桜橋から

松原健之 桜橋から歌詞
1.金沢望郷歌

作詞:五木寛之
作曲:弦哲也

桜橋(さくらばし)から 大橋(おおはし)みれば
川の岸辺に かげろう揺(ゆ)れる
流れる雲よ 空の青さよ
犀星(さいせい)の詩(うた)を うつす犀川(さいがわ)
この街に生まれ この街に生きる
わがふるさとは金沢 夢を抱(だ)く街

春の風ふく 香林坊(こうりんぼう)に
小松砂丘(こまつさきゅう)の 句(ことば)がのこる
過ぎゆく歳月(とき)よ 街は変われど
辰巳の用水(みず)は 今日も流れて
この街に生まれ この街に生きる
わがふるさとは金沢 夢を抱(だ)く街

君を見送る 兼六園の
雪の白さが 心にしみる
飛びゆく鳥よ また逢う日まで
秋声(しゅうせい)の思い 胸にきざんで
この街に生まれ この街に生きる
わがふるさとは金沢 夢を抱(だ)く街

この街に生まれ この街に生きる
わがふるさとは金沢 夢を抱(だ)く街


2.思い出の街

作詞:五木寛之
作曲:加藤敏治

地下鉄の駅から五分 学生時代の街へ来て
なつかしい店を探す 古本屋キリン堂
きみとはじめて 出会った店
いまも そのまま あるだろか
透明な日ざしをあびて 思い出の街を歩く
青春の匂いは遠く 行きかうは見知らぬ人びと

本棚のチェーホフ全集 ほとんど読まないままに
情けない値段で売った 古本屋キリン堂
きみを誘って 海を見に行く
あれは 五月の晩だった
透明な日ざしをあびて 思い出の街を歩く
青春の匂いは遠く 行きかうは見知らぬ人びと

傷ついて きみとも別れ 一本のビールに酔って
看板を足で蹴った 古本屋キリン堂
あれから五年 季節(とき)はながれて
いまは 知らない店ばかり
透明な日ざしをあびて 思い出の街を歩く
青春の匂いは遠く 行きかうは見知らぬ人びと

青春の匂いは遠く 行きかうは見知らぬ人びと
青春の匂いは遠く 行きかうは見知らぬ人びと


3.青葉城恋唄

作詞:星間船一
作曲:さとう宗幸

広瀬川流れる岸辺 想い出は帰らず
早瀬躍る光に 揺れていた君の瞳
季節(とき)はめぐりまた夏が来て
あの日と同じ流れの岸
瀬音ゆかしき杜(もり)の都 あの人はもういない

七夕の飾りは揺れて 想い出は帰らず
夜空輝く星に 願いをこめた君の囁き
季節(とき)はめぐりまた夏が来て
あの日と同じ七夕祭り
葉ずれさやけき杜の都 あの人はもういない

青葉通り薫る葉緑 想い出は帰らず
樹かげこぼれる灯(ともしび)に ぬれていた君の頬
季節(とき)はめぐりまた夏が来て
あの日と同じ通りの角
吹く風やさしき杜の都 あの人はもういない

季節(とき)はめぐりまた夏が来て
あの日と同じ流れの岸
瀬音ゆかしき杜(もり)の都 あの人はもういない


4.ふるさと


5.内灘海岸

作詞:五木寛之
作曲:弦哲也

アカシアの花が見たくて
北行きのバスに乗りました
携帯も 文庫も持たず
遠い町から 訪ねてきました
はらはらと風に散る 思い出の花びら
あの夏も あの人も もう二度と帰らない
ああ アカシアの白い道
ひとりの海です 内灘海岸

潮騒(しおさい)の歌を聴(き)こうと
内灘の駅でおりました
あの日から 四年が過ぎて
少し大人になっただろうか
お互いに若すぎて 愛だとも知らずに
あの夢も あの愛も もう二度と帰らない
ああ アカシアの白い丘
ひとりの海です 内灘海岸

ああ アカシアの白い道
ひとりの海です 内灘海岸


6.星の旅びと

作詞:五木寛之
作曲:幸耕平

やさしさを求めて この町まできたの
ほんとの自分を さがすため
鳥や風の歌に 疲れたこころも
いつか忘れて 歩きだす
幾千年の星のかなたへ
幾千年の愛の世界へ
あなたと とびたい
この坂をのぼったら
あなたに会えますか

西の空 夕焼け 遠くで鐘の音
なくした わたしの子守唄
生まれかわるために 素直な気持ちで
そっと 両手を合わせます
幾千年の星のかなたへ
幾千年の愛の世界へ
ふたりで とびたい
あの空を見あげたら
あなたが見えますか

幾千年の星のかなたへ
幾千年の愛の世界へ
いっしょに とびたい
この坂をのぼったら
あなたに会えますか
あなたに会えますか


7.涙そうそう