1.居酒屋 「藤乃」
作詞:里村龍一
作曲:中村典正
お客さん お一人なんですか
寒いわねぇー 熱燗つけましょうか
亀戸天神 居酒屋「藤乃」
暖簾は淡い 藤の花
飲んで下さい もう一つ
少し熱めの 情けの酒を
あのひとの田舎に 咲いていた
藤の花のれんに 染めぬいて
守ってきたのよ ただ一筋に
二十と五年 雨風に
ご免なさいね 愚痴だわね
何か話して お酒をつぐわ
北国は まだ雪あるんでしょう
ご両親どちらも元気なの
ふるさと話しを 聞かせてほしい
私も一つ いただくわ
雨が降ります 春の宵
情け下町 人好し小路
2.海の城下町
作詞:星野哲郎
作曲:井上かつお
窓の外には 色とりどりの
片帆花咲く 相模灘
浮かれ模様の たそがれどきは
少し派手目な 帯しめて
あなた待ちます あなた待ちます
海の城下町
みんなあげたら 嫌われそうで
すねて気まずい 一夜城
女ごころの 鎧の紐は
もっとやさしく らんぼうに
解いて欲しいの 解いて欲しいの
好きなあなたから
夜をひきずる 小夜着の袖で
朝を哀しむ 女もいる
涙おさえて あなたを送る
駅のホームを 吹き抜ける
風が切ない 風が切ない
海の城下町
3.おんなの忠臣蔵
作詞:吉岡治
作曲:船村徹
離縁の理由も きかないで
せめて一夜の みだれ髪
大義に男が 生きるなら
おんなは情けに 死にますと
風の山科 あなた…
紅もせつない 秋ざくら
あいつは 腑ぬけ 腰抜けと
噂ばかりか 石がとぶ
浮かれてつらかろ 武士が
ひとにも云われぬ 胸のうち
知っております あなた…
りくも赤穂の 妻ならば
但馬の里で ききました
四十七士のご本懐
生きては添えない ふたりなら
あの世で一生 みちづれに
旅もはればれ あなた…
雪が散ります 紅の雪
4.潮騒の町
作詞:星野哲郎
作曲:新井利昌
燃える不知火 お酒に浮かべ
一緒に飲めば 結ばれる
ふたりでつくった 恋の神話を
さがした夜がなつかしい
ここは島原 西有家
あのひと恋し 潮騒の町よ
いまも私は ひとりでいると
伝えて欲しい あのひとに
天草通いか 白いフェリーが
夜霧のなかへ 消えてゆく
窓に吐息で 書いてみる
十字架哀し 潮騒の町よ
古い城跡 咲くはまゆうの
香りに偲ぶ 愛の日々
滝音涼しい そうめん流し
ふれあう箸の 思い出も
胸の小筐の 蓋あけて
ひたひた寄せる 潮騒の町よ
5.昭和の女
作詞:遠藤実
作曲:遠藤実
燃えるこの肌 涙で冷まし
好きなあの人 待っている
淋しさつのる この恋だけど
夜の化粧で お酒と生きる
そうよ・・・昭和の女は 情に深い
誰のギターか 心にしみて
想いだします あの夜を
添い寝の腕の 枕が欲しい
またの逢う日を 支えに生きる
そうよ・・・昭和の女は 痛みに耐える
うまく世間が 渡れぬわたし
だから演歌が 友になる
情の川は 心の中ね
明日の希望を 浮かべて生きる
そうよ・・・昭和の女は 命を賭ける
6.夫婦松
作詞:里村龍一
作曲:中村典正
雪をかぶった 松の木は
惚れたあんたの 艶姿
裸一貫 つらぬく道を
飾り通すも 女のつとめ
夢の都さ この都会は
いのち捨て身でついてゆく
春は暦の 上だけで
寒さ身を切る 松の開け
生れ故郷の駿河を棄てて
人生を誓ったふたりじゃないか
熱い情けを 荒海の胸に
燃やして 仰ぐ空
あんた空貫く 松ならば
わたし寄り添う鶴になる
涙ちぎって惚れ抜き通す
愛は女の 手搾り酒だ
ぐっと飲みほし 春を呼ぶ
夢も番いの 夫婦松
7.北の恋歌
作詞:新條カオル
作曲:安形和巳
ダンチョネの流れる港町で あなたと暮らして
ダンチョネの聞こえる夜に あなたと別れた
炎えて生きても こごえる宿命
世間はぐれた 恋だった
北国の はまなすが
旅にこぼれてヨ
胸を刺す ダンチョネ
ダンチョネのおもいで揺れる 漁火見つめて
ダンチョネの温もり探す 波止場の居酒屋
欠けた茶碗で酒呑む男の
まるい背中がなつかしい
酔うほどに 泣けてくる
誰が歌うかヨ
星空に ダンチョネ
ダンチョネをささやく風に 噂を尋ねて
ダンチョネを浮かべる酒に 涙を沈める
未練たたんで明日へ渡る
女ごころに冬しぐれ
幸せは 流れ雲
旅のおもさにヨ
海が哭く ダンチョネ
8.堀川運河
作詞:山村廣義・補作詞中山大三郎
作曲:中山大三郎
港まつりの 遠花火
誰に思いを 寄せて咲く
あなたあなた どうして生きればいいの
毎晩待ってた 乙姫橋の
夜が恋しい ここは日南
ああ… 堀川運河
芽吹く柳に あの頃の
胸のときめき 思い出す
あなたあなた どうして耐えればいいの
弁甲いかだを 見送りながら
今はなみだの 又もなみだの
ああ… 堀川運河
風噂に 聞きました
今もあなたは ひとりだと
あなたあなた もういちど夢みてみたい
出来れば昔の ふたりの暮らし
願うこころの 女ごころの
ああ… 堀川運河
9.ひろしま、そして雨ン中
作詞:三宅立美
作曲:船村徹
男ごころを冷たく濡らす
夜のひろしま 雨ン中
好きでした生命をかけた恋でした
その君が 遠くへ
お嫁にゆくと聞かされて
泣いて歩きました…
京橋 あたり
生きる望みも 崩れて消えて
傘もささずに 雨ン中
夢でした虹より淡い恋でした
死ぬよりも 辛いと
囁く君を 抱きながら
ふたり歩きました…
比治山あたり
汽笛悲しい ひろしま港
船の灯りも 雨ン中
駄目でした 思い出だけの恋でした
二人して よく来た
待合室の レストラン
ひとり飲んでいます…
忘れるために
10.八百八町
作詞:秋元康
作曲:後藤次利
ちょいと 兄さん聞いておくれよ 私の話
男とか女って 不思議なものね
追えば逃げるし
逃げれば追うし
あまのじゃくだわ
風向きが変わったら 後の祭り
※八百八町(はっぴゃくやちょう)
恋の火の手が上がる
心の櫓で
半鐘(はんしょう) 鳴らしておくれ
八百八町
恋の火の手が上がる
さあさあ 江戸の華よ※
やだよ 兄さん忘れておくれ 身の上話
酔うほどに誰かれとしゃべりたくなる
人生なんてたった一回
はかない夢ね
過ぎ去った歳月だけが
美しいわ
八百八町
遠き真っ赤な空よ
纏を掲げた
あの日 覚えているわ
八百八町
遠き真っ赤な空よ
さあさあ やじ馬たち
(※くり返し)
11.まさかの女
作詞:秋元康
作曲:後藤次利
北のはずれの 小さな街で
道にはずれた 恋をしたの
風の噂に 追われるように
夜明けの汽車は
息を潜め 逃げ出す
そういうことって よくあるけれど
自分がするとは 思いもよらずに…
そういうことって よくあるけれど
私は 私は まさかの女よ
魔がさしたとか なりゆきなんて
きれいごとなど 言いたくない
命を賭けて 愛し合ったわ
どこかの海で 死のうなんて思った
悲しい話は よく聞くけれど
あふれる涙が 正夢みたいに…
悲しい話は よく聞くけれど
私は 私は まさかの女よ
そういうことって よくあるけれど
自分がするとは 思いもよらずに…
そういうことって よくあるけれど
私は 私は まさかの女よ
12.雨、降りやまず
作詞:たかたかし
作曲:浜圭介
あんた、疲れましたか
人生は 難儀ですね
雨はいまも 降りやまず
しとしと心まで 雨漏り
こんな夜は あんた
熱いお酒でも つけましょうか
言葉すくなに 肩をよせて
お酒でからだを 温めましょか
あんた、酔っていいのよ
わたしなら そばにいます
雨もきっと 明日には
きれいに晴れあがり 陽もさすわ
生きるって あんた
きれいごとでは ないのです
つらいときには わたしを抱いて
枕がわりに 眠ればいいわ
生きるって あんた
きれいごとでは ないのです
つらいときには わたしを抱いて
枕がわりに 眠ればいいわ
つらいときには わたしを抱いて
枕がわりに 眠ればいいわ
13.TWINKLE LOVE
作詞:新本創子
作曲:小杉仁三
煙草の青い煙り くゆらすBARのボックス
明日なら知らないと ボギーだね恋は…
女を抱きよせては 今夜もチップみたいに
淋しさをテーブルに 置いてゆく男
あなたにはあなたの 孤独があるでしょう
わたしにはわたしの 人生があるのよ
TWINKLE LOVE
本気なら 愛人らしく薔薇でも飾って
TWINKLE LOVE
どうせなら 少年のようにきらめいて
愛してよ
世界が燃えるほどに 接吻された夜から
酔うだけの危なげな 迷路だね恋は…
女に夢みさせて 背中でチップみたいに
想い出をさりげなく 投げてゆく男
あなたにはあなたの 優しさがあるでしょう
わたしにはわたしの 悲しみがあるのよ
TWINKLE LOVE
本気なら 愛人らしく薔薇でも飾って
TWINKLE LOVE
どうせなら 少年のようにまっすぐに
愛してよ
あなたにはあなたの 孤独があるでしょう
わたしにはわたしの 人生があるのよ
TWINKLE LOVE
最後なら 昔のように薔薇でも飾って
TWINKLE LOVE
どうせなら 少年のようにきらめいて
愛してよ…
14.長崎夢情
作詞:新本創子
作曲:彩木雅夫
恋は女の 命なの
抱かれた昔を 忘れられないわ
泣いて悩んで ひとり
長崎の銅座橋
薄情な人の名を 口紅でかけば
こぬか雨降る 夜の丸山
暗い灯の川 流されて
よろける女に さむい石畳
どこにいるのよ あなた
長崎の港町
鐘の音が淋しくて 酔いしれる夜は
青いネオンが 頬につめたい
夢があるから 生きられる
あなたがいなけりゃ 駄目な女なの
愛を抱きしめ ひとり
長崎のブルースよ
面影を追いかけて ふりむけば今日も
わかれ雨降る 夜の中島川
15.懲りない私
作詞:岡田冨美子
作曲:平尾昌晃
俺に惚れても泣くだけなんて
女心に効くセリフ
つらくなるほど好きになる
泣かせてください「ほととぎす」
※信じちゃダメダメ赤い糸
三月もたてば白くなる
それは不思議な問題ですね
あの時本気 本気だったと
何度言われても…
ah- お馬鹿さん
懲りない懲りない 私です※
ちょっとそこまでみたいな感じ
深くなる気はなかったの
愛があとからついて来て
抱かれるたびに「ほととぎす」
どうしてあなたは男なの
どうして私…女なの
それは不思議な問題ですね
今が良ければ 良ければあとが
余計にこわいのに…
ah- お馬鹿さん
懲りない 懲りない 私です
(※くり返し)
16.夢落葉
作詞:里村龍一
作曲:弦哲也
寒いお酒が 身に沁みる
あなた忘れの 旅の宿
紅く燃え尽き窓の外 舞う紅葉
恋の名残りの 愛しさか
みれん悲しい 夢落葉
胸を抱いても はらはらと
背中淋しい 旅の宿
偲ぶ想い出散らすよに 舞う紅葉
秋の信濃路 行き暮れて
おんな悲しい 夢落葉
ともる窓辺の 灯りにも
冬が真近い 旅の宿
つのる恋しさせかすよに 舞う紅葉
泣いてあなたに 帰りたい
情け一輪 夢落葉
17.思案橋恋灯り
作詞:馬津川まさを
作曲:中山治美
夜に咲く花 思案橋
あなたさがして 石だたみ
あつい想いを 胸に抱き
歩く坂道 港の灯り
おんな泣かす 雨が降る
ああ夜の長崎ガス燈に 灯がともる
夜に咲く花 思案橋
みかえり柳も ほほそめる
わたしの心 知らないで
愛しあなたは 今はどこに
みれん残して さまよえば
ああ夜の長崎ガス燈に 灯がともる
夜に咲く花 思案橋
灯影にゆれる 二人づれ
涙こぼれる 恋の街
あなた待ちます いついつまでも
おんなごころ 恋灯り
ああ夜の長崎ガス燈に 灯がともる
18.恋問川(こいといがわ)
作詞:木下龍太郎
作曲:原譲二
ぬくもり消えた 女の胸は
重ね着しても まだ寒い
出直すための 旅路のはずが
あなた…
あなたの影に つまずく町に
愛は帰らぬ 恋問川
気付いたときは 手遅れでした
いつしか切れた 絆糸
私がひとり 繋いでみたが
あなた…
あなたと二度と 結べなかった
夢が流れる 恋問川
心にひとつ 区切りをつけて
終わりにしたい みれん旅
想い出水に 流したはずが
あなた…
あなたの声に さざ波までが
いまも聴こえる 恋問川
19.小樽化粧
作詞:志賀大介
作曲:山本あやお
いのち煌々 燃やしてみても
雪虫はかない 北の虫
みれん面影 抱きしめて
ここまで流れて 来たわたし
逢いたい 逢いたい 逢いたいよ
小樽 色内 秋化粧
恋のうすれ陽 名残りの秋を
あなたと一緒に 暮らしたい
紅葉あかりの 風の中
雪虫舞えば 冬仕度
淋しい 淋しい 淋しいよ
小樽 忍路 おんな町
鰊御殿の 格子戸抜けて
わたしのおんなが 遠去かる
あとは追うまい 流れまい
雪虫 お前も泣かないで
泣かない 泣かない 泣かないよ
小樽 蟹宿 爪を噛む
20.しあわせ暦
作詞:仁井谷俊也
作曲:徳久広司
この胸の 根雪も溶けて
こころにやさしい 春の風
あなたに出逢えて よかったわ
見かわす笑顔が 嬉しいの
寄り添って 連れ添って
ふたりで捲(めく)る しあわせ暦
痩(や)せてゆく 十六夜月(いざよいづき)に
淋しさ抱いてた 秋の夜
あなたに出逢えて よかったわ
今夜は熱燗 水いらず
信じあい 尽くしあい
ふたりで捲る しあわせ暦
梅の枝 鴬(うぐいす)がほら
夢なら五分咲き 八分咲き
あなたに出逢えて よかったわ
安らぎしみじみ 感じます
離れない 離さない
ふたりで捲る しあわせ暦
21.地球最後の日
瀬川瑛子・古谷一行
作詞:なかにし礼
作曲:小林亜星
(男)お前は 理想の女さ
(女)みだらで 優しい 嘘つき
(男)抱いても 抱いても きりない
(女)つかまえ られない まぼろし
(女)殺して ほしいと 言うから
(男)死ぬほど 愛して やっても
(女)終われば すました 顔して
(男)口紅 ひいてる 女さ
※(男女)恋なのか 遊びか
(男女)どっちだっていいさ
(男女)地球最後の日には
(男女)あああ お前と
(男女)一緒にいたい
(男女)この世は 地獄に 似ていて
(男女)苦しみ ばかりの 連続
(男女)逃げられ ないから せめても
(男女)女の 中へと 逃げ込む※
(女)あなたは 理想の 男よ
(男)浮気で 無邪気で 移り気
(女)遊んで あきたら すぐにも
(男)玩具を 投げ出す 子供さ
(男)どこから おまえの 体で
(女)どこから 私の 体か
(男)区別が つかない くらいに
(女)ひとつに なっても 不安ね
(男女)糸を引くくちづけ
(男女)口移しのワイン
(男女)地球最後の日まで
(男女)あああ あなたと
(男女)一緒にいたい
(男女)恋こそ いのちの 花火と
(男女)はじけて 夜空を 焦がして
(男女)疲れて 眠って 夢見て
(男女)目覚めて つづける 人生
(※くり返し)
22.ふたり川
瀬川瑛子・大木凡人
作詞:里村龍一
作曲:大葉庸
(男)冬空夜空で はぐれて光る
(男)星屑みたいな 俺たち二人
(女)こんな小さな 人生を
(女)飾る花さえ 今は無い
(男)愛の
(女)筏に
(男女)身をまかせ
(男女)風と流れる ふたり川
(女)見えないけれども 明日の夢を
(女)語れば尽きない 似た者どうし
(男)広い都会で ただ二人
(男)力合わせて 生きている
(男)愛は
(女)おしどり
(男女)相合の
(男女)傘に寄り添う ふたり川
(女)倖せ訪ねる 旅路は遠く
(男)振り向きゃ想い出 心に沁みる
(女)寒さしのぎの この部屋を
(男)夢のお城と 言うおまえ
(男)木の葉
(女)みたいに
(男女)舞いながら
(男女)何処へ流れる ふたり川
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