1.ひとり步き
作詞:柴田淳
作曲:柴田淳
私の歌聲 この曲 あなたに
屆かない 聞こえない
なら歌うのやめましょう
嫌いと言ってよ 塞いでこの聲
自分でやめるの 辛すぎるの
私を圍んだ分厚い壁には
歌聲伝わる 耳澄ますあなたの繪
目を閉じ 微笑み 私を見つけて
私を聽いてる おどきばなし
叫んで 叫んで あなたに歌うわ
雜踏かき消す 小さな風の音
氣付かれなくても あなたを夢見て
振り向くあなたを 夢見ながら
私の歌った この曲 あなたに
屆いて 聞こえて 私はここにいるわ
叩いて わめいて 歌って 信じて
あなたが私に 氣付く日まで
2.今夜、君の聲が聞きたい
作詞:柴田淳
作曲:柴田淳
つまらぬことばかりを
いつまでも抱きしめてる僕は
こうして彼女の寢顏を
見つめることが日常で
眠れる街も空もお姬樣も
僕一人だけを殘して夢飛行
仲良くしてくれるのは
僕と同じ孤獨な月だけ
いつもひとりで ただ默ってる
じっと僕を見守ってくれる月よ
こんな僕は
そんな哀れに見えるのだろうか
またコ一ヒ一に月を浮かべ
こみあげてくる淚と飲み迂んで
そばにいて 眠るまで
眠れる日まで
やさしい言葉ひとつ
僕の心の中よみがえる
'淚が溢れるのは
笑えるということなの'
泣いたら崩れてしまいそうで
自分を必死に守ろうとする僕に
やさしく やさしく光が
僕の頰をつたって流れた
いつも大人で ただそこにいて
ずっと僕を見つめ續けている月よ
こんな僕は
そんな弱蟲に見えるだろうか
すべてを忘れてしまいたい
すべてを忘れて眠ってしまいたい
今夜だけ 僕のためにうたってほしい
いつも周りが賢く見えて
いつもひとり へらへら空回りして
こんな僕は
そんな慘めに見えるのだろうか
この世でただひとりのような
こんな每日の裡側で生きてる
僕がまた眠れるまで うたってほしい
3.コンビニ
作詞:柴田淳
作曲:柴田淳
遠い空に放した想いは
きっとこんなふうに
受け止めてもらいたかった
焦ることもない 急かすこともない
落ち著いて步ける彼と
誰よりも今幸せだって
あなたに伝えたい
どんな顏をするだろう…
あなたがいなくても
私は笑えるの
あなたはもういらない
大事な今とこれからに
あなたは出てこないの
會社掃り 深夜のコンビニ
街燈に群れる
蟲のように吸い寄せられ
出先の街で 見覺えのある
後ろ姿を見かけた今日
買いたいものは何もないのに
今はまだもう少し 光の中にいたい
あなたがいないから
私は笑えるの
これ以上 そっとしていて
大事な今とこれからに
お願い 出てこないで
あなたがいなくても
私は步いていく
淚で見えなくても
大事な今とこれからが
何處へと續こうとも
4.雪の音
作詞:柴田淳
作曲:柴田淳
君の大好きな雪が降ったよ
きっと今頃どこかで笑ってる
昔は君のため祈った
今は誰が降らせているだろう…
舞い降りてくる雪の粒は
君と過ごした日々のかけら
アスファルトに消えてしまう
僕たちの記憶
町は銀の色 音のない白
君は聞こえると言った 雪の聲
立ち止まり ひとり耳を澄ます
こんな小さな音 聞いていたの…
僕の肩に降りた雪を
なぜか愛しく感じていた
君は今も僕の中で降り續いている
今夜もまた 雪の君は
僕の手のひらで消えてしまう
ずっと笑っていてほしいから
雪よ 止まらないで
君は今も僕の中で降り續いている
5.かなわない
作詞:柴田淳
作曲:柴田淳
あなたはいつも私を確かめる
すがるような目で脅すの
'愛してるわ'そんなヤワな言葉
あなたには通じない
迷いや不安は見逃してくれない
「惡いのは僕だ」と 先を越されて
'離れないわ'そんな戲言など
あなたには聞こえない
やさしい歌を私にうたって
今夜は ほんの少し弱い私
誰もいない部屋に ふたりきり
愛して愛されて 少し默ったまま
かなわないのはいつものことだけど
油斷したのも見てみたい
'あなただけよ'そんなキレイ事は
あなたには響かない
やさしい歌を私にうたって
今夜は ほんの少し自信ないの
誰もいない部屋に ふたりきり
疑って疑われて 少し默ったまま
やさしい歌を私にうたって
今夜は ほんの少し踴りたいの
誰も來ない部屋に ふたりだけ
許して許されて 少し默ったまま
6.虹
作詞:柴田淳
作曲:柴田淳
空が紅くても 虹が黑くても
そばにいてほしいの…
ほぉら見て 私のすべてを
こんな顏で 頷かせてきた
この世で賴れるものがあると言うなら
今ここで見せてよ
信じるこころさえ いつか
自分を騙していると
あなたはまだ氣付いてないのね
こんな私 責められない日がくるから
よぉく見て 私のすべてを
こんな兩手で 手に入れてきたの
あなたの信じてるもの
それで私は 壞されてしまったの
愛とかこころというものくらい
不確實なものはない
永遠というものがあるなら
ねぇどうして?
こんな私になってしまうの?
くだらないものに夢見て
時を越え微笑みかける
若き日の私の言葉を
ほんの少し 思い出して
つぶやいた夜
空が紅くても 虹が黑くても
そばにいてほしいの…
7.少女
作詞:柴田淳
作曲:柴田淳
會いたくて 會いたくて…
再びあなたに
會える夢を見てしまった
苦しくて 苦しくて
違う人生を
步み續けてる今では
想いさえ何もかも
伝えられなかった
確かにあの頃は
愛し合っていたのに
あなたの聲も そのまなざしも
忘れていないから あなたに會いたい
あの頃の想いは今もまだ
終わりを告げていないの
切なくて 切なくて…
私とよく似た
誰かを愛したあなた
哀しくて 哀しくて…
小さな少女の
想いは屆いていたのね
戾りたいあの頃に
そばにいられた日々
たった一言
「好き。」と伝えていたなら…
あなたの笑みも その優しさも
忘れてしまいたい 不幸すぎるのよ
あの時の二人はもう
どこにもいないのだから
強く握って伝えてきたこと
忘れてしまいたい その手を放して
そこにいる誰かと私を
もう重ねたりしないで
あなたの聲も そのまなざしも
忘れはしないから 思い出にしまうわ
私の名前を呼んでいる 誰かのために
あなたのために
あの日の少女のために
8.あなたとの日々
夢見せてくれた あなたは今もここにいて
夜は何も恐れず その腕に抱かれ眠る日々
惱みさえ 不安さえないから
何もかもが滿たされている私がいる
私がいるんだけど…
もっともっと 愛してくれなくていい
きっときっと あなたにはわからない
ずっとずっと そんな想い秘めたまま
續いてゆく每日
そっと濕った風が笑う この部屋の窗から
二人 見てきたものは 確かに同じ世界だった
變わりゆく 街並みの中で
變わらないあなたの想いを受け止めている
變われない私を…
もっともっと 愛さなくていいこと
ずっとずっと あなたにはわからない
きっときっと 何も氣づかないように
續けてゆく每日
もっともっと あなたを愛せるなら
ずっとずっと あなたを愛せるのに…
きっときっと 愛すべき人がいて
ずっとずっと 愛せない人がいて
そっとそっと 「幸せ」と笑いながら
續いてゆく每日
9.未成年
作詞:柴田 淳
作曲:柴田 淳
編曲:阪本 昌之?柴田 淳
ぼくらはただ
氣付いて欲しかっただけで
誰も何も
壞すつもりはなかった
耳を塞いでいる
固く目を閉じている
ぼくらを受け止められず
逃げ出した弱蟲よ
導いてよ
どこまでも
孤獨のない
溫もりの場所へ
愛していて
いつまでも
淚の流し方を教えて
思い出して
あなたも步いてきた路
觸れられぬほど
脆くて美しい瞳
愛しさを知らない
愛し方を知らない
ぼくらに怯えている
出來損ないの背中よ
抱きしめてよ
痛いほど
鼓動を感じるくらいに 強く
耳を澄まし
向き合って
ぼくらの魂の悲鳴 聞いて
こっち向いてくれないから
心を歪めるしかなかったんだ
導いてよ 叱ってよ
孤獨のない 溫もりの場所へ
思い出したい 淋しさを
泣けないぼくらに ねぇ 返して
導いてよ
溫もりの場所へ
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