蝉しぐれ

湯原昌幸 蝉しぐれ歌詞
1.蝉しぐれ

作詞:たきのえいじ
作曲:三木たかし・藤竜之介

おまえのいない台所 点る灯り
いつもふたりで 過ごした夕暮れ
おまえが入院してから ふた月が過ぎ
明日(あした)ようやく 戻れる我が家に
気丈(きじょう)に生きてた つもりでも
焼きめしひとつも 作れない

窓を開ければ 蝉しぐれ
見過ごしてきた おまえの人生
胸に染みるよ 蝉しぐれ
ほんとにごめん ほんとにごめん 振り向きもせず

元気でいればそれでいい そばにいれば
明日(あした)急いで 迎えに行くから
あの日のままに置き去りの キルトの刺繍(ししゅう)
じっとおまえの帰りを 待ってる
この歳になって やっと今
気付いたおまえの ありがたさ

旅に行こうか ふたりして
落ち着いたなら 温泉宿でも
そんな事さえ してやれず
過ごしてきたと 過ごしてきたと 今更思う

窓を開ければ 蝉しぐれ
見過ごしてきた おまえの人生
胸に染みるよ 蝉しぐれ
ほんとにごめん ほんとにごめん 振り向きもせず


2.途中下車

作詞:荒木とよひさ
作曲:羽場仁志

何十年ぶりの あなたとの出逢いを
偶然だけの 終りにしましょう

週末の食事 これ以上続けば
あの日の別れと 同じになるから

懐かしさは倖(しあわ)せを 装うけれど
抱かれてしまうほどの もう愛はない
あなたには帰る 場所がある
わたしにも帰る 駅がある
想い出の途中下車 ふたりはしただけ

メールアドレスを 消すだけでこのまま
逢うこともない 他人になれる

わずか3ヶ月(みつき)でも 口紅変えるほど
心のどこかで ときめいてたけど

懐かしさに今を捨てて 着換えてみても
悲しみよりも深い もう愛はない
あなたには守る 家庭(いえ)がある
わたしにも守る 人生(あす)がある
想い出の途中下車 ふたりはしただけ

懐かしさは倖(しあわ)せを 装うけれど
抱かれてしまうほどの もう愛はない
あなたには帰る 場所がある
わたしにも帰る 駅がある
想い出の途中下車 ふたりはしただけ