1.再生
作詞:熊谷育美
作曲:熊谷育美
どれくらいの時を
どんな思いで立っていたのだろう
思い返せば 巻き戻せば 既に始まってた物語
目の前から片付けて
そんな整理を し続けてきたの
駆け巡るのはチカラの無さ
歪んだひずみ 今を飛び越えて
どこへだって行けるような
そんな夢を見た
歩いていけるのは私自身 迷ったはずの道
後戻りはしないって決めたから
どれくらいの傷に何を刻んで生きてきたのだろう
忘れはしないの
繋がる明日への扉の鍵を手に入れるため
足りないものを集めて
心の斜面に埋め込んできたの
挫けるのは私の弱さ
満たない願い 今を蹴飛ばして
辿り着ける回り道なら 遠くたっていい だから
走って行けるのも 私自身
打たれ躓いても
待ち受けてる向かい風に立って
進むから
2.軸足
作詞:熊谷育美
作曲:熊谷育美
足りないものが判らないまま
また今日も生きた私
なにが本当の幸せなのか 探す旅は続く
出来ない事に理由をつけて
明日も私は笑えるの
海に黄昏れたまま 夕日を背にして泣いたわ
報われない事ばかりと石を蹴る
自己正当ストーリーを盾にして
強くいられるのなら
自分に嘘をついてもかまわないでしょ
奮い立たせて そう何度も 私の足は水平線に
安らげる場所 求める羽根が
孤独を推し進めてたの
どこへ行くかもわからないまま 逃げる旅は続く
きっとこんなの私だけじゃない
思い込ませて歩いてた
風になびく私は 夢中で手探りをして
触れられないものに手を伸ばしながら
立ち向かった 平然を装って
上手く渡れるのなら
自分に無理をさせても仕方ないでしょ
廻る私は そう何度も
掴めそうな光 追いかけてた
海に黄昏れたまま 夕日を背にして泣いたわ
報われない事ばかりと空睨み
自己正当ストーリーを盾にして
強くいられるのなら
自分に嘘をついてもかまわないでしょ
奮い立たせて そう何度も
私の足は今を刻むよ
3.月恋歌
作詞:熊谷育美・尾上文
作曲:熊谷育美
暗闇の中で手を求めていた
森であなたに出会った
月日は流れ流れて
池のほとりで
あなたと出会った
もう考えることはないよ
ふたりでいればいい
もう怖がることもないよ
ふたりでいればいい
約束しようよ 指切り 一緒ね と
月にふたりの誓いを捧げましょう
こころとこころが丸く重なれば
優しくなれることを知った
別れた道の途中 戻りたくなった
あなたの影を探した
もう どこにも行かないから
やっぱり ふたりがいい
もう 不安にさせないから
やっぱり ふたりがいい
こんなに素直な私がいるのです
不思議なほどに 愛しさ込み上げてく
目と目が合えば 言葉はいらなかった
優しく髪を撫でていてね
いつか別々の夜空に還ることを
知っているから 愛しさ増すのでしょう
つないだ小指を忘れはしないでと
透きとおる この月に祈るの
4.雲の遥か
作詞:熊谷育美
作曲:熊谷育美
田んぼを見渡して
故郷と思い合わせた
電車に揺られながら
窓越しに記憶を辿る
あの頃は夢に溢れて
一本道しかなかったけれど
あの頃に夢見た今は
うまくいかないことだらけで
もしも弱音を吐いたなら
昔のように叱ってほしい
負けるな、と
負けるな、と
強く抱きしめて受け止めて
涙を流すのは
哀しい時だけじゃないと
教えてくれた日が
惨めなほど懐かしくて
今 僕は夢に迷って
二手に分かれる道の前で
拳をぎゅっと握りしめるけど
逃げたいです 挫けそうです
もしも弱音を聴いたなら
昔のように笑ってほしい
何も言わず
何も言わず
優しい顔で味方して
明日に向かう途中
故郷の風 頬なでた
坂道をのぼって
雲の遥か あなたが見えた
5.夏の華
作詞:熊谷育美
作曲:熊谷育美
胸を打つ 一瞬で 燃え尽きてしまう
だから 焼き付けて 私の何もかも
余韻が 消えるまで
私は月に満たされて 心が躍るように
でも切なくて 顔を伏せて泣いてた
夜空一面に咲いた けなげな夏の華が
暮れる色を 濁らせながら
あなたを待ってた
灯篭が静けさの 彼方へ消えるまで
何を願えば 水辺に映り 溶けてく、せせらぎへ
私は風に魅せられて 心が弾むように
でも痛いのは 何故か判らないまま
瞬く間に舞い上がり 落ちる光の涙
誇り高き その儚さを
あなたに届けよう
私は月に満たされて 心が躍るように
でも切なくて 顔を伏せて泣いてた
夜空一面に咲いた けなげな夏の華が
暮れる色を 濁らせながら
あなたを待ってた
暮れる色を 濁らせながら
あなたを待ってた
6.帰りたいよ
作詞:熊谷育美
作曲:熊谷育美
ねぇ あの町を離れ
どれくらい月日が経つだろう
ぼんやりと見上げた空は
まだ眩しくて
ねぇ あの頃の写真
夢や希望に溢れた日々
今は何も言えないまま
時に流されてる
こんな筈じゃないのに
帰りたいよ
帰りたいよ
鍵をかけた部屋で
泣くことしか出来ずに
帰りたいよ
帰りたいよ
思い出して
歩き出せるように
ねぇ あの河川敷で
陽が暮れるまで遊んだっけ
みんな楽しく笑ってる
カラスの鳴き声が
切なく耳に響く
帰りたいよ
帰りたいよ
目を閉じればそこに
懐かしい香りがする
帰りたいよ
帰りたいよ
思い出なら
すぐ逢いに行ける
思い出から
この道は続く
7.海
作詞:熊谷育美
作曲:熊谷育美
ここは見覚えのある海
いつか来たことのある海
この目に焼きつき そして離れはしない
砂の旋律を聴きながら
僕はこの涙さえ 飲み干した
正せることがあるのなら
瞳に想いをよせて 取り戻したい
ここは見覚えのある海
いつか来たことのある海
もがいていただけ 歪んだ軌跡に
喜びや苦い感情に
僕の叫びは埋もれていった
深く深く海の底までも
ひたすら潜って そして 這い上がれ
青い空と白い雲よ
華々しい可憐な煌きよ
壮麗な海よ 水の彼方
僕に君にすべてに光注いでおくれ
8.虹
作詞:熊谷育美
作曲:熊谷育美
風に吹かれ 途方に暮れて 見上げた空は美しい
生きるために必要なのは
そんなに大きなものじゃない
何を頼りに進むの?
この絡み合った世界で
ずっと息をしてるけど
なんだか苦しいわ どうして?
悲しいときには泣き疲れてもいい
だけどその目は瞑らないで
行き詰まりもがいても
見えてくる時がくるわ
かすかに
海に映る 真実の鏡は いつも教えてくれるの
人生の辛苦 絶望そこから
逃げ出してしまわぬように
何を言い訳するのよ?
この太陽の目の前で
そっと瞳を閉じたけど
なんだか悲しいわ どうして?
苦しいときには隠すことはないの
だからその顔 上に向けて
煮詰まり越えれば
やがて光が射すわ
眩しく
悲しいときには泣き疲れてもいい
だけどその目は瞑らないで
流した涙は歩ける虹に変わるわ
ほら ここから
苦しいときには隠すことはないの
だからその顔 上に向けて
煮詰まり越えれば
やがて光が射すわ
眩しく
9.人待雲
作詞:熊谷育美
作曲:熊谷育美
今宵も侘しさに
飲まれて涙がほろり
こぼれた手のひらに
私の想い高まる
何処よ
あなたの笑み見えぬ
途方に暮れる空さえ
入道雲が消える前に
告げたいことがあります
長い長い清き道よ
愛しきあなたよ
私は今
此処に居ます
あなたの帰りを待つだけ
今宵も霧が煙たく
明け方に夢を見た
時を忘れるように
あなたに託した希望
何処よ
あなたの背も見ずに
振り返らなかったのは
張り裂けてしまいそうな胸が
悟られてしまわぬよう
長い長い清き道よ
愛しきあなたよ
私は今
此処に居ます
あなたの帰りを待つだけ
長い長い清き道よ
愛しきあなたよ
私ずっと
此処に居ます
あなたの帰りを待つだけ
10.人は皆、不甲斐ないね
作詞:熊谷育美
作曲:熊谷育美
背中合わせだね
押しては寄せる
さざ波のように
巡りうる出逢いあれば
望まぬ別れに涙する
胸の底の底で
眠ってる思い出たちよ
人は皆、不甲斐ないね
沖に浮かぶ筏のように
手のひら合わせたね
まだ見ぬ夜明けを
待ち侘びて
黄昏抱く場所を
しっかりと此処に留めながら
深い哀しみから
今 解き放たれたくて
人はまだ、不甲斐ないね
沖に浮かぶ筏のように
込み上げる想いに
為す術さえ持てないよ
潮風に運ばれ
願いが届くのなら
人だから、不甲斐ないね
ひとりじゃ
とても生きてゆけない
人は皆、不甲斐ないね
沖に浮かぶ筏のように
11.果てない空
作詞:熊谷育美
作曲:熊谷育美
不安だらけだったよ 本当は
笑顔でごまかしてたよ
夜になれば星へと願った
語りかければ 流れ出す
「いなくならないで」 わかっているけど
心のどこかで お願い 高鳴り揺れてるよ
果てない空で 君の事 探していた
一人だって 平気だよって
強がる瞳 景色揺れた
果てない空で 君の事 探している
昨日も今日も 毎日ずっと
信じてるよ 明日も
いつも君が歩いていた この道に
何度も 足跡つけてみた
「いなくならないで」 確かめたいけど
心のどこかで お願い 想いがあふれてく
果てない空を 君はいつも 見上げていた
切ないから その横顔
ずっと 胸に刻んでるよ
果てない空を 僕もいま 見上げている
君の笑顔 思い出して
願い 風に乗せて 送った
果てない空で 君の事 探していた
一人だって 平気だよって
強がる瞳 景色揺れた
果てない空で 君の顔 雲の遥か
生きていけるかも知れない
でもそれはまだ言えない
でもそれはまだ言えない
12.僕らの声
作詞:熊谷育美
作曲:熊谷育美
どうか忘れないで
僕らはここにいる
歩いて行こう
足跡つけて
ここから 明日へ
なぜ僕らは この時代
この場所で 生きてる?
いろんな偶然 たくさんの
出会いが 奇跡を生んだよ
心に刻んだ願い
届けよう 今 あの空へ
どうか忘れないで
僕らはここにいる
幾千の星
行(ゆ)く手を照らせ
真っ直ぐ 未来へ
なぜ僕らは この大地に
涙を 落とすの?
生きてるとね 悲しいこと
つらいこと たくさんあるよ
この星も泣いてるのかな?
包んで 抱いてあげよう
どうか忘れないで
僕らはここにいる
歩いて行こう
足跡つけて
ここから 明日へ
平成の直中(ただなか)を
生きる僕らの声が
何年先も何百年後も
響いていますように
歩いて行こう
一緒に行こう
真っ直ぐ 未来へ
|