1.花の舟
作詞:里村龍一
作曲:岡千秋
化粧おとせば 鏡の中に
母に似てきた 私が映る
おとぎ話しの 夢でもいいの 夢でもいいの
幾つになろうと 恋を追う
おんな悲しい 花の舟
惚れた男が 飲む酒ならば
肌で温めて あげたいものよ
涙もろくて 情けにあつい 情けにあつい
みちのく育ちの せいなのね
肌が淋しい 花の舟
風に流れる 浮雲なのね
ゆくえ見えない 女の旅路
泣いた数より いいことひとつ いいことひとつ
みつけて倖せ かみしめる
おんな死ぬまで 花の舟
2.父娘坂
作詞:臼井ひさし
作曲:稲毛康人
(セリフ)花嫁人形のようにきれいだぁ
今日 お父さんの手から離れていくんだね
お父さん 本当に長い間お世話になりました
だめだなぁ泣かないつもりだったのに
山に山風 野原に野風
親の心に 別れ風
蝶よ花よと 育てた娘今日は嫁入り つのかくし
越えて行くのか 峠道
送る涙の イヤー
父娘坂 父娘坂
誰が唄うか 娘の為に
じんと身にしむ 祝い唄
細い目もとは母さんゆずり
とてもきれいな 晴れ姿
鈴を鳴らして 馬の背に
ゆれて越えるか イヤー
父娘坂 父娘坂
(セリフ)幸せは自分の手でつかむんだよ
母さんもきっとそう言うだろう 私 きっと幸せになります
親が許したやさしい人に
やっともらわれとなり村
何もお前にやれないけれど
せめて自慢の お立ち酒
無事で倖せ つかみなと
祈りつづける イヤー
父娘坂 父娘坂
3.流れて津軽
作詞:松井由利夫
作曲:チコ早苗
よされよされと しばれて積もる
雪はおんなの 恨み花
三昧は抱いても 情けは抱けぬ
みれん深浦 鯵ヶ沢
よされ よされと 流れて津軽
顔も知らない 両親(ふたおや)さまが
眠る小泊 雪の下
十三の砂山 米ならよかろ
民謡(うた)が聞こえる 竜飛岬(たっぴざき)
よされ よされと 流れて津軽
岩木お山は 吹雪いて見えぬ
三昧をたよりの くどき歌
雪の向こうに かくれた春を
せめて手さぐり 五所川原
よされ よされと 流れて津軽
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