お酒のむたび 涙ぐむ
夢で 夢で 逢うのも
罪なのですか…
女ざかりの 身をもて余す
枕さみしい 夜の琴音川
琴の音に…想い乱れる夕暮れは
胸の芯まで 濡れてます
恋は 恋は 一夜の
湯けむりですか…
あなたお願い ちいさな春を
明日は咲かせて 雨の琴音川
2.あじさいの花
作詞:高畠じゅん子
作曲:中川博之
ひとつの蛇の目を ふたりでさせば
別れが切れない 運命が憎い
あじさいの花 あじさいの花
雨の重さに 耐えながら
色も幾度も 変えて咲く
優しいお前に よく似た花だよ
苦労のくの字も 口には出さず
笑顔で尽くした かぼそい肩よ
あじさいの花 あじさいの花
肌に残り香 染めながら
夢をくれたと つぶやいた
可愛いお前を 忘れはしないよ
女がひとりで 生きてく辛さ
知りつつわがまま 許しておくれ
あじさいの花 あじさいの花
箱根 湯の町 みれん宿
愛の温もり くれたひと
いとしいお前は こころの花だよ
3.憂愁平野
4.紅葉川
作詞:水木れいじ
作曲:市川昭介
好きで添えない あなたなら
いのち燃やして 別れたい
悪い女ね ああ・・・最後まで・・・
忍ぶ恋とは 知りながら
淡く咲けない 紅葉川
酔ったふりして 帯とけば
みれん雨ふる いで湯宿
眠れないのよ ああ・・・つらいのよ・・・
抱いて下さい しっかりと
燃えて乱れる紅葉川
たたむ浴衣に散り染めた
夢のなごりか口紅の花
涙かくして ああ・・・いたいのに・・・
これであなたを見おさめの
朝が泣かせる 紅葉川
5.雨降橋
6.雨のめぐり逢い
作詞:水木れいじ
作曲:四方章人
あなた も少し 飲みますか
外は 日暮れの にわか雨
過去ばなしに ほゝ染める
これも 何かの縁かしら
好きで別れて…好きで別れて…もう二年
あれからどうしていたのでしょうね
弱いお前が 気がかりと
ポツリ つぶやく 優しさに
今も独りと 言いかけて
涙ぐんでは 爪を噛む
酔ったふりして…酔ったふりして…よりそえば
新妻みたいに 見えるでしょうか
あなた 送って くれますか
雨も小降りに なったから
まわり道して 傘の中
そっと甘えて いいかしら
好きで別れて…好きで別れて…もう二年
待ってる 誰かが いるのでしょうね
7.螢火の宿
作詞:水木れいじ
作曲:市川昭介
窓の格子を 染めながら
仕掛けた花火が 水に散る
咲いてはかない 一夜の夢に
賭けて悔いない この命・・・
恋のみちゆき 螢火の宿
捨てた昨日も 他人の目も
今は憂き世の 向こう岸
罪の深酒 酔いしれながら
燃えてあなたに 身をまかす・・・
恋のみちゆき 螢火の宿
どこへ飛ぶやら あてもなく
はぐれ螢は 闇の中
眠れないのと 甘えた胸に
沁みてせつない 湯の香り・・・
恋のみちゆき 螢火の宿
8.別れても別れない
9.名古屋のひとよ
作詞:落合博章・たかたかし
作曲:平尾昌晃
誰を待つのか 涼しい顔で
白いパラソル くるくるまわし
納屋橋あたり 絵になるあなた
声をかけようか 誘おうか…
緑もえたつ 名古屋の街は
うまれたばかりの 光のシャワー
謎めくひとに ほほ笑みのこして
風のように 花のように
桜通りに あゝ消えた 麗しいひと
俄雨降(にわかあめふ)る 並木の舗道
長いまつ毛に 愁いをためて
恋唄似合う すてきなあなた
ついてゆこうか 広小路
濡れてときめく 名古屋の街は
着物姿を やさしくつつむ
ふりむく視線に 小首をかしげて
雨の中を 煙るように
錦通(にしきどお)りに あゝ消えた 花陰のひと
緑もえたつ 名古屋の街は
うまれたばかりの 光のシャワー
きっと この恋 かなえてくれそう
風のように 花のように
名古屋の街で あゝ夢を追いかけるひと
10.ホロホロ桟橋
11.夢見酒
作詞:水木れいじ
作曲:中村典正
あなたのお荷物にならないように
いのち旁せばしあわせでした
おんなの彩月 花ごよみ
知っているのね このお酒
一杯いかが…
一杯いかが…
今夜は 夢見酒
暖簾のむこうの宵町通り
きれいごとでは 渡れなかった
おんなの彩月 ふりむけば
見栄もあります 古傷もある
一曲いかが…
一曲いかが…
今夜は なみだ艶歌
こころに化粧はしなくていいと
酔った眸をして 肩抱くあなた
おんなの彩月 これからも
つかず離れず 咲かせてね
おひとついかが…
おひとついかが…
今夜は 夢見酒
12.真っ咲き音頭
13.雪舞い橋
作詞:水木れいじ
作曲:市川昭介
あなたの背中に 顔臥せて
朝までいてよと 泣き濡れた
雪舞いの… 雪舞いの
橋のたもとのかくれ宿
今日は酔えない 手酌の酒に
恋のはかなさ かみしめる
悲しい運命の 待ちぶせを
知らずにほどいた花の帯
雪舞いの… 雪舞いの
夜がいまさら憎らしい
消すに消せない あなたの匂い
乳房にうなじに また燃える
女に生まれた 倖せを
はじめて教えてくれた人
雪舞いの… 雪舞いの
橋のむこうはみれん川
いいの私は こころの妻と
涙かくして 春を待つ
14.こころ酒
15.花影橋
16.大須慕情
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